かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

年取ってもボケずに済む時が来るかも? そんな予感がよぎる研究成果が発表されました。

2013-03-21 21:53:34 | Weblog
 今日は予報通り一転して季節風が身に辛い冬の一日になりました。とは言え、私の周りは皆寒い寒いを連発していたのですが、私はそこまで連呼するほど寒いとは思えませんでした。まあこんなこともあろうかと、今日はしっかり冬仕様に着込んで出かけましたので、その御蔭でさしもの寒気も重ね着した防寒着を射抜くまでには至らなかったのかもしれません。明日朝はこの冷え込みが続きますが、昼にはまたポカポカ陽気になる様子。明日はちょっとお仕事で広島まで出かけないといけないので服装どうしようか、と思っていたのですが、朝だけちょっと我慢すれば冬装備は無しで行ってこられそうです。

 さて、理化学研究所・脳科学総合研究センター神経蛋白制御研究チームの西道博士や長崎大学薬学部の岩田教授ら日本の研究チームが、アルツハイマー病を遺伝子治療で劇的に治療する事に成功した、とのニュースがありました。なんでも、アルツハイマーになりやすいモデルマウスを用い、アルツハイマーを発症したところで、アルツハイマーの原因タンパク質であるアミロイド・ベータを分解する酵素を作り出す遺伝子をウイルスに運ばせ、脳まで到達させて遺伝子を組み込み、アミロイドを分解してアルツハイマーを治す、という技術だそうです。この時用いられるウイルスが、アデノ随伴ウイルスという一本鎖DNAウイルス。アデノウイルスというのが風邪の原因ウイルスの一つで身体にいわば毒になるのに対し、このアデの随伴ウイルスの方は病原性がほとんど無く、遺伝子組み換えの時の遺伝子の運び屋さん(ベクター)として優れた特徴があるとのことです。サイズの小さな遺伝子しか運べないことや、ベクターの調整が困難という欠点もありますが、安全性が高く、分裂していない細胞にも入り込んで遺伝子を導入でき、長期間、その遺伝子を発現させやすい、という利点があって、注目のベクターなのだそうです。今回はあくまで動物実験の段階ですが、その成果はヒトでも応用可能で、より厳密な安全性の評価やウイルス・ベクターの生産技術の開発などが進めば、若年発症型を含めたアルツハイマー病患者の根本的な予防や治療法になるとも考えられる画期的な成果とのことです。
 iPS細胞だけじゃなくて、凄い研究が我が国にはまだまだたくさんあるじゃないですか。このまま研究が進めば、私が往生を遂げる頃にはアルツハイマーは解決されていて、ボケること無くしっかりした意識を保持したまま逝けるようになるのかもしれません。実に胸熱な老後が期待される、素晴らしい仕事だと感動致しました。

コメント
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