かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

1999年だって無事に通過したのに、今度は2012年に世界が滅ぶんですって?

2009-11-09 22:14:37 | Weblog
 今日は上天気の中、仕事で京都まで行って参りました。京都といっても街中から大分北に行った山際でしたが、いかにも京都、と言わぬばかりに紅葉が綺麗に色づいていたのが印象的でした。もっとも、今年はまれに見る暖冬だそうですので、街中の紅葉が見ごろになるのは12月になってからかもしれません。

 さて、今また終末論が大流行だそうですね。私が子供の頃はなんと言っても1999年一色でしたが、今のはやりは2012年なのだとか。何でも、マヤ文明の預言書にその年世界が滅ぶ、なんて事が書いてあるとかないとか言うのがきっかけだそうで、それを元にした映画も今公開されていたりしますが、まあそれだけならノストラダムスの予言と同じ、というか、私の子供の頃の入れ込みようからしたら大分格が落ちるようにも見えます。でも、欧米ではそれなりに流行っているのかして、科学者の方々が、2012年滅亡説に対し、懇切丁寧にいちいち反論しているようです。1999年の話を体験してきた我々からすれば、終末論などみんなで楽しむ遊び言葉のようなもので、世界が滅ぶ、といっても結局どういうことか具体的にイメージすることも出来ませんでしたし、実感の無いままワーワー騒いでいたような気がします。でも、欧米ではキリスト教の影響なのか、終末論というのは結構馬鹿にならない影響が社会にあるみたいです。でも、キリスト教徒からしたらマヤの伝説など悪魔の言葉に他ならないのではないか、とも思うのですが、所詮私には、そのあたりの機微は理解できないのでしょうね。
 いずれにしても、どうやって人類が滅びるのか、という話を見てみたら、まあ見事に荒唐無稽な話のオンパレードにちょっと笑ってしまいました。妖星ゴラスもびっくり! な説や、惑星直列をはるかに超えるスケールの銀河直列、太陽の活動がいきなり超過激に活発化したりとか、よくもまあこんな色々とトンデモ説を思いつくもので、それにいちいち丁寧に反論しているNASAを初めとする学者の方々には頭が下がる思いがいたしますが、そもそもマヤには2012年の予言など無い、という話もあることには失笑が漏れてしまいます。我が国でも十干十二支で一巡して60年を一つの区切りとして観る暦法があるのと何ら変わらない話が、マヤの場合スケールがちょっと大きいだけ、という、単に暦の1周期が終わることをことさら大げさに取り上げているだけのことのようです。そうなると、ノストラダムスよりもよほど出来が悪い、予言ともいえないトンデモ説といえそうです。まあ娯楽映画にネタを提供し、ひと時の楽しみを人々に与えたということ位が、その影響といえるかもしれません。
 ・・・といいつつ、何せまだ見ぬ未来のことですから、2012年になって突然トンデモ説がトンデモでなくなったりする極小の可能性が絶対無いと言い切ることは出来ませんけれどね。

コメント
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