かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

バレンタインに環境完全復活を記念し、まずはさくっと一枚描いてみました。

2009-02-14 21:24:16 | CG
 今日はお絵かき用のソフトなどを復活したPCにインストールしたのですが、案の定、ペインタークラシックはメモリ1GBの壁に阻まれ、動きませんでした。そのエラー表示に、「メモリ不足のため・・・」と出るのには失笑させられましたが、これが使えないというのは由々しき問題で、そうそう笑ってばかりもいられません。そこで、前々から考えておりました通り、PC上にもう一台仮想のPCを構築することのできるVirtualPCを導入してみようと、マイクロソフトのホームページに行ってダウンロードをしながら説明を読んでいたのですが、なんと、XPのHomeEditionは動作保障外になっているではないですか。これは困った、と改めてぐぐって見て、結局サン・マイクロシステムズが出しているVirtualBoxをダウンロードし、これで構築した仮想領域にウィンドウズを改めてインストールして、ペインたークラシックを載せる、という手順を踏んで、無事起動させることに成功しました。
 というわけで、復活後の初お絵かきに、バレンタインデーにちなんだ一枚をさくっと描いてみました。



 仮想環境はちょっともたつくようなところが無きにしも非ず、という感じの重さでしたが、想像していたほどの重さではありませんでした。昔々、マックでバーチャル環境を構築するソフトをいくつか試したことがあったのですが、ウィンドウズとマックのファイルのやり取りが多少楽になっただけで、どれもこれも重くて日常的に使えるようなものではなく、早々に使用するのをあきらめました。それに比べれば長足の進歩というべきで、ちょっとしたことならこれで十分こなせるでしょう。しかも、デュアルCPUが利いているのか、メモリが潤沢なのがよいのか、仮想環境という結構重い動作をさせているにも関わらず、別にブラウザやらメールソフトやらを複数立ち上げて動かしていても動作にぜんぜん影響しないのには感心しました。
 ところで、本当は、今年のバレンタインはこれと同じようにサブキャラ達も何人かピックアップして、チョコの詰め合わせセットを作ることにしていたのですが、取り掛かろうとした矢先にPCの故障に見舞われ、複数人数分、時間をとることができませんでした。まことに持って残念至極ですが、残りは来年改めて挑戦することに使用と思います。

 まあこれでとにかく完全に元通りの環境が帰ってきました。できることも増えたのですから、これから少しずつ『お仕事』も進めていこうと思います。

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一難去って、また一難(苦笑)。

2009-02-13 23:18:53 | Weblog
 今朝、いつものように起きてすぐにPCのスイッチを押してシステムを立ち上げながら着替えをしておりますと、XPの起動画面まで来たところで、突然PCがダウンしました。まさか『また?』と嫌な冷や汗が背中にわいてきそうになるのを実感しつつ再度スイッチを入れてみましたが、うんともすんとも言いません。これはまた駄目なのか、と絶望しかけた耳に、ジジ、ジジジ、と、まるでスピーカーから雑音が流れているような小さな音が流れ込んできました。音源はと見てみると、PCやADSLモデムやプリンタなどのコンセントを繋いでいるタップの集中スイッチあたりから音が漏れています。何かおかしい、と思い、タップの空いているコンセント口にテスターを突っ込んでみましたら、なんと、75Vしかありません。接続している機器のコンセントをみんな抜いて改めて計りなおしてみましたが、やっぱり73-75V程度しか電圧がありません。まさかと思い、別のところのコンセントの電圧を測ってみますとちゃんと100V以上表示されます。
 どうやら、タップが寿命を迎えたようです。
 一応雷サージ軽減効果のある素子が入った、集中スイッチ一個ですべてのコンセントを入り切りできるタップだったのですが、その雷サージ部分が劣化したのか、はたまたスイッチ部分がおかしくなったのか。いずれにしても今回は結局そのタップを新品に交換すれば問題ないはずなのですが、タップの元コンセントはPCやら書籍やらを詰め込んだラックの裏側にあり、ラックの前に設置してあるキーボードやマウスを使っているテーブルをどけた上で、ラックの荷物をすべて排除し、コンセントにアクセスできるようにしなければならない、という、ある意味PC破損よりも厄介な問題を抱えてしまいました。とはいえ、もちろんそのままにしておくわけにもいきませんので、帰宅途中ホームセンターに立ち寄ってアース付のタップを購入し、帰宅後はちょっとした大掃除気分で、荷物の移動を始めました。まあしばらくぶりで触るものばかりですから、うずたかくほこりが溜まり、わけのわからない物品が押し込まれていて、ちょっとやそっとでは背後のコンセントが露出いたしません。もう、ひたすら物を動かしては掃除機をかけ、ほこりを拭いてまた物を動かす、を延々続け、ようやく、タップを取り替えることができました。
 まあおかげさまで訳の分からないものどももかなり整理がつきましたし、ずいぶん以前に紛失した256MBのUSBメモリが出てきたり、と収穫もありましたし、ついでにコンセント付近もほこりやら汚れやらを拭い取り、きれいにできましたから、安全性も一段と高まったわけで、成果としては十分なものがあったとは思います。それでもここ数日の厄介ごとの数々を思うにつけ、一難去ってまた一難、というのを地で行った今回の騒動は、なかなかに興趣深いものがありました。そろそろ厄落としできてないか、と期待したいところです。
 
