かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

コロナワクチン廃棄、無駄遣いかもしれないものを本当の無駄遣いに終わらせない仕組みづくりが肝要ではないかと思います。

2024-04-22 17:52:17 | Weblog

 今朝の奈良市の最低気温は15.7℃、昼の最高気温は25.3℃、五條市の今朝の最低気温は14.8℃、昼の最高気温は24.2℃でした。今日は天気予報では雨とされ、実際未明に一雨あって地面は濡れていましたが、日中はくもり空で時折日差しも覗くような雨が降ってきそうにない天気が続き、夕方日没前になってようやくパラパラと降ってきました。ただそれも本降りと言うにはささやかなもので、わずかにお湿り程度の弱々しいものでしかありません。気象庁のレーダー観測を観てみると、この雨の本体は沖縄の北側にあって豪雨を降らせているようですが、その雨雲が東進してくる様子は特に無く、雨雲群の一番北西端に当たる我らが頭上でパラパラと余った雨粒を落とすのみになっています。明日明後日もぐずついた天気は続くようですが、ザアザアと音を立てて地を流す雨が降ってくるようなことはどうやらなさそうな感じです。

 さて、先週の国会、衆議院決算行政監視委員会で、厚生労働省が新型コロナワクチン2億4千万回分、計6,653億円相当を廃棄処分すると報告されました。これに対し、ネット世論では、「税金の無駄遣い」という声が溢れ、担当者が「その時々の状況によって必要なワクチンを購入した。無駄とは考えていない」と説明したことで、更に批判のボルテージが上がりました。これに対し、武見敬三厚労相も19日の閣議後会見において、「必要なワクチンを確実に確保するための対応だ」と述べましたが、「金銭感覚が麻痺しているのか」「過去にもインフルエンザワクチンを廃棄しているし、厚労省の体質の問題でもある」「これだけの税金を無駄にしたのに説明が足りないんじゃないか」などの批判が上がっているとのこと。まあ無駄になったのは残念な話ですが、それだけの数を使わないで処分できるくらいにはコロナ禍も収まってきたと思えば、それはそれでありがたい話ではなかろうかという気も致します。また、ワクチンは増産しようとして即増やせるものではないですし、保管しようとしていつまでも性能を保ちつつ置いとけるものでもなく、ある程度の量が無駄になるのは織り込み済みで購入しておかなければ、いざというときに間に合いません。その本数や金額には検討の余地が十分にあるようには思いますが、別に懐に入れたわけでもなければ豪遊して散財したわけでもなく、国が国民の命を守るために費やした費用ということなのですから、ある程度は許容してもいいんじゃないでしょうか。むしろそれよりも、今までになかった未曾有の感染症蔓延に対して、予算や人員などどれほどのリソースを割くのが合理的で効果的なのか、それを実地検証できる貴重な機会を得たわけで、今後厚労省はそれらのデータをできるだけオープンにして研究者の手に委ね、それらの解析情報をもとに、今後また起こりうる未知のウイルスによるパンデミックに備えた新たな政策を立案すべきでしょう。備えあれば憂いなし、こんな事もあろうかと、と未来の危機に対して堂々と宣える頼もしき省庁になってもらうのに数千億円くらいの投資で済むのならいいんじゃないかと思います。

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