かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

売上はそこそこ好調のはずなのに赤字決算とは、車というのは実に利の薄い商売だったんですね。

2012-04-27 21:42:52 | Weblog
 マツダのロータリーエンジンを搭載した最後の車種「RX-8 SPRIT R」を当初計画の倍に増産が決定したのだそうです。と言っても、特別仕様車で計画が1000台だったのが2000台になったということですが。価格はマニュアル車で325万円、オートマで312万円とマニュアルのほうが高いのは、何かそれなりの「味付け」が施されていたりするからなのでしょうか? まあそれはともかくとして、技術的には実に面白いロータリーエンジンが、排ガス規制など環境圧力に対応することができず、姿を消してしまうのは残念な話です。でも、ひょっとしたらその時の苦心惨憺した様々な工夫が今のデミオとかCX-5に結実したのかもしれず、けして無駄でも時代の徒花でもなかった、歴史的に確かに意味のある技術だったと評価されるんじゃないでしょうか。でも、ロータリーエンジン自体はこれで確実に消えてしまうわけで、出来れば水素エンジンとか他の技術へ進化して、未来にはまた改めてマツダらしいところを見せてくれたらいいな、とニワカな感想を持ったりしています。
 ただ、気になるのはマツダの2012年3月期の連結決算が3期連続赤字の損失1077億円というニュース。2013年3月期には、構造改革を成し遂げて300億円の黒字を見込む、との発表でしたが、どうか身売りしたりするような事のないように頑張ってもらいたいものです。それにしても、今期の売上高が2兆2000億円、営業利益300億円、経常利益150億円、純利益100億円という目標を見たのですが、2兆円も売上があるのに利益が100億円だなんて、自動車というのはこんなにも利益の薄い商売をしているのか、と驚かされました。経済は苦手なこともあるのか、あんまりこういう数字を見てもピンと来ることは少ないのですが、それにしても薄利に思えます。私がよく知る農業分野ですと、作物にもよりますが農家の収入はいいものだと売上の大体6割くらい、経費のかかるものだと1割以下のものも無いことはないですが、均すと2,3割はあるんじゃないでしょうか。少なくとも0.5%なんて山の中で自給自足でもしてない限りはありそうにないです。
 製造業ならこれくらいが当たり前なのでしょうか?

コメント (1)
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