新橋大勝軒（東京都港区新橋）

今日は最近出来たばかりの「新橋大勝軒」に食べに行きました。
実は大勝軒系は池袋の「麺屋ごとう」での苦い思い出があって避けていたのですが、
やはり改めて食してみようということで思い切って足を運びました。

店の前には行列が出来ていなかったのですが、店内のカウンター席は
ちょうどいっぱいになっていて、更に３名が立って待っている状態。

で、２人連れの客が食べ終わって席が空いたのですが、先に並んでた
男性１人が座ったまでは良かったものの、その後の女２人連れが並んで
座ることにこだわって席に座ろうとしません。一応、後ろにいたルリに
順番を譲る気だったようですが、既に食券を店員に渡していて、
店側でも食券を受け取った順に作っている状況下でそんなことされても困ります。
勝手に順番を変えたら店側にも要らぬ負担を強いることになります。
店側でその辺に気を遣って順番を調節するのに慣れているなら話は別ですが・・・。

まあ、ジコチューなアホ２人は置いといて、ルリが注文したのは特製もりそばの並（７５０円）。
出て来たのは動物系と魚介系を合わせたスープを甘めに味付したつけだれに
チャーシュー、海苔、ネギ、メンマ、ナルト、味玉が入り、麺は冷水で締められた中太麺でした。

つけだれは動物系が特に濃厚な訳ではなく、魚介系の香りがやたらと強い訳でもなく、
うまくバランスがとれていて、伊達に“大勝軒”の看板を掲げてないといったところでしょうか。
見た目は濃厚そうですが、割と優しい味わいです。
中太麺はモチモチした食感で食べ応えがあり、つけだれとの絡みもＯＫです。
具はチャーシューが割とジューシーで良かったのですが、他の具に関しては
可もなし不可もなしといったところですが、海苔はこの程度のモノであれば
完全にスープに負けているので要りません。味玉はかなり薄味でほとんど主張しない
感じですが、スープの味との兼ね合いを考えたらこれで良いのかも知れません。

全体的にはこってりし過ぎず強烈なクセもなくすんなり食べられる味なので、
やたらと行列が長くなければという条件付で食べに行く選択肢には入ります。

ただ、気になったのは“大勝軒”というネームバリューによって
これが“美味しいラーメンというもの”だと思い込んで食べてる人が少なくなさそうなことです。
別に食べられないほど不味い訳ではありませんが、２０分も３０分も
並んで待つほどの味かと言うと答えはＮＯです。酒を飲んだ後の締めの一杯として
無難に食べられれば良いだろうといった程度のラーメンを出す店が多い新橋近辺では
比較的ましな部類に入りますが、この近所でももっとクオリティの高いラーメンを
食べさせてくれる店が数軒はあります。行列の長さ“だけ”なら新橋近辺で一番だと思いますが・・・。