かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

2本目は「サマーウォーズ」です。もう手放しの大喜びな映画でした。

2009-09-18 22:20:02 | アニメ特撮
 今日はサボテンに水をやり始めました。サボテンは日本の湿度の高い夏はすこぶる苦手な植物なので、夏の間は水を切って強制的に休眠させ、涼しくなってからまた水をやって目覚めさせ、冬を無事に越し、春にまた花を咲かせるための体力をつけるための生育を促します。この水をやり始めるタイミングが結構難しく、残暑が厳しいから、といつまでもやらずにいると、特に小さな株は水不足で枯れることもありますし、早すぎると今度は根腐されなどで枯れてしまいます。今年の気候からしたらタイミング的にはちょっと遅かった感もありますが、ほとんど枯れてしまったのではないか? と思えるほどに萎縮して茶色に変わっていたサボテンが、朝水をやっておいたところ、夕方にはすっかり緑の球体に膨らんでおりました。何とか無事夏を越せたようです。しばらくはまだ昼は暑いので連休の間にもう一度水をやり、追肥をやって、11月の終わりごろまで、しっかり光合成できるよう育てるつもりです。

 さて、昨日書けなかった2本目の映画、それは、「サマーウォーズ」です。正直、何かの映画を観に行った折についでに見た予告では、さほど注目もしていなかったのですが、たとえば夢防人さんの記事などで好評を博していたのを読んで、そんなに面白いのなら機会をみて私も観ておこう、と思っていたのでした。ところがなかなかその機会を得ないまま夏が終わってしまい、今頃になってようやく鑑賞できた、というわけです。
 それにしてもまずは一言。
 いや実に面白かった! 
 ここ数年のうちに観た映画の中で、一番面白かったのではないでしょうか? 最後の最後まで、仲間を、女を、家族を護るために絶対にあきらめないで奮闘する主人公、それを、それぞれのスキルを出し尽くしてサポートする仲間達。世界中から吸い寄せられるように集積する応援の嵐。それらの一体感があまりに感動的で、年をとって涙腺の緩んでしまっている私にはもうこらえ切れませんでしたよ。
 「火天の城」には、ひょっとしたら悪いことをしてしまったのかもしれませんね。こんな映画と見比べられてしまったら、余程のもので無いと見劣りしてしまうのはいたし方ありませんから。
 内容の紹介は公式サイトで観ていただくとして、冒頭、憧れの先輩にそそのかされて長野県上田市郊外の旧家の実家に、偽装婿殿として連れて行かれる高校2年の男の子として現れたときは、他人と触れ合うのが苦手な引っ込み思案で、もちろん女の子と付き合ったことも無いという、実に頼りなく、情けない普通の男子でしかなかったのが、その旧家を律する90歳の婆様に見込まれ、天才的数学センスを武器に最後はきっちり主人公としてかたをつけて世界を救うという見事な成長劇も素晴らしかったですし、ピンチの連続と、本当にぎりぎりの、ほぼ100%どうしようもない、としか思えない状況からの奇跡の逆転劇までの畳み掛けるようなストーリー展開がまさに爽快感を満喫させる見事さで、終わったときは思わず拍手しそうになりました。
 キャラクターも一族郎党といった感じで実にたくさん現れ、正直覚え切れないほどでしたが、その一人一人にきっちり役割が与えられて誰一人無駄な配置が無く、全てが綺麗に関係しあって物語を推し進めて行くという展開も実に小気味いいものがありました。
 この絶対飽きをこさせない話の運び方、荒唐無稽奇想天外な仮想空間世界をはっきりリアルに意識させる設定と演出の妙、ちょっとでもお話作りに興味のあるヒトは、この映画から得られるものは計り知れないものがあるんではないでしょうか? 私もいつかこんなお話を書いてみたい! と強烈に魂を揺さぶられた、超一級の娯楽大作でした。時間があったら、是非もう一回映画館に観に行きたいですね。

 ところで、スタッフに「エグゼクティブ・ディレクター 奥田誠治」とありましたが、多分御大ではなく、同姓同名の製作会社のヒトでしょう。御大に確かめる機会があれば、確かめようと思います。

コメント
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