かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

この梅雨の豪雨災害で国交省もようやく治水基準を改めようと重い腰を上げるようです。

2018-07-12 22:25:44 | Weblog
 今朝の奈良市アメダスの最低気温は25.5℃、昼の最高気温は32.7℃、五條市アメダスの最低気温は23.5℃、最高気温は30.9℃でした。今日は朝から曇り空でしたが、おそらくは昨夜からずっと曇ったままだったのでしょう。そのためか暗くなってもあまり気温が下がらず、寝苦しい夜になりました。もっともこちらは前夜の寝不足があったためか、暑さは思いの外気にならずに寝てしまいましたが。昼間も雲はほとんど切れず、夕方にはわずかながら細かめの雨粒がポツポツ落ちてくるような具合で、日差しらしい日差しはほとんど無かったのではないでしょうか? 昼の気温がそこそこに収まったのも、昨日同様日差しが届かなかったからでしょう。しかし、気象庁によるとこの週末は京都で38℃、40℃超のところも出るかも? というとてつもなく厳しい状況になる可能性が高いのだそうです。平常体温どころかインフルエンザで発熱した時くらいの体温と同じ温度の空気がまとわりついてくるなんて、本当に狂気の沙汰ですね。なるべく逼塞して日差しの下になど絶対出ないようにしませんと。

 さて、今回の梅雨末期の豪雨は西日本各地に巨大な爪痕を残して行きました。台風が来たわけでも無いのに、凄まじい集中豪雨で各地が寸断され、河川が溢れて住宅地が浸水するなど、ただの梅雨とは思えない激しい雨でした。この災害を受けて、国土交通省ではこれまでの治水計画を見直し、地球温暖化による豪雨の増加などを想定した内容を検討することにしたとのことです。
 これまで河川の治水計画については過去のデータに基づく降雨を前提としており、10年に一度とか30年に一度の豪雨に対応した備え、というような基準で、堤防やダムなどが作られてきました。それには、ここ最近の気候変動に伴う降雨量の増加は考慮されていません。しかしながら、国交省が設置した検討会によると、今世紀末までに気温が約4度上昇した場合、現状の治水計画のままでは、1級河川で洪水が発生する確率が約4倍に跳ね上がるという試算がなされました。実際に、過去30年で時間雨量50ミリ超の豪雨の発生が約1.4倍になっているとの統計もあります。ただでさえ土木系インフラは老朽化しているのに、もともとの設計が昨今の局地的豪雨を想定していなかった、というのは、当たり前といえばその通りなのですが、なかなかにショッキングな話ではあります。
 そこで、国交省では、8月にまとめる検討会中間報告書で、河川の治水計画を見直す場合に将来の豪雨の増加分を見込み、堤防の高さやダムのかさ上げなどをするよう盛り込むのだそうです。また、河川の最大流量や浸水想定区域も再検討するよう求めるとしています。
 ・・・どうもなんだかぬるい言い方ですね。治水計画を見直す場合に、ではなく、今すぐ見直して計画を刷新すべきなんじゃないかと思うのですが。これまでにもゲリラ豪雨で道路が冠水したり、地下街に水が侵入して人が死んだりした事例もあるのですから、今までの遅れを取り戻すつもりで頑張ってもらいたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする