かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

マスコミもそろそろ情報の加工の仕方や考え方について知恵を絞るべきではないでしょうか。

2009-07-25 21:41:00 | Weblog
 今日は休日出勤で仕事に行きました。予報では朝から雨、という話でしたが、結局雨は昼過ぎまで降ることは無く、思いのほか順調にはかどりました。その代わり、昼食後に降ってきた雨のすごかったこと。雨予報だったので用心して車の窓を閉めておいたのを、雨降りそうに無いしお日様も照っているし、ちょっと判断を誤ったかな? と考えていたのですが、閉めておいて正解でした。雨が降る前にやたらと強い風が吹き荒れていたのですが、その風に乗ってすさまじい雨が横殴りで駐車場を絨緞爆撃してましたから、もし少しでも窓に隙間を開けていたら、車中がえらいことになっていたはずです。大量の雨に洗われて車も程よく冷えたのか、帰りにドアを開けたときには午前中の暑さの名残はすっかり失せていましたし、ちょっとした判断の差で幸不幸が分かれるというのがなかなかに面白い一日でした。

 さて、実質的に選挙戦が始まり、各党あちこちで党首が演説したり講演会開いたりしているそうですが、首相が日本青年会議所主催の会合の挨拶で、「高齢者は働くしか才能が無い」と発言したということで、マスコミや野党が一斉に批判しているのだそうです。いくら首相が失言癖のあるヒトでも、こんなあからさまに高齢者を馬鹿にするようなことは言うまい、とその報道自体に疑問を抱いていたのですが、ネットで色々見ているうちに一応発言の全文と思われるものを拾ったりしたのですが、その文章が正しいとすれば、これは悪質な情報加工と判断せざるを得ません。
 問題とされる、「元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください」と言う部分も、話している相手が青年会議所に所属する人たちという事情を加味すれば、あんた達も遊んでばっかりいないでもっと高齢者を見習って働きなさい、と揶揄する意味合いがこめられていた可能性も考えられます。まあ状況も知らずにあんまりそんな風に擁護するかのごとく振舞うのも公正を期しているとは言いがたい態度なので、これ以上は言いませんが、言葉のニュアンスや発言にこめられたものは、そのとき会場にいて発言を聞いていなければつかめないモノがあり、単に発言した内容を文章にするだけでは真意はまず伝わりません。そんなことは、掲示板やメール等で発言する際に、いかにテキストだけで真意を伝えるのが難しいものか、少しでも経験したことがあれば容易に分かる話で、もし報道に記者の感じたことを入れることに対する正当性があるとしたら、そう言った言葉以外の情報を記事に盛り込み、臨場感ある情報に仕立て上げ、その場にいることの出来ないヒトにその場の空気を伝えることが出来る可能性がある場合に限られるのではないか、と私は考えます。なのに、報道側はあえてその種の情報は一切カットするだけでなく、更に発言まで細かく切り刻んで、誤解を最大限広げうる部分だけトリミングして伝える、と言う、まるで大東亜戦争中の軍部の広報もかくやといわぬばかりな技術を駆使して、「ニュース」とやらを伝えようとしてくれています。もう、そういう勝手なバイアスをかけた話は少なくとも報道としては伝えて欲しく無いですし、やり方があまりに見え透いていて幼稚にさえ感じてしまうので、その点マスコミの方ももう少し自覚を持った方がよいのでは? と思います。

コメント
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