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ようやく新しいPCでブログをつけられるところまで来ました。

2009-02-12 22:26:08 | Weblog
 ブログつけていましたら、バックグラウンドで何かシステムのアップデータをインストールしていたらしく、勝手にリスタートしてくれました。しばらくは日記も気をつけて書かないと、また痛い目にあいそうです。

 さて、不調を極めたPCも、ようやく内容一新して生まれまわりました。今日はウインドウズXPのインストールとアップデータのダウンロード&インストールを行い、FirefoxとThunderbird、ウィルス対策ソフト、よく使うフリーウェアの順に入れて、FirefoxとThunderbirdについては前に使っていた設定ファイルに書き換えて、ようやく大体以前の環境に戻りました。まだタブレットのドライバやお絵かきソフトの類を入れないと完全復活とはいかないのですが、それも明日には完了できる見込みです。まだこうしてブログつけたりすることしかしてないので、果たして新しいシステムがどれほどパワーアップしているのか判断のしようもないのですが、初期とはいえデュアルコアなCPUなんですから、たとえばお絵かきのときのアドビなソフトなんかではそれなりに効果を見せてくれるのではないか、と期待しているのです。
 ただ、何とかしないといけないのは、メモリを2GBにしたので、愛用していたペインタークラシックが多分使えなくなったことです。確かメモリは1GBまで、という制限があったように記憶していますので、そのとおり使えないとしたらこれは何とかしないといけません。といってもわざわざそれだけのためにメモリを抜くわけにはいきませんから、たとえばVirtual PCなんかを導入して見るのはどうか、とか考えているところです。まあまずは実際にこのままインストールしてみて、動作確認をしてからの判断になるわけですが。
 もう一つ、ついでに復活した職場のメーカー製PCは、スリムタワーなんていう薄っぺらい筐体なのですが、なんか中身は無理やり詰め込んでいるような感じで、動かしている途中天板を触ってみたらやたらと暖かくなっていました。このまま足元に置けば十分コタツの役に立ちそうな熱さです。どうやら故障したのは、こうして熱がこもって、まず電源が逝ったのではないか、と思うのですが、どういうわけかCPUにファンが一つついているだけでした。CPUファンの上に穴があけてあって、筐体の排気もCPUファンが代行しているような設計らしいですが、さすがにこれではこもった熱は逃がしきれないと見えます。そこで、壊れた電源を引っこ抜いた空きスペースにファンを一個入れて排気してやりましたところ、一気に筐体の熱が引き、触ってもひんやりした感じにまで冷ますことができました。この電源が、普通のATX電源よりも一回り小さいものだったため、手持ちの電源を収めることができず、仕方なく外付けにしてケーブルだけ拡張カードの穴から引き込んだのですが、おかげでファンをつけるスペースが取れたのでした。
 メーカーさんもちっちゃく作るのはいろいろと利点もあってありがたいこともあるのですが、排気をおろそかにしたりするのは考え物です。特注なのかもしれませんが、妙な小型電源を入れるくらいなら、筐体サイズを少し大きくしてでも、安いファン一個余分につけておいてくれたほうが、故障も少なく寿命も延びて、ユーザーにはありがたいはずなのですよ。

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若い頃の気分に戻って、一日ひたすら日本橋を渉猟しました。

2009-02-11 22:20:19 | Weblog
 今日は朝から日本橋へ。どうもこのところ頻繁に足を運んでいて、まるで昔に返ったような変な気分でしたが、目的は初期不良だったマザーボードの返品と、可能なら何か違うマザーを手に入れること、ですので、昔々ただ純粋に楽しみで行っていた頃とは大分心栄えが違います。それはさておき、購入したソ○マップへ行ってコンピュータークリニック、と名づけられた返品対応窓口に行き、待つことしばし。数人の先客に続いて、ようやく順番が回ってきたところで、おもむろに件のMBを取り出し、状況を説明したところ、あっさりと返品とあいなりました。私の一つ前の客が、動作確認をするので2,3時間待って欲しい、というようなことを言われていたので、こちらも多少は覚悟していたのですが、意外なほど簡単に返品に応じてくれました。ひょっとしてそういう事例が結構あったりするんでしょうか? まあごちゃごちゃ言われないのはこちらとしてもありがたい話なので言われるままに返品伝票に署名し、返金してもらいましたが、その際、購入時のポイントを渡しすぎている分現金で返してくれ、といわれたのにはちょっと苦笑しました。19ポイント=19円とわずかな金額でしたが、事務処理きっちりしているというか機械的というか。不良品を売りつけられたことやそのために時間と交通費をかけて店まで出向いていることというような客の側の事情に対する忖度は一切ないところがなんともなあ、という風にも感じました。もっとも、いちいちそんなことしていたらサポートなんて身が持たないのかもしれませんが。
 その後、あちこちの自作系ショップをのぞきながら出物がないか歩き回ったのですが、結局、とあるお店で修理再生品で安売りしていたマイクロATXのMBを一枚購入しました。更に、これのCPUソケットがLGA775で手持ちのCPUは使えないため、別のお店でペンティアムD2.66Ghzを中古で購入、メモリもまた違うお店で一枚ずつ中古の1GBを2枚買い、持ち帰って組んでみましたら、あっさり起動してBIOS設定も完了しました。後は、OSの再インストールですが、まあ面倒だし時間もかかるのでそれはまた後日に廻し、とりあえず何とか復活できそうだ、という手ごたえを感じただけで今日のところは良しといたしました。
 他にも丸1日ひたすら日本橋を行き来して、色々と食指が蠢いたものがあったり、実際に我慢できずに買ってしまったジャンクがあったりもしましたが、基本的にやはりこういう風に町を歩きながら色々物色するのは楽しかったです。若かりし頃は、鶴橋まででよい定期券をわざわざ日本橋まで購入して、暇を見ては仕事帰りとか休日とかに足を伸ばし、激安のノーブランドフロッピーディスクを100枚まとめ買いしてみたらほとんど不良品で使い物にならなかった、なんていうような馬鹿なことも多々やりましたが、それで問題なく使えたりした時のお得な快感は、ある種病み付きになるものがありました。今日はその頃の気持ちをほんの少しだけ取り戻したような、気持ち良い一日だったように感じました。

