今週末の7月2日に、すずかっぷを運営します。
男女混合バレーの大会ですが、かれこれ10年くらい主催しています。
すずかっぷの運営をしながら、自分自身いろいろ考えたりしているのですが、今日考えていたことは、プレーヤーの人格形成や社会的な責任意識についてです。ここで課題と考えられることは、「暴力行為(肉体的、精神的)」が加害者と被害者それぞれに与える影響です。
まず考えられるのは指導者とプレーヤーの関係についてですが、この関係における指導者による暴力行為については、文部科学省で「スポーツを行う者を暴力等から守るための第三者相談・調査制度の構築に関する実践調査研究協力者会議」が開催されるなど、一定の基準が形成されてきています。
◆「スポーツを行う者を暴力等から守るための第三者相談・調査制度の構築に関する実践調査研究協力者会議(第5回) 配付資料」
この中の報告にある「スポーツ指導における暴力等に関する処分基準ガイドライン(試案)」が、学生スポーツやジュニアスポーツなどにも適用される形になってくれば、指導者による暴力行為に抑止効果が出るでしょう。それはプレーヤーの人格形成にはプラスになると思います。
しかし、学生スポーツやジュニアスポーツにおいて大きな課題となるのは、やはり同じ世代による「暴力行為」です。このとき、その暴力行為を容認する空気が大人にもあったり、その大人自身が意味もなく、保護者の中でさえ序列をつけそれにより他者を抑圧するような行為を行っているような場合です。
このような場合、えてしてそのチーム独特の「内規」のような決まりが作られている場合が多いと思われます。以前、三重県体育協会が開催した講習においても、生徒内で作られたそのような決まりが、無為に帰宅時間を遅らせていたという例がありました。
いま、文部科学省で部活顧問の負担を軽減するという議論がでていますが、負担軽減ということだけではなく、暴力行為なども含めて全般的に、学校(教育活動)と部活動の関係について整理すべきだと思います。
鈴鹿市では「鈴鹿市運動部活動指針」としてまとめられましたが、今後踏み込んだ部分をどう考えるのか、市教育委員会に訴えていきたいと思います。