かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

久しぶりの映画、『バトルシップ』を観てきました。

2012-04-26 22:02:19 | アニメ特撮
 今日は日曜日に出勤した代休を取り、久しぶりに映画を観に行きました。目当ては「バトルシップ」ですが、今日は千円で見られるサービスデーだったため、ついでに「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」も観てみることにしました。感想を一言で言うなら「バトルシップ」は冒頭の数分間でこれは地雷映画だったか、と後悔しかけたのが、最終的には理想的な娯楽映画として堪能できましたし、「スーパーヒーロー大戦」の方は、仮面ライダーの映画としては例外的に安心して最後まで観ていられた作品でした。

 さて、今日は「バトルシップ」の感想を書いておきましょう。
 船のドンパチは海でも宇宙でも観ていて飽きないものですし、ネット上の評判も比較的好感触に感じたので、今日観るのを楽しみにしておりました。
 お話の筋立ては公式ページをご覧いただくのがいいと思いますが、ようは、地球人の外宇宙へのメッセージにつられてやってきた侵略宇宙人を、アメリカ海軍&海上自衛隊のコンビが知略と勇気を尽くして撃退するという単純明快なストーリーです。その中に、いかにもハリウッド映画らしく主人公とヒロインの恋愛話が盛り込まれて華を添えています。宇宙人操る超兵器に対し、新鋭ミサイル駆逐艦や退役して観光名所になっている最後の超弩級戦艦が主人公たちの手で決死の砲雷擊戦に挑む、爽快にして絢爛豪華・迫力満点のCGによる海戦シーンがスクリーン狭しと展開します。
 それでも、冒頭プータロの主人公が海軍提督の娘であるヒロインと出会うシーン、海軍士官の兄のコネで海軍に入った主人公が、ライバルである海上自衛隊の士官と出会うシーンなどが延々続き、これで尺が足りるのか、肝心の海戦はひょっとして短時間にしょぼいやり取りで終わってしまうのではないか、とハラハラしながら観ておりました。
 結局、そんな懸念もその後すぐに解消された訳ですが、途中までは、かなり疑わしげに観ていたのは確かです。
 でも、一度戦闘シーンに入ったらそこからは最後まで息つく暇ないアクションシーンの連続です。
超兵器に蹂躙される人類、薄い装甲のせいか次々に沈められるイージス艦、なすすべなく翻弄されついに絶体絶命に陥ったその時から、機略縦横の反撃で逆転を勝ち取る絵に描いたような爽快な展開には参りました。それに、退役したお年寄り達が再びその魂に火を入れて闘いに立ち上がるというシチュエーションは私が大好きな展開の一つで、それが出ただけでもう十分大満足な物語といえました。
 敵宇宙人の大型侵略兵器と戦艦の撃ち合いは、まんま宇宙戦艦ヤマトみたいでしたし、ヤマトが好きなら観て損はない様に思います。この映画、ユニバーサル映画100周年記念作品なのだそうで、相当に予算もかけたのでしょう。迫力ある戦闘シーンは大半CGで創ったのでしょうが、そのクオリティはまさに実写とみまごうほどでした。実写版宇宙戦艦ヤマトも確か映画会社の記念作品だったように覚えていますが、予算の差はあるとしても、どうしてこういう娯楽大作に仕上げられなかったのか、とつくづく思います。
 
 実の所、ところどころで、そりゃないだろう、と私でも首を傾げたくらいですから、ちょっと船に詳しいヒトなら突っ込みどころは満載でしょう。でも、それがアラに感じない爽快さが全編を通じてあふれており、娯楽大作とはまさにこういうのを言うのであって、突っ込みどころに正直に突っ込むような野暮なマネはその勢威の前にはほとんど価値が無い、と私には感じます。日本の映画も、とりあえず説教臭いのとお涙頂戴をやめるという制約を自らに課して作品作りに勤しめば少しはマシになるんじゃないか、と思うのですが、いかがなものでしょうか。


コメント
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