かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

子供の4割が花粉症で生活に影響している状況が過半数とは、我が国はそのうち花粉に滅ぼされるんじゃないかと危惧します。

2024-02-12 20:22:44 | Weblog

 今日の奈良市の朝の最低気温は3.1℃、昼の最高気温は10.5℃、五條市の朝の最低気温は2.7℃、昼の最高気温は9.6℃でした。今日は朝から良い天気でしたが、徐々に断片的な雲が増えてきて日差しが閉ざされていく時間が伸びていき、夕方にはすっかり曇るというような天気でした。典型的な「晴れのち曇り」といったところでしょうか。まあそこそこ風もありましたし特に午前中は大体晴れていましたので、朝から干した洗濯物はよく乾きました。もっとも花粉もそれなりに飛んでいるようで、目が痒いですしくしゃみも数回あってティッシュペーパーの消費量が増えていますし、もちろん薬は飲んでいますが飲んでいるからこそこの程度で済んでいる、というような状況ではないかと思われます。明日は晴れマークですが最高気温予測が16℃、明後日は19℃と一気に春めいてきます。その後も少し冷える時もあるようですが、大体この気温がベースになるようで、厳寒期は抜けたと思えるような天気になる模様です。といってもようやく建国記念日が過ぎたばかりで例年ならもう一谷二谷寒い日があるぞ! という厳寒期後半くらいの時期のはずなんですが、もしこのまま本当に冬が終わるなら、1ヶ月位季節が早まっている感じです。特に農作業は大変だろうと思いますが、色々面倒なことにならねばいいのにと思います。

 さて、ロート製薬が1月24、25日に、0歳から16歳の子供を持つ親7131人を対象に、インターネットで子供の花粉症に関するアンケート調査を実施し、この程、その結果を公表されました。それによると子供が「花粉症と診断された」、「花粉症だと思う」という回答が42.6%あり、2014年12月に行った調査の「花粉症である」という回答の32.7%から約10ポイント増加していました。発症した年齢の平均は5.8歳、「日常生活に影響がある」53.9%、「授業など勉強に集中できない」25.6%、「夜眠ることができない」11%など、子供の生活・活動に重大な影響が出ていることが明らかになりました。また、44.2%の親が、このアンケートに答えるまで目のかゆみによる日常生活への影響について把握していなかった内容があったと回答しており、自分の子供のことでも花粉症の影響を把握しきれてない状況がわかってきたとのことです。
 花粉症の経済損失が3800億円という試算が以前出ていましたが、このような子供への影響を鑑みるとその損失はその倍でも効かないのではないかという気がしてきます。人生の上である意味最も大事で活動的な幼少期から青年期の一時期を花粉のために台無しにしている子が4割を超えているのは、人口減少に並ぶ国家的な危難ではないでしょうか? また、今のところスギ・ヒノキ花粉によるアナフィラキシーショックは報告事例が無いんじゃないかと思いますが、牧草などイネ科花粉では起こりますし、花粉症のヒトは食物アレルギーを併発しやすく、甲殻類とか蕎麦とかピーナッツとか生命に関わりかねない危ないアレルギーを発症しないとも限りません。また、ひょっとしたらそのうちスギ・ヒノキでもアナフィラキシーショックを引き起こすようなことが発生したら? その発端がスギ・ヒノキである事は明白です。ならばまだ致命的な影響が出ていない今のうちに、我が国の将来のためにもなんとしても解決を図るべく尽力せねばなりません。我が国でスギ・ヒノキが今後も必要であるというのならもっと迅速な無花粉品種への切り替えを、あまりいらないのならとっとと切り倒して元々の植生の雑木林に戻す取り組みを、もっと本気でやらねばならないでしょう。政策の優先順位をよく考えて頂きたいものだと思います。

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