かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

北朝鮮の自称ロケットに不意打ちを許すなんて、我が国はなんと弱いのでしょうか(泣)。

2012-04-13 22:27:22 | Weblog
 北朝鮮の自称ロケットが打ち上げを失敗したのだそうな。
 今日、仕事で近鉄電車で奈良市まで行ったのですが、その帰りの駅構内の売店に並んだ新聞の見出しが軒並みこの話題一色でした。打ち上げ自体は前々から予告されていましたから今更驚きませんでしたが、お約束というかなんというか、打ち上げ直後に空中分解して、韓国の沖合、黄海に落下したというのは、2009年4月に列島を超えて太平洋に落とした時と比べても、明らかに成績は悪化しており、なんとなく新体制の急ごしらえな不安定さが示唆されているようでした。せっかく新しい統治者の面目躍如を狙っていたというのに、これではまさに面目丸つぶれ、別に同情を寄せるつもりもありませんが、彼の地の担当者や技術者には、今頃密かに粛清の嵐が吹き荒れているのかもしれません。

 彼の地のことはまあともかくとして、我が国では、政府が北朝鮮の自称ロケット発射を把握していたにもかかわらず、自治体向けに発射情報を伝えるための全国瞬時警報システム「Jアラート」を作動させなかったと言うニュースのほうがよほど問題としては大きいでしょう。政府の言い訳では、自称ロケットが発車直後すぐにレーダーから消えて日本には届かないことが判ったので作動させなかったのであって、その運用は適切だった、としているそうですが、そもそもJアラートは警戒を促すためのもので、発射された模様、という段階で即時に官邸から流される事になっていたと言います。一方で、政府関係者の話として、13日の発射の可能性は低いとみていたので今回は完全に不意を突かれたと漏らしたのだそうです。つまり政府は、油断していた隙を見事に突かれたその一大ミスを、結局飛んで来なかったんだからいいだろ? と知らんぷりを決め込むつもりでいるようです。
 実際の所、警戒警報を流されたからといって自治体に何が出来るというものでもありませんが、情報が早く到達すれば市民に念のため建物や地下街から出るな、とか警告を発することができたかもしれませんし、不測の事態が起きた時に少しでも初動を早く出来る、という心構えを促すことにもなったはずです。結果オーライで適当な事を言ってもそんな言葉で言い逃れを許す訳にはいかないだろう、と私には思えます。
 それにしても、2009年の時には一部の自治体で装置のスイッチを切っていたりしたのが発覚して問題になっていましたが、今回は政府そのものの危機管理が機能してなかったわけで、政府の能力が明らかに劣化してきているのが如実に判る結果となったのが印象的でした。

コメント
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