かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

タイの洞窟閉じ込め事故、想像していた以上にぎりぎり間一髪だった模様です。

2018-07-13 22:58:46 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は24.6℃、昼の最高気温は34.9℃、五條市アメダスの最低気温は22.5℃、最高気温は33℃でした。今日も昨日同様雲が多い空ではありましたが、日差しがある時の日向はちょっとした灼熱地獄を覚えさせる苛烈な夏日でした。これで雲一つ無い青空になったら一体どれくらい気温が上がるものか、空恐ろしい気がしますが、湿気が少なくなって案外日陰は過ごしやすくなったりするかもしれません。

 さて、先ごろ全員救出に成功したタイの洞窟閉じ込め事故、現場は想像以上に間一髪な状況だったという後日談がニュースになっていました。救出作戦を指揮していたナロンサク前県知事が11日夜に記者会見で語ったところによると、既に洞窟内の酸素濃度が15%まで低下していたこと、そのためにダイバー一人が酸素不足で死亡する二重遭難を起こしてしまったこと、更に予報で大雨が迫り、少年らが退避していた場所も水没する危険があったことが、無理を押しても救出を決行する、との決断につながったのだそうです。しかも 10日に全員が救出された直後にフル稼働していた排水ポンプが故障し、洞窟内の水位が見る見る上がって、前線基地にいた救助隊員達が間一髪で脱出するという、緊迫した状況が発生していたことが明らかになりました。数カ月分の食料を積み上げ、子どもたちに潜水の訓練を施す、などと随分余裕を持って対処するのだな、とその時は思っておりましたが、実際はそんな猶予はほとんど無かったわけです。まさしくあのタイミングで決断してなければ、ポンプの故障や大雨で洞窟内の安全な場所が一段と削り取られ、下手をすれば完全に水没、そうでなくても十分な酸素が失われ、いずれにせよ少年たちの生命は重大な危機を迎えることになったことでしょう。そんなピンチに陥る寸前で救出に成功したのはまさしく僥倖というより無い奇跡的な成功でした。少年たちには、救出時潜水中にパニックに陥らないよう鎮静剤が施用されていた可能性が示唆されているそうですが、もしそれが事実であっても、寸刻を争い生命の危機が跳ね上がる極限状況において、多少のリスクは覚悟の上で選択せざるを得ないこともあるでしょう。肉を切らせて骨を断つような勝利だったと言うわけなのでしょうね。

コメント (2)
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