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PCのマザーボードは完全に駄目になったと判断。しばらくは元の環境に逆戻りです。

2009-02-10 21:08:57 | Weblog
 今日も今日とて不調きわまるPCにかかりきりなのですが、今日は職場に一揃え持参して、合間合間に試してみました。自宅でやるのと基本的に代わらないのですが、作業スペースが十分に取れること、実験設備なだけに、AC電源も一般家庭よりも高品位なものがあること、道具の類が揃っていること、など、テスト環境としては自宅よりも遥かに優れたものが用意できたからです。それと、自宅では一つどうしてもできなかったテストとして、電源の能力を確かめることがあります。別に職場にも大した道具や測定機器はないのですが、型の新しい、電源容量的に厳しいものを要求するPCなどがありますので、それにうちの電源を繋いで起動させてみることで、電源のヘタリ具合がある程度判断できるのではないか、と思ったわけです。
 そんなこんなを試してみて判ったことは、古いほうもこの間買って来たほうも、両方ともマザーボードが完全に逝ってしまっていること、電源は新しいほうも古いほうも特にヘタっているわけではなく、十分な能力を有していること、の二つでした。まあ振り出しに戻ったようなものですが、ともかく問題をある程度切り分けられたのはそれなりの成果といえるでしょう。
 とりあえず買って来たMBは、明日もう一度大阪まで行って交換ないし返品するつもりです。今日色々と試行錯誤するうち、うれしい誤算で職場で動かなくなっていたPCを一台復活させることができたので、持ち込んでいた旧マシンを恒久的に持ち帰ることができるようになったのです。さすがにパワー不足は否めませんが、ブログ書いたりメール処理したりする分には十分ですし、お絵かきだって、ペインタークラシックやイラストレーターを使っている分にはさほどストレスも感じません。何よりモニタを一新したので、使用感は以前よりも遥かに良くなっているともいえます。
 まあ明日行ってみて出物のMBでも見つかるようでしたら考えますが、当面それなしでもさして困ることはなくなったという状況です。
 マザーボードが逝った原因はやはり不明ですが、寿命がくるときとはそんなもんなのかもしれませんし、自分では完璧のつもりでも、コンデンサ差し替えの時に何かへまをやらかしたのかもしれません。また余裕ができたら、勉強がてらいじれそうなところから少しずついじって、もし可能ならいずれ原因の究明まで辿り付けたらいいな、と思います。それも厭きたら、油がなくて動けなくなった艦から使えそうな銃砲を取り外していったように、部品採りとして最後のご奉公をしてもらうことになるでしょう。コンデンサの半分は新品ですし、十分それだけでも価値があると言えないこともないです。(少し強がり)

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何が気に入らないといって、原因不明というのが一番癪に障りますね。

2009-02-09 22:08:36 | Weblog
 今日は久しぶりにウィンドウズPCからブログを更新しております。といって復旧したわけではなく、急遽、前に使っていて、今は職場に持ち込み、データ採りにとある実験器具に繋いでいたPCを持ち帰ってきたのです。色々な情報収集やらは旧Macでも十分できる、と思っていたのですが、見られなかったり、何かしようとしても反応してくれなかったり、というようなサイトが結構あり、しかも企業のオフィシャルサイトほどその傾向が強い、ということもあって、フラストレーションがたまる一方でした。これでとりあえずそういう問題は暫定的に解決しましたが、ただのデータ採りマシンとはいえ、それなりに重要なポジションになっているこの旧マシンをいつまでも自宅で使うわけにもいかないので、とりあえず今週一杯くらいを目処にその間に問題の解決を図るよう考えていくつもりです。
 
