今朝の奈良市の最低気温は14.3℃、昼の最高気温は27.6℃、五條市の今朝の最低気温は13℃、最高気温は27.3℃でした。今日も一日青空が広がる好天気でした。更に昨日より気温が上がって10月中旬とは思えない数字になりましたが、特段蒸し暑さなどの不快感は覚えない日中で過ごしやすかったように思います。この好天気も明日までで、明後日以降は天候不順な1週間になりそうですが、気温の方も季節外れの状態が続き、週末に一気に下がってくるような予報ですので、注意が必要かもしれません。
さて、アイルランドとスペインの研究者らが、オランダの車1万5千台弱の走行データ約1億2500万回分(2022年1月ー10月分)とその間の保険請求ダータをもとに調査したところ、ガソリン車よりも電気自動車(EV)のほうが過失責任の請求を受けやすいという結果になったことを報告しています。走行データからは、EVの方が急加速や急ブレーキが少なく、カーブでの曲率も緩く、速度違反になりにくい安全運転がなされている例が多いにも関わらず、事故はEVの方が起こしやすいとのことです。事故増加率は、ガソリン車に対しEVが4%、ハイブリッド車が6%増という結果であり、わずかとはいえおそらく有意に事故が電気自動車の方が事故が多くなるという矛盾した話が統計上明らかになったのでしょう。ただ、事故を起こしたヒトの性別や年齢、自損か別の人に当たられるなどの事故の様相、事故を起こした場所や環境等が全く触れられていないため、EVが事故を起こしやすいシチュエーションなどの事故原因が不明なので、なんとも仕方のない情報のように思えます。そもそもオランダ人の運転環境や気質が日本人と同じとも限りませんし、日本でも同様の調査をしてみないと、もし実はオランダ特有の現象だったりしたらそれはそれで興味深いですが、我が国の交通安全には役に立たない話になってしまいます。モーターは始動時のトルクが強すぎて急発進しがちとか、あまりに静かすぎて速度感が麻痺するとか、普通のエンジン車から乗り換えた時に運転感覚が合わず事故につながるとか言う話もありますが、それならそれで始動時のトルクを自動的に控えめになるよう制御するとか何らかの音をあえて出すようにするとか安全のための方策を考えることもできるはずですし、何が原因かわからないと改良もままならないでしょう。
個人的には、バッテリー技術の革新的性能向上と完全自動運転が実現するまでは、車はレシプロエンジンで十分だと思うのですが、こうして先駆的に高い経費を払って電気自動車に乗るヒトが増えないと事故例などのデータも蓄積されないので、そういったある種の人柱は必要だとは思います。