鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

過去から学ぶ

2013年07月16日 12時52分27秒 | Weblog
先だって、奥尻島の津波被害から20年ということが話題になっていました。確か、日本海中部地震でも津波があったように記憶しています。

また、2004年のスマトラ沖地震でも甚大な津波被害がありました。ウィキペディアから。
スマトラ沖地震

もっと過去にさかのぼっていくと、日本の太平洋沿岸は津波で繰り返し被害を受けてきており、チリ津波のように太平洋の遠隔地で起こった巨大地震でも、津波の影響で被害を受けています。

スマトラ沖以降、津波の怖さを取り上げた、津波というものを取り上げた番組が多かったことも記憶しています。

そう考えると、いま声高に叫ばれている津波への備えは、もしかすると、2004年以降から動くべきことだったのではないかと思います
伊勢湾岸についても、実際のところ想定は今より低いものの、東海・東南海・南海地震による津波の想定は当時からあったわけです。

残念ながら先の東日本大震災では、過去の知識や知恵がうまく伝わりきっていなかったことなどが、未曾有の被害につながっているのではと思います。

現在、奥尻島やスマトラでの復興、東北地方沿岸でも復興に取り組まれています。もちろん、津波災害だけでなく、広く見られた液状化の被害も含め、起こった災害に対しての復興と、その結果の現状は、私たちに過去の知識として多くのことを示唆してくれるものだと思います。
また、今なお被害を出し続けているといえる原子力発電所の事故は、本当は重い課題を突きつけているはずだとも。

減災の観点から、いかに安全に避難するかを考えることも政治の取り組みべきことだとは思いますが、過去から政治が学ぶべきことは、よく言われる事前復興の観点から、これからのまちを考えることではないでしょうか。
すばらしいと言われる取り組みをした奥尻島でも、人口が大幅に減少したという話は、被害とそれに伴う人の心の変化も大きいことが現れているのではないかと思います。

もし、大災害で大きな被害を受けたとして、どのように被害から立ち上がっていくのか、どのようなまちを考えるのか、20年、30年といったスパンで考えることができ、想像力を働かせることができることが、これからの政治に必要と思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする