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さて、NHKの稲葉会長が昨日の定例会見で芦原妃名子先生逝去の件について質問を受け、「お亡くなりになったことは承知しています。ただ私自身、詳しい経緯を知る立場ではないので、これ以上の回答は控えさせていただきたいと思っています」とした後、原作者と制作側の望ましい関係性についてNHKのスタンスを問われ、担当者が「一般論ですが、原作者サイドと適切なコミュニケーションを取りながら制作にあたるというのが基本的な姿勢です」と説明されたとのことです。その後、NHKメディア総局長の山名氏も会見を開き、「先ほど会長もお話ししていたと思うんですけど、当然、亡くなられたことは承知しておりますし、尊い命が失われたと感じています」、「一方でどういう経緯か存じ上げていないし、私がコメントする立場ではないと思います」と述べたとのことでした。まあいずれもとりあえず聞かれたから答えた、という感じの当たり障りのないコメントのように思えましたが、ほんの数年前、小説のドラマ化失敗を巡り講談社らを訴えて裁判を起こし、原作者の介入を「検閲」だと無茶苦茶なことを主張して全面敗北したNHKが、なぜその体験を踏まえてコメント出来なかったのかと思わずにはいられませんでした。当時の直接的な関係者じゃなくてあまり知らなかったということもあるのかもしれませんが、組織として考えれば当然過去の事例位チェックしておくのは当たり前だろうと思いますし、一般論として回答するにせよ、原作を利用したドラマ化について、もう少し具体的で建設的な意見を表明できたのではないでしょうか? 肝心の日本テレビも未だ沈黙を保っていますし、テレビ業界の盟主にして国民の皆様の受信料で経営しているNHKには、その立場にふさわしい責任ある態度をお願いしたいものです。