かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

教育指導に厳しさの要素は欠かせないでしょうが、だからといって相手を死なせてしまっては元も子もないと思います

2024-04-09 19:36:56 | Weblog

 今朝の奈良市の最低気温は12℃、昼の最高気温は15.6℃、五條市の今朝の最低気温は11℃、昼の最高気温は14.3℃でした。今日は久しぶりに「寒い」と震えるような1日でした。それでも昨日からの雨がしつこく降り続いていた朝はまださほどでも無かったのですが、雨が上がったあと急に気温が下がって、その後ほぼ日が出ることの無いまま昼を過ぎ、気温が上がらないまま今度は冷え込んできて、既に20時前にして今朝の最低気温を下回り、10℃を割り込もうとしています。このまま下がり続ければ明朝は一桁台は確実、まさかとは思いますが氷点下だってありえない話では無いのかもしれません。冬が戻ってきたと思って暖かくして寝ないと、風邪引き必至でしょうね。

 さて、大阪市天王寺区の私立清風高校の男子生徒が自殺した問題、その原因は件の生徒がテストでカンニングをして発覚、教師が生徒に自身を「卑怯者」だと言わせたことで生徒が自信を喪失、「死ぬという恐怖よりも、このまま周りから卑怯者と思われながら生きていく方が怖くなってきました」と遺書を残したことで、生徒の両親が学校側に対し1億円あまりの損害賠償を求める裁判を起こしました。清風高校では、カンニング行為を「卑怯者」の所業だとして日頃から指導しているとのことですが、そのような話に加え、試験の全科目0点、友人等との連絡を禁止した家庭謹慎8日、写経80巻、心得の書き写し、反省文と反省日誌の作成、学校推薦は行わない といった罰を科していたとのことで、このような教師の不適切な指導が自殺の原因で、生徒に対する安全配慮義務を怠ったとして、清風高校を運営する学校法人「清風学園」に対し、訴えを起こすことになったとのことです。
 学校側がカンニング行為に対して厳しい処罰を行うのは教育機関としては至極当然で、学校によっては停学や退学などもあり得たかもしれません。それらに比べてこの罰が過重かというと個人的にはそれほど重いもののようには感じられませんが、自殺させてしまったのもまた教育機関の敗北というべき事態でしょう。学校の教育方針として、そのような生徒は切り捨てて死のうがどうしようが知ったことではない、というくらい生徒を選別していくことを目標としているのならいざしらず、そうでないとするのなら、清風高校や生徒の自殺に直接的な引き金を引いた形になった教員におかれては、なぜこの自殺を防ぐことが出来なかったのかを解析し、次に同じ事態を招かないようにするにはどうしたら良いのかを検討して、次の「教育の敗北」を招かないよう備える必要があるのではないかと感じます。

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