今日は午前中家人に連れられて、映画「オペラ座の怪人」を観に行きました。一緒に行く予定だった友人が所用でキャンセルしたため、予約チケットを無駄にしないために、代役で観に行ったのでした。
「オペラ座の怪人」は、もう大分昔に劇団四季がやってるのを観たことがあり、その音楽が耳にこびりついていたものでしたが、今日、改めて映画で見直して、それがよみがえった感じがします。
冒頭、モノクロで描かれる、20世紀初頭の廃墟然としたオペラ座。そこで行われる競売のシーンから、一気に往時の栄華へと時代をさかのぼっていくカットが綺麗で、思わず引き込まれてしまいました。映画というのはこういう表現ができるのがすごいです。同じような効果を小説で成し遂げようと思ったらどう書いたらよいか、映像美に酔いしれながらちょっと考えてしまいました。まあ動画と音とで圧倒的な情報量を誇る映画と文字だけの小説とでは比べ物になどならないのはハナから判っているのですが、それでも何か方法はないか、と考えてしまうのは一種の病気なのでしょう。
ただ、せっかく冒頭で一気に映画に引き込まれた私でしたが、残念ながらところどころで「うーん」とさめてしまうところも無きにしも非ずでした。
私はミュージカルというのがそれほど嫌いではなく、たとえば古いですけど「王様と私」とか「メリーポピンズ」とかは好きだった作品です。ですが、それでも突然歌いだす登場人物たちに、ぬぐえない違和感を覚えたのは確かです。劇団「四季」のミュージカルでは気にならなかったのに、演劇の舞台と映画とでは大分感じ方が違うみたいです。
舞台ではセットなどは当然作り物として見えるわけで、その中で演じられるものは、現実とは遊離した独特の幻とでも言うべき雰囲気をかもし出し、そのために、この場で時に奇矯な行動、すなわち人々が突然歌いながら会話を交わしたりするようなことをしても、さほど違和感を覚えたりしないのではないでしょうか。一方映画では、セットや登場人物たちがリアルに作りこまれていて非常に現実感のある映像が流れているため、突然歌いだしたりされるとどうにも奇矯な印象をぬぐえないのではないか、と感じました。
それでもヒロインの可憐な美しさ、劇中劇で行われる各種ミュージカルの絢爛豪華さ、ヒロインを巡る若き子爵と怪人との三角関係、ラストの、ほろりとさせられる墓場でのカットなど、映画としての面白さはなかなかなもので、およそ2時間半と映画としては長丁場なこの作品を、ほとんど時間を意識せず最後まで観ることができました。
ところで、この映画、ぐぐってみたら日本語訳の誤訳珍訳に関して随分多くの指摘があるみたいですね。私も観ながらどうも妙な違和感を感じずに入られませんでしたが、これらサイトを観て、それが氷解しました。また、誤訳で勘違いさせられていた部分も、正しく内容を理解することができました。ネイティブな耳を持たない私などにとって、字幕は大変重要な代物なのですから、誤訳が無い様に、そして間違えたときは速やかに訂正するように、何とかならないものなのでしょうか。
「オペラ座の怪人」は、もう大分昔に劇団四季がやってるのを観たことがあり、その音楽が耳にこびりついていたものでしたが、今日、改めて映画で見直して、それがよみがえった感じがします。
冒頭、モノクロで描かれる、20世紀初頭の廃墟然としたオペラ座。そこで行われる競売のシーンから、一気に往時の栄華へと時代をさかのぼっていくカットが綺麗で、思わず引き込まれてしまいました。映画というのはこういう表現ができるのがすごいです。同じような効果を小説で成し遂げようと思ったらどう書いたらよいか、映像美に酔いしれながらちょっと考えてしまいました。まあ動画と音とで圧倒的な情報量を誇る映画と文字だけの小説とでは比べ物になどならないのはハナから判っているのですが、それでも何か方法はないか、と考えてしまうのは一種の病気なのでしょう。
ただ、せっかく冒頭で一気に映画に引き込まれた私でしたが、残念ながらところどころで「うーん」とさめてしまうところも無きにしも非ずでした。
私はミュージカルというのがそれほど嫌いではなく、たとえば古いですけど「王様と私」とか「メリーポピンズ」とかは好きだった作品です。ですが、それでも突然歌いだす登場人物たちに、ぬぐえない違和感を覚えたのは確かです。劇団「四季」のミュージカルでは気にならなかったのに、演劇の舞台と映画とでは大分感じ方が違うみたいです。
舞台ではセットなどは当然作り物として見えるわけで、その中で演じられるものは、現実とは遊離した独特の幻とでも言うべき雰囲気をかもし出し、そのために、この場で時に奇矯な行動、すなわち人々が突然歌いながら会話を交わしたりするようなことをしても、さほど違和感を覚えたりしないのではないでしょうか。一方映画では、セットや登場人物たちがリアルに作りこまれていて非常に現実感のある映像が流れているため、突然歌いだしたりされるとどうにも奇矯な印象をぬぐえないのではないか、と感じました。
それでもヒロインの可憐な美しさ、劇中劇で行われる各種ミュージカルの絢爛豪華さ、ヒロインを巡る若き子爵と怪人との三角関係、ラストの、ほろりとさせられる墓場でのカットなど、映画としての面白さはなかなかなもので、およそ2時間半と映画としては長丁場なこの作品を、ほとんど時間を意識せず最後まで観ることができました。
ところで、この映画、ぐぐってみたら日本語訳の誤訳珍訳に関して随分多くの指摘があるみたいですね。私も観ながらどうも妙な違和感を感じずに入られませんでしたが、これらサイトを観て、それが氷解しました。また、誤訳で勘違いさせられていた部分も、正しく内容を理解することができました。ネイティブな耳を持たない私などにとって、字幕は大変重要な代物なのですから、誤訳が無い様に、そして間違えたときは速やかに訂正するように、何とかならないものなのでしょうか。
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