 とはいえ、少々問題は暗礁に乗り上げかけているような気がします。昨日、思い切って大阪まで行って、中古のマザーボードとCPU、一応動作確認済み、というやつを購入、持ち帰って早速ケースに収め、組んでみたのですが、全く動いてくれません。CPUやメモリの組み合わせを変え、ひょっとして電源かも? というわけで、ちょっとへたり気味のもあわせて都合3台の電源を繋いでみたのですが、CPUファンが回り、CPUやグラフィックの統合チップなどが熱を持っているのがわかるだけで、繋いだモニタには何の表示もなく、起動時のメモリチェックの類すら現れません。こうして、持ち帰った旧PCの表示はちゃんとしているわけですから、モニタが悪いわけではないことは確かで、結局PCから全く信号が出力されていないのです。ビープ音も鳴らないし、どこが悪いのか全くもって理解に苦しみます。動作確認済み、ということで一応安心して購入してきたのですが、あんまり当てにならなかった、ということなのでしょうか? でも、電解コンデンサ入れ替えたボードも症状は全く同じですし、なんとなく、同じような原因でそれさえ解決したら両方ともすんなり動くようになるような気がしないでもないのですが・・・。
 今日はここまでで行き詰ったので、明日以降は、最悪マザーボードかCPU、もしくはその両方を返品・交換等を交渉するためもう一度大阪まで行く、という選択肢も考慮しつつ、情報収集にいそしむことにします。
 こりゃなかなか長期戦だな。ヘタに原因究明、なんてやらないであっさりグレードアップしていればよかったのかも? なんて、弱気の虫がちょっとおきてきたりして。

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01.到着 その1

2009-02-08 18:56:38 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 ガラス窓一枚を隔てた向こう側は、時折奇怪に風景がゆがむ、一種の地獄だった。
 殺人光線と形容しうる灼熱の太陽が、アスファルトや白い機体に容赦なく降り注ぎ、大口径のエンジンが、熱い吐息をそこここで大量に吐き出している。
 気象庁発表の予想最高気温は33度C。だが、まだ午前九時だというのに、数センチ向こう側の世界は、体感温度なら50度C近いかも知れなかった。
 鬼童海丸は、イタリアの名匠レンゾ・ピアノが設計したという建物の一角で、一人テーブルに付いてアイスコーヒーを味わっていた。
 もうすぐそのイタリアのミラノ空港から、遠路12時間25分をかけて一機のジャンボジェットが到着する。その機に乗り込んでいるはずの友人達を迎えるため、鬼童ははるばる東京から、ここ大阪泉州沖合5キロに生まれた面積510ヘクタールの人工島、関西国際空港にやって来たのである。もっともこちらは、羽田空港を飛び立ってから一時間足らずでここに降り立ち、こうしてゆっくり暇つぶしに外を眺めているのだが。
 そうしているうちに、また一機、鬼童の視界に巨大な翼が降り立ってきた。その豪快な躍動感溢れる光景に、しばし鬼童は目を奪われる。頭の端に、離着陸時の航空機が一番不安定で危ない、という、あまり健全とは言えない思いがよぎっていくが、それは別として、科学技術文明の象徴とも言うべきその姿が鬼童は好きだった。人に言えば子供っぽいと思われるかも知れないが、こうして少し早めに来て見晴らしのいいところから飽かず眺めているのも、鬼童の心の片隅に宿るそんな少年が望んだことであった。
 しばらくしておもむろに腕時計を見た鬼童は、そろそろ降りてくる頃合いだが、と窓から見える限りの青空を見上げた。さっき確認したフライト状況を見る限り、JL5555便は定刻通り運行しているはずだ。到着予定時刻は9時15分。過密な空域と言うだけあって、見上げる視界にはぽつぽつと旋回するジェット旅客機の姿が写る。長大な主翼の下に四基のエンジンを誇らしげに吊す巨大機があれば、鬼童も乗ってきたエンジン二基だけのエアバス、機体末端に両側から挟み込むようにエンジンが付いている機体など、遠目でも色々な機体が乱舞している。ひょっとしてあれかな? と思うものもあるが、遠く音もなく飛ぶシルエットだけで、それが目的の便かどうかまでは、さすがの鬼童でも判別できなかった。
(そろそろ到着ゲートに行くか)
 鬼童はテーブルの端で申し訳なさそうに鎮座する請求書を手にすると、背広の内ポケットから財布を取りだして立ち上がった。
 
 ここ関西空港で優美な外観を見せる旅客ターミナルビルは、機能性という点でもなかなか洗練された美しさを醸し出している。国際線と国内線の乗り継ぎも、92台設置されたエレベーターや、88台が稼働するエスカレーターを使って上下に移動するだけで簡単にできるのだ。鬼童はそのうちの下りエスカレーター一基に乗って、すっと一階へと下りていった。国際線の到着口は一階にある。巨大な温室のような、ガラス張りの天井が見える吹き抜けの下を進みながら、フライト状況を表示する電光掲示板に視線を送る。大丈夫だ、予定通り定刻に飛行機が到着している。鬼童はゲート前で待ちかまえる大勢の出迎え客の一人となって、ゲートと反対側の壁にそっともたれかかった。
 待つこと五分。重々しく閉ざされていたゲートが以外な軽さで開き、その向こうから、大きな荷物を手に色とりどりの衣装に身を包む人々が吐き出されてきた。
 鬼童はその幸せそうな笑顔で満たされた老若男女の顔を眺めながら、ふと、かなわなかった逢瀬の無念を思い起こした。本当はこの場に、大事な人と二人で立っている予定だったのだ。それが急な所用で相手の到着が遅れ、鬼童は一人出迎えることになってしまったのだった。
 鬼童は人知れず小さな溜息をつくと、落ち込みかけた気を引き上げた。
 今日はこれからまだいくらでもチャンスはある。どこにいるかは判らないが、恐らくこの関西にはライバルの円光はいないだろう。それに意中の人だって、いくらエスコート役を頼んだからと言って、24時間お客様に付きっきりと言うこともあるまい。大阪で開かれるバイオテクニクス学会が閉幕するまで、自分達にはいくらでも二人きりになる機会が巡ってくるはずなのだ。
 思わずほくそ笑んだ鬼童の目に、数カ月ぶりに見る親友の姿が映った。ややおさまりの悪いウェーブのかかった栗色の髪の下で、太枠のメガネが輝いて見える。
 その分厚いレンズの向こうにある青い目が、鬼童の姿を捉えて明るくきらめいてみせた。
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はじめに

