かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

中国で故人をAIで再現復活させるビジネスが流行っているのだそうな。一瞬なんて冒涜的なと思ったものの、よくよく考えてみたら案外すんなり受け入れてしまいそうなことに気づきました

2024-04-19 20:47:37 | Weblog

 今朝の奈良市の最低気温は10.1℃、昼の最高気温は24.4℃、五條市の今朝の最低気温は7.3℃、昼の最高気温は22.8℃でした。今日は昨日とは打って変わり、朝からよく晴れてきれいな青空が頭上に広がりました。昨日までの黄砂はどこに行ってしまったのか、まあ消えてなくなるのはありがたい話ではあるのですが、あれだけのモヤが一晩で失せるというのが不思議ではあります。ただ、影響は残っていて、マスク無しではくしゃみが酷くて息もできかねますし、目が痒く、また目やにが溜まってしょうがありません。この程度でこの体たらくですから、「本場」大陸の都市住人の忍耐力と防御力は一体どうなっているのやら、実に驚くべきものがありそうです。

 さて、中国で、生成AIを用いて亡くなったヒトがさも復活したかのように画面上で振る舞わせるビジネスが論議を醸しているのだそうです。生前の写真や音声データをもとにAIが動画を作成、まるで本人が蘇って喋りかけてくるかのような動画を出力してくれるとのこと。ある業者はこれまでに千人を「復活」させ、自分の行いは「人助けになる」と豪語したそう。費用は4千元(約8万円)からで、事故で亡くなった子供にもう一度会いたい、古い写真からおじいさんを復活させてほしい、と言ったような要望が、引きも切らず寄せられるのだとか。
 一方で亡くなった著名人を勝手に復活させて喋らせるような動画も横行し、「死者への冒涜」、「肖像権の侵害」といった批判が上がっていたりもします。そういえば、以前NHKが美空ひばりをAIで再現して歌を歌わせたりしていましたが、あのときも結構賛否両論あったように記憶しています。以前からものまねがエンタメの一つのジャンルになるほどですから、この手の試みも日本人なら案外受け入れられるのかともと思ってました。実際、美空ひばりファンには概ね公表だったそうですが、その一方で、根強い反対意見もまたそれなりの勢力であったようです。
 もはや技術の進歩は止めようがなく、このようなビジネスや試みが一定程度受け入れられる素地があることが明らかとなった以上、ビジネスとしても歯止めはまずかからないでしょう。不気味の谷もあっさり超えられそうですし、ますます死者復活に拍車がかかるでしょうね。そうして「復活」した故人はオリジナルを補完し、ファンの心を改めて魅了し得るのか。私個人としては、岸田森や天本英世の怪演技が新たにまた観られるというのなら歓迎しかねないですし、富山敬の声が新番組で聞けるとなったら諸手を挙げて賛成しかねない気がします。当然そこに魂はないはずなのですが、生前当時だって銀幕やブラウン管を通して観ていて本人とはあったことも喋ったこともないという現実を考えれば、AI故人もあまり変わらないのかも? ただ、中国のビジネスのような、自分の身近な人の場合はどうでしょう? と考えたら、昔からイタコの口寄せが一定の支持を得ているのだから、これもまた受け入れ可能なんじゃなかろうか? という気がしてきました。

 

コメント
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