かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

県警本部長が謝罪されたそうですが、冤罪事件ほど悲惨で無惨かつ罪深いものは無いと思います。

2024-10-21 18:20:27 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は15.9℃、昼の最高気温は23.5℃、五條市の今朝の最低気温は9.8℃、最高気温は24.2℃でした。今日は朝からほぼ快晴の秋晴れの一日でした。一日中東の風が強く吹いていたのが普段とちょっと違っていて不思議でしたが、これだけ晴れてももう25℃を超えることもないということや、ついに朝の気温が10℃を切ったことに、10月も後半に入ってきたということを実感致します。とはいえ、明日から一週間基本ぐずついた天気で最高気温が26℃とか予報されているので、冷え込みを意識させられるのはしばらく無さそうな感じではあります。

 さて、世紀の冤罪事件こと袴田事件。その犯人とされた袴田氏に対し、静岡県警本部長が直接自宅へ謝罪に訪れ、御本人に頭を下げました。警察・司法関係の責任者がこうして直接謝罪に及ぶのは異例のことです。
 事件自体は、1966年に起こった強盗殺人と放火という凶悪犯罪で、袴田氏は1980年に死刑判決を受けた後、支援者らと40年以上に渡って冤罪を訴えて今年9月にようやく無罪判決が静岡地裁であり、検察が控訴を断念。無罪が確定しました。書いてしまえばわずか数行ですが、半世紀以上に及ぶ冤罪を晴らすための戦いは、到底言葉では表現しきれない凄まじいものであったと想像されます。
 それにしてもこの冤罪事件、冤罪であるからには真犯人がいるはずですが、結局不明なまま時効が成立してしまっています。また、死刑判決を下した裁判官は3人中2人が既に鬼籍に入っているとかで、その「罪」を問うことも叶いません。直接捜査に携わった警察・検察の関係者はどうなっているのか知りませんが、さすがに半世紀も経ってしまうと、裁判官同様この世から去ってしまった人も多いことでしょう。仮にまだ生きていたなら誤って別人を犯人に仕立て上げてしまったことと、真犯人をとり逃してしまったという「罪」を償うべきであろうと思うのですが、それももはや叶わずとあれば、せめて袴田氏の被ったとてつもない損害への償いはどうあるべきなのか、そしてこのような冤罪を無くすにはどうしたらいいのか、今の司法関係者はその職責を賭して考えるべきでありましょう。疑わしきは罰せずを徹底し、直接的な証拠のある場合のみ罪に問うというくらいにしないといけないのではないかと私などは思いますが。
コメント
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