2009-02-08 10:51:38 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 


 本日より、かっこうの麗夢長編小説『アルケミック・ドリーム 向日葵の姉妹達』の週一(出来るだけ(汗))連載を始めます。
 私は基本的に自分の読みたい物を書くことにしております。麗夢の小説にこだわっているのもそのためで、主人公綾小路麗夢を初めとするキャラ達が織りなす新しいお話が見てみたいからです。結果として、これらは基本的に自分の好みに合うように書いているはずなので、どの作品も、いつ読み返しても結構楽しめたりします。中でもこの作品は一番多く読み返したお話で、破壊力抜群な夢防人さんの挿し絵も合わせ、かっこう麗夢小説本の一到達点として、満足のいく出来になっていると自負しております。
 それでも、実は一点だけ完成当初から気になっている部分があります。前振りして、そのままラストまで伏線を活用しないまま書きあげてしまった所です。それと、セリフ回しとか話の構成順とか、今読み返してみると、少しだけリフォームする必要があるようにも感じます。今回はそれをどうするか考えつつ、のんびり少しずつアップしていく予定です。
 また、夢防人さんの了解も得ましたので、話に合わせ、当時の挿し絵も公開していこうと思います。これだけでも十分楽しめるできですので、皆様、どうぞゆるゆるとお付き合いいただけましたら幸いです。
 それでは、まずは主要人物紹介から。本編第1話は今夜アップする予定で行きます。

 
 登場人物紹介

綾小路麗夢(あやのこうじれむ)
主人公。「怪奇よろず相談」の看板を掲げる美少女探偵。鬼童の依頼で、来日するシェリー達を迎えるため、大阪に向かっている。

アルファ、ベータ
麗夢のかけがえのないパートナーである子猫と子犬。麗夢同様人の夢の中に入り、獰猛な巨獣に変化して夢魔を食らう。

円光(えんこう)
密教系をベースにした独自の宗教を実践する、眉目秀麗な謎の僧侶。麗夢に懸想している。

榊真一郎(さかきしんいちろう)
警視庁きっての荒武者と評される敏腕警察官。フランケンシュタイン公国使節団接待役として、大阪まで同行している。

鬼童海丸(きどうかいまる)
超心理物理学の研究者。円光に匹敵する長身美形の若者で、麗夢を挟んで熱い恋の鞘当てを続けている。来日するヴィクターを関西国際空港に出迎える。

シェリー・ケンプ
ケンプ将軍の孫娘。幼い頃の事故で失明していたが、ヴィクターの手術で目が見えるようになった。ヴィクターに付き添い日本に遊びに来る。

ヴィクター・フランケンシュタイン
フランケンシュタイン公国大公フリードリッヒ・フランケンシュタインIV世の甥。大阪で開催されるバイオテクニクス学会の基調講演のため来日する。

ヘンリー・M・ケンプ
フランケンシュタイン公国軍陸戦部隊統合司令官。公国皇太子使節団の一員として来日するが、非公式に別任務を担い、密かに行動中。

ROM
東京を死の町に変えたスーパーコンピューターグリフィンの三次元インターフェース。麗夢と円光の活躍により、グリフィンごと滅びたはずだったが・・・。

真野昇造
株式会社真野製薬会長で関西財界の長老。孫娘佐緒里を失い、その復活に己の全てを賭けている。

真野佐緒里
ROMに生き写しの真野昇造の孫娘。二〇年前白血病で亡くなった。

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結局復旧は失敗しましたが、気を取り直して新しいこと始めようと思います。

2009-02-07 22:29:13 | Weblog
今日は朝からPCの修繕もしくは完全破壊(?)に挑戦。外観上異常をきたしていると判断された電解コンデンサを新しいのにとっかえる、という作業をやりました。初めてマザーボードにはんだごて当てたときはおっかなびっくりでしたが、あれから少しは経験を積んだせいか、今日は比較的スムーズに作業を進め、およそ2時間ほどで、問題のコンデンサ11本に加え、幾つか、替えやすそうな奴だけ数本差し替え出来ました。その後、マザーボードをケースに納め、電源を繋いでスイッチを押してみると・・・。
 これで動けば万歳三唱!なのですが、世の中そうは甘くなく、BIOSも立ち上がらない動かなくなったときとほぼ同じ状況にしかなりませんでした。メモリを差し替え、接続を確認し、と色々やりましたが、結局どうにもならず、取りあえず復旧は断念せざるを得ませんでした。うーん、予想はしていたとはいえ、やはり残念です。動いてくれればコンデンサを新調した分長持ちしてくれることが期待できたのですが。
 事ここに至っては出来ることは限られているわけですが、心残りなのは、未だMBが悪いのかCPUがアウトなのかが判断できない事です。そんなことに気と時間とをとられるくらいならいっそ新調してしまった方が手っ取り早いのですが、これが理系のサガというモノなのか、全く原因不明、と言うのがなんとも引っかかり、悔しいのです。ここでどちらか一方でも完動品が手持ちにあればすぐチェックできるのですが、残念ながら今は故障した1セットしかありません。それではいっそ中古のCPUかMBでも手に入れてみようかとネットオークションを見に行ってみたのですが、適当なのを見つけていざ入札! と操作したところで、今度は古ーいマックのブラウザでは入札処理ができないというやっかいな壁が。こうなっては、大阪まで出て適当なのを手に入れてくるよりありませんが、何ともはや、昨日一昨日と2日に渡って日本橋至近をウロチョロしておりましたのに、すっかりそんな事は思い付きもしませんでした。MBはともかく、CPUの中古くらいならそう荷物にもならなかったのに、気づくのが遅すぎますね。
 
