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さて、この22日にアメリカのインテュイティブ・マシンズ社が開発した無人月着陸船「オデュッセウス」が、民間宇宙船として初めて月着陸に成功しましたが、その後の調査で、同機が月面上で横倒しになっている事が確認されたとのことです。「オデュッセウス」は時速9.6キロで月面に向けて降下し、時速3.2キロで水平に移動して月面で卦躓いたそうです。ただ、少し前のJAXAの小型月着陸実証機「SLIM」では、倒れた角度が悪くて一時太陽光パネルに光が当たらないというアクシデントに見舞われましたが、「オデュッセウス」の方は問題なく光が当たってバッテリー充電できており、NASAが搭載した実験装置の試験が一部始まり、ミッションの主な目標を確認しているところとのことです。奇しくも相次いで「足」で着地出来なかったというのがただの偶然とも思えませんが、今後の無人月着陸機は、月面上でひっくり返りやすいことを前提として、低重力下でよりひっくり返りにくい構造の機体設計や横方向への挙動を厳密に制御する着陸プログラムを検討するとか、最初からひっくり返っても問題ない、もしくは姿勢復帰が可能なギミックを装備した機体の設計・運用を想定して開発を進める必要があるのかもしれませんね。まあ何れにせよ日米が相次いで月面降下に成功した事は素晴らしいことですし、かたや低予算、かたや民間主導という、かつて膨大な予算を注ぎ込んで国家的威信をかけて実行されたアポロ計画とは一線を画する成果を得たことで、宇宙・月探査・開発も新たな段階に進んだと言えるのではないでしょうか?