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さて、昨日から行われていた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」の第四局で、藤井聡太王将・八冠が挑戦者の菅井竜也八段を下し、無傷の4連勝で、王将戦三連覇を果たしました。また、この勝利で、大山康晴十五世名人が持つタイトル戦19連勝の記録を実に58年ぶりに更新する前人未到の大記録を打ち立てました。
何はともあれまずは大記録達成おめでとうございます。それにしてもついこの間八冠制覇というこれもまた前人未到の大記録を打ち立てたばかりだというのにこの凄さ。しかも2020年にタイトル戦出場以来、敗退無しの勝利・防衛更新を続けているというのがまた、とんでもない話です。しかも更に本年度は、中原誠十六世名人が持つ年間勝率記録8割5分5厘を56年ぶりに上回るやもしれないという、それもタイトル戦という相手も超一流の強者相手にしての大記録ですからもはや何がなんなんだか。まさに本年度は、将棋界に後世まで語り継がれる伝説の年となるのは間違いなさそうです。
それにしても、今回の4連勝は、素人目にはまさに圧巻の鎧袖一触という感じでした。大体、今日も急いで帰宅して緊迫の終盤戦を楽しもうと思っていたらもう終わっていました。前回の対戦である叡王戦では随分と苦戦気味だったのがまるで夢であるかのように万全の体制で封殺されてしまうとは、全く持って驚くほかありません。苦戦させられた(それでも結局負けてはいないわけですが)過去を糧に弱点を補強して更に強くなるという。それもこの短期間に。もう対戦相手にとっては悪夢としか言いようのない鬼畜展開な気がします。一体こんな藤井八冠に土をつける事ができる人が現れるんでしょうか? 藤井八冠がタイトル戦に出てくるまでは強者ひしめく戦国時代だったのが嘘のようですが、このままいつまで藤井一強全統一時代が続くのやら、想像するだけで空恐ろしいものがありますね。
今日の戦いはもうどうしようもありませんので、また後でYOUTUBE動画の解説でも観て堪能させていただきましょう。きっとめくるめく興奮の一時が味わえるに違いないでしょうから、実に楽しみです。