 さて、気を取り直して、出来れば明日から麗夢ちゃんの小説を新規連載始めようと思います。まあ新規、といっても前にやったようなまるっきりの新作じゃなくて、4年前に上梓したモノなのですが、これまで11冊書いている麗夢の長編小説の中で、かっこう一番のお気に入りな一冊です。私といたしましては、この作品の連載で、勢いというか、作品執筆のための流れみたいなモノを自分の中に作れないか、と考えています。その流れに乗って、正真正銘の新作を書いてやろうと言うわけです。うまく呼び水になれば万々歳。はてさてどうなりますことやら、乞う、ご期待! です。

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とりあえず無事終えて何より。

2009-02-06 23:50:00 | Weblog
妄想畜さんを迎えて2日目。色々ありましたが、無事終えて何よりでした。私がどうしても外せない事情があって、途中退席を余儀なくされたこともあって、後ろ髪引かれる思いがぬぐえませんでしたが、皆様のご協力よろしきを得て、滞りなく日程を終えました。本日お越しいただいた夢防人さん、りゅーなさん、それに昨日に引き続き出て下さった流一さんには、厚く御礼申し上げます。また機会を見て是非遊びましょう。当面は9月のコミックトレジャーを今年のメインイベントとして位置付け、新作の上梓、合同企画の立案などもできたらいいですねぇ。
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今年最初のビッグイベント!!

2009-02-05 22:46:26 | Weblog
今日ははるばる北の国から、妄想畜さんが関西へお越し下さるという一大イベントがありました。何でも『お仕事』の関係で神戸にみえられたのを幸い、大阪まで足を延ばされたのでした。
来阪されるのがわかった時点で、なんとかお迎えできないかと関西方面の皆様にはお声をかけさせていただいたのですが、さすがに平日は難しいのではないかと半ば諦めておりました。そうしたら想像以上に皆様のご協力を得る事ができ、今日は梅田界隈で、楽しい一時を過ごすことができました。
本日合流いただいた流一さん、綾野こうじさん、お忙しい中本当にありがとうございました。また、時間の都合がつかず今回見送られた皆様にも、色々ご努力いただきましたことを、この場を借りて御礼申し上げます。
妄想畜さんは明日まで大阪にご滞在で、また関東方面に立ち寄られつつ、地元へ戻られます。もしこのブログを見て明日の大阪なら行けそうだという方がいらっしゃいましたら、かっこうまでご連絡下さい。
明日はミナミで遊ぶ予定です。『夏』に向けてのお話などもできたらいいですね-。
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心斎橋そごう本店ついに身売り。昭和の記憶がまた一つ消えるのですね。

2009-02-04 23:15:48 | Weblog
 風邪はほぼ気にならないレベルまで回復しました。相変わらず咳だけは止まりませんが、それも心なしかマシになってきたような、そうでないような・・・。まあ身体はしっかり動くようになってきたので、明日明後日の「イベント」には一安心です。
 
 さて、今頃気づいたもので昨日のニュースになりますが、心斎橋のそごう本店がとうとう身売りするのだそうです。相手の候補は隣に立つ大丸なのだとか。そごうも大丸も私には昔からなじみの百貨店で、といってそれらの上得意だったわけではなく、その間を抜けてカメラのなにわ心斎橋本店へしょっちゅう行っていた、学生で写真部員だった頃の話です。今はどうか知りませんが、当時、地下鉄御堂筋線の地上との出入り口についた階段には、一段一段にカメラのなにわの広告がついており、「心斎橋そごうと大丸間東へ50歩」という決まり文句が必ず添えられておりました。当時のなにわはたくさんのデモ機を表に出し、客に自由に触らせてくれましたし、店員に言えば、店頭に並んでいないカメラ本体にレンズを付けていじらせてくれました。上に上がると長尺フィルムの缶とか印画紙とかがずらりと並び、引き延ばし機や現像用の各種道具類などが豊富にあって、それこそ1日いても飽きない魅惑の空間でした。最初に手にした一眼レフカメラ「ペンタックスMX」も、わざわざ電車を乗り継いでこの店まで来て購入したんでした。
 ただ、フィルムとか現像液とかの普段のお買い物は、なにわを出て少し道を入ったところにあるトダカメラというお店がはるかに安かったので、こっちで買うことの方が多かったです。
 既にセピア色の記憶になっている楽しかったあの場所は、今はどうなっているんでしょうね。ちょっとググって見ましたら、トダカメラはとうの昔に無くなっているみたいですし、カメラのなにわもどうやら面影無いみたいです。心斎橋という街は今では滅多に足が向かない所になってしまいましたが、そのうち懐古趣味が高じるような時期が来たら、改めて訪れてかつての足跡を確かめてみてもいいな、と思う所です。もう「そごう大丸間」ではなくて「大丸と大丸の間」と語呂が悪くなるわけですが(苦笑)。

