かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

無人貨物船HTV、見事その任務を果たし、南太平洋上で散華しました。

2009-11-02 22:39:36 | Weblog
 昨日は暑いくらいに暖かだった天気が、今日は一転して冷たい風が吹きすさぶ真冬の気候に変わりました。時折日は差すのですが、まるで気温が上がる様子は無く、まさにびゅうびゅうと風速計の羽根を目にも止まらぬ高速回転で回し続ける北西の風が間断なく続いて、いやがうえにも寒さを募らせていました。明日朝は更に一段と冷え込むそうなので、今夜はなるだけあったかくして寝たいと思います。

 さて、地上はそんなこんなでめまぐるしい変化に翻弄されておりますが、大気圏外で一仕事終えた無人貨物船HTVが、1.6トンという大量のゴミを腹いっぱいに詰め込んで大気圏に突入し、燃え尽きてその使命を終えました。打ち上げられた後、自動操縦で宇宙ステーションに接近し、接舷しておよそ3.6トンの必需品をステーションに受け渡すことに成功する、という離れ業を演じたHTVでしたが、月観測衛星「かぐや」や、小惑星探査機「はやぶさ」など、日本の宇宙技術は無人のロボットで威力を発揮するのに長けているように感じます。「かぐや」の集めたデータからは、この間、月の地表下に広がる地下ドームの入り口と想定される竪穴が発見され、月基地を実現する大きな手がかりを残してくれたそうですし、「はやぶさ」も、小惑星「イトカワ」から持ち帰ったサンプルを抱え、地球に向けて飛んで帰ってくるところで、これが成功すればまさに前代未聞、日本の技術力の高さをいやがうえにも喧伝することになることでしょう。そしてこのHTVの成功。これから2号機、3号機と実績を着実に積み上げて行って欲しいです。そしていつの日か、我が国の技術で我が国の民を宇宙へと送り届ける日が来ることを願ってやみません。残念ながら多分その頃まで私が生きていることは難しいんじゃないか、と最近は思うようになってきてはおりますが、ひょっとしたらこれからの生命工学の発展で寿命も飛躍的に伸びたりするかもしれませんし、棺おけに足を突っ込むその日までは、希望を捨てることなく待ちわびるといたしましょう。

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