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まだまだ世の中、へんなモノが売られていたんですねぇ。

2009-02-03 21:08:45 | Weblog
 今日は、昨日と違って体力的にもかなり充実し、1日、比較的楽に過ごすことが出来ました。回復の度合いを数字にしたら、昨日は40%弱、今日は60%強と言った感じでしょうか。ただ、熱が出ていた間はさほどでもなかった喉の違和感と咳が今になってかえって強くなり、今日は一日中所構わずごほん! ごほん! と強烈に咳込んで、ほとんどマスクを外すことが出来ませんでした。今年の風邪は頑固に咳が長引く、と家人が言うのでそんなものか、とも思いますが、こう喉の調子が悪くては、カラオケにもいけやしない、とぼやくばかりです。
 
 さて、マッシュルームから抽出した「シャンピニオンエキス」なるものを原料としたサプリメントにあるとされる機能性、口や身体の消臭効果について、科学的根拠がないとして、公正取引委員会が景品表示法違反(優良誤認)で健康食品通販大手などに排除命令を出したんだそうです。、各社とも公取委に対して消臭メカニズムを記載した資料を出して反論したそうですが、その資料を専門家が調べた結果、科学的根拠がないと判断されたとのこと。私も、是非一度その説明資料とやらを拝見したいのですが、残念ながら報道にはそこまでの情報はありません。そこで、「シャンピニオンエキス」をキーワードにググッてみましたら、まあ出るわ出るわ。マッシュルームで口臭や体臭が消える、と言うような話は寡聞にして知らなかったもので、なるほど、世の中には訳の分からないものがまだまだ売られていたのだな、と感心してしまいました。試しに一つの健康食品通販サイトをクリックしてみますと、試した人の70何%が効果を実感! なんていうあおり文句が踊っており、消臭効果があるとして注目を集める成分ですが、体験談や口コミなども気になるところです、なんて言う言葉も載っていたりします。「体験談」や「口コミ」みたいな怪しい物語りより、まずはきっちりした根拠が確立あるのか? こそが大事なんじゃないでしょうか。そこで探してみると消臭効果の理由があったので読んでみると、このエキスは腸内環境を整え、悪玉菌を減らして善玉菌を増やすので、結果として体臭が予防される、のだそうです。これが理由なら、別に「シャンピニオンエキス」じゃなくても、ヨーグルトとかヤ○ルトとかオリゴ糖でもいいじゃないですか。あるいは野菜や果物、海草などをしっかり食べるとかいうのもありでしょう。これらは伝統的に健康増進がうたわれ、一部は特定保険食品としてその機能のエビデンスがかなり厳格に評価・確立されているものもあります。怪しげな茸の絞り汁よりも、余程確かにかつ安価に、腸内環境を整えてくれることでしょう。私はこのエキスの効果を判定する立場にもないし、公取委が根拠無し、と言うので別にそれでよいのですが、こういうのを買ってみようと言う人は、わざわざ高いお金を出す前に、宣伝文句について他に同じような効果のものはないか考えてみるだけでも、財布の紐の緩みが大分違うと思うのです。世に何とかの種は尽きまじ、と言うことなのでしょうけれど、この不景気の最中、もう少しお金の使い方に理性があっても良いのではないか、と思います。

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結局風邪で選挙にも行けませんでした。

2009-02-02 18:44:17 | Weblog
 風邪も何とかほぼ完全に治りました。昨夜、6時間事に飲むよう指示されていた風邪薬をすっぽかして床に就いたら、左の鼻ががっちり詰まって、左目下の頬の所などが徐々に強く痛みを発するようになってきました。しかもずっと食っちゃ寝、を繰り返して1日の大半を蒲団の中で過ごしてきたものですから、ほんの僅かに違和感を抱えるだけでもう眠りにつくことが出来なくなります。それが時間と共にどんどんおかしさを増していくのですから、今朝未明までほとんど眠ることもできませんでした。それでも何とか定時に起床し、昨日の手抜きを深く反省しつつ食欲のわかない胃袋に無理矢理朝食を詰め込んで薬を飲んでみましたら、ものの1時間ほどで左の鼻の穴がすうっと通り、左半面の痛みも薄らいでいきました。まだ少しわだかまりは残っておりますが、多分あんな悪化はもう無いでしょう。昨夜に懲りて念のため薬はもう少し飲み続けますが、それも明日までではないかと思っています。
 
 さて、風邪の間はネットニュースも見る気力が無くて、ブログの更新も携帯でやってましたので、今日は久々にニュースを見る事が出来ました。ちょっと人が寝込んでいる間に色々あったみたいで、例えば我が田舎町でも市議会選挙なるものがあったのですが、この風邪を抱えて投票などとても考えられなかったのでパスしてしまいました。せっかく、「街宣車(選挙カーでしたっけ?)でうるさく名前ばかりがなり立てるような輩には一票もやらん!(もちろん1票しか持ってないのですが)」と決意しておりましたのに、権利を行使する機会を一回失ってしまいました。それにしても、選挙ってどうしてやってることが20年前と何の変化もしてないのでしょうね? いや多分もっと前から何の変化もないまま、だらだらと選挙運動ごっことでもいうべき無駄な行為が続けられているのか。自分も昔選挙カーに乗ってマイクを手にしていたこともあった訳ですからそんなこと言ってもねえ、とは思うのですが、使えるツールも増えてるんですから、そろそろ十年一日の如き運動は卒業したらどうでしょう? それがまだ意味があるものなら良いのですが、単に候補者の名前を連呼するだけの事を「選挙運動」などと言われても、こちとら鼻で笑うしかないのですよ。ポスターも通り一遍の笑顔満載写真ですし。
 どうせ車で大声上げて通るんなら、この交差点では持ち時間一人3分、とか決めて、ミニ演説会でもしょっちゅうやってくれた方が候補者選びには役に立つように思います。だれしも立ち会い演説会に行けるわけではなし、ワンポイントでも自分の「これだ!」と言うような部分を機会ある事に強調してくれたら、それで興味が持てたら正式に演説会に行ってみたくなる人も出てくるかも知れません。そもそも、3分なら3分で要領よく自身の実績や公約をまとめて訴える位の事が出来なくて、言葉を武器とする政治家は務まらないだろう、とも思うわけです。
 次の機会はいつあるか判らない衆議院選挙になるんでしょうか。何もツールを新しくしなくても、今までのシステムの踏襲でも良いから、単なる時間と労力の無駄を廃しうる、中身を替える工夫をしてもらいたいものです。

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なんとか起きあがれるようになりました。

2009-02-01 18:15:38 | Weblog
 何とか、蒲団から起き出してパソコンに向かうだけの気力が戻って参りました。結局、発熱は木曜の夜から土曜の朝までの約40時間、その後は著しく消耗した体力の建て直しと、下痢だの頭痛だのと言った病気の事後処理もしくは薬の副作用への対処として、ひたすら惰眠を貪るに任せました。頭痛は、熱性のモノではなく、風邪を引いた後にやってくる鼻炎症状の悪化が原因のモノで、これは残念ながら寝ていても一向によくならないのですが、濡らしたタオルを電子レンジでチーンとやった簡易蒸しタオルでじんわり目の下頬の上辺りを暖めてやると、鼻の通りが良くなり、痛みも著しく軽減することが判ったので、取りあえず我慢できなくなるたびにそれでしのいでいます。そのうちに炎症も収まって痛みも引くはずですので、それほど面倒な作業も長くは続かないでしょう。問題は蒸しタオルだと冷えるのが速いという点で、あんまりいつまでもほかほかでは低温火傷の恐れも出て来ますが、せめて15分くらいは熱々の一歩手前くらいの温度が保ってくれないか、と思います。仕方ないので頭痛が酷いときは蒲団から抜け出し、電子レンジの横に陣取って、冷えるたびにタオルをレンジに放り込む、というのをやってましたが、これはこれで何とも煩雑で大変でした。
 
 さて、今回の体調悪化は予兆としては家人が次々熱出していったりなんてことがあったわけですが、個人的に一番気づいておくべきだったのは、熱が出る3日ほど前に見た夢の事でした。その日の夢は、昔住んでいた家の居間に私がいると、天井からたくさんのクモが糸を30センチくらい下に垂らしている、というモノでした。その糸の先端が直径10センチくらいの綺麗な傘状に開いていて、ゆらゆら揺れているのです。どうにも気になった私は、下からふぅっと息を吹きかけました。すると、蜘蛛の糸が大きく揺れて隣の糸とくっつき、連鎖反応的に全ての糸が絡まりあって、天井に縦横に走る巨大な蜘蛛の巣が一瞬で出来上がりました。そこに、小指の爪ほどの奴から掌サイズ、果ては胴体だけで直径30センチはありそうな特大サイズのモノなど、無数のクモが行き来し、それを下からどうしたものか、と私が見上げている、という夢でした。
 ちょうど3年前、クモの巣を夢見た翌日に風邪で倒れる、という記事をブログに記録していますが(せっかくの夢のお告げも読みとれなければ役に立たないわけで
 その時の夢と今回は非常によく似ております。もっとも、3年前のは巨大は巨大でも一枚網のクモの巣でしたから、今回の方が規模や数において圧倒的な差があります。病の内容では、前回は熱は出ませんでしたが、今回は久々と自身感じるほど、本格的な発熱に驚かされてしまいました。たった2例で語るほどの事もありませんが、夢で見たクモのスケールが、現実の体調の悪化の度合いには、何らかの相関があるような気がいたします。
 いずれにしても、今回も一応クモの夢を見たときから少しは気を付けていたつもりでしたが、結局難を逃れることはできませんでした。それとも、あの巣の大きさから言えばもっととんでもない大病になるはずだったのが、多少なりとも気を付けたおかげで数日床に伏せるだけで済んだ、と思うべきなのでしょうか。もう風邪を引いたりするのは御免ですが、夢と体調の関係について追加実験できるのなら、もう一度くらいは寝込むのも悪くないかも? などという妄想を抱きつつ、取りあえず今日も早めに休むことにします。

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