三重県新型コロナウイルス感染症対策本部から11月2日と5日の質問に対する回答を、11月7日に頂きました。
読みやすくするために段落の入れ替えなどをしていますが、内容は原文のままです。
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_/_/_/ 三重県医療保健部
_/_/_/ 新型コロナウイルス感染症対策本部
三重県新型コロナウイルス感染症対策本部です。
11月2日および5日にいただきましたご質問について、下記のとおり回答いたします。
< 11月2日分 >
①556~563事例の家族間の感染事例について、検査によるナンバリングにとらわれず、家族内のどなたが感染の起点と考えられるかは精査されているのでしょうか。数字で順番がつけられていると、その順に感染したようにとらえがちですが、潜伏期間などを考えると、多様な可能性が考えられます。
②感染経路について詳細に追うことは難しくても、感染可能性が高いと考えられるエリアは、聞き取りなどから推察できるのではと思いますが、そのような調査は行われているのでしょうか。
(回答・①、②)
・・・「 ご質問のとおり、必ずしも検査結果に伴うナンバリングが感染した順を示すとは限りません。
本県においては、感染が拡大しているエリアへの訪問やそのようなエリアから来県している方との接触により、新型コロナウイルス感染症に感染している事例が多いため、当該事例に係る感染者の行動歴等の聞き取りを行い、感染経路について調査しております。
その結果、当該事例に関しては、発症日および行動歴から、556例目の方を起点として557~563例目の家族に感染が拡大した可能性が高いものと考えています。」
③神奈川県内科医学会では「神奈川県における新型コロナウィルス不顕性感染調査」を行い、9月7日に結果を公表されていますが、三重県における不顕性感染の可能性などはどのようになっているでしょうか、把握されているのであれば教えて頂きたいと思います。
(回答・③)
・・・「 現時点で本県における不顕性感染の可能性に関する情報は把握していませんが、抗体保有率について、今後どのような調査が実施可能か検討していきます。」
④558から563例目の情報に目を通すと、発熱に着目するだけでなく、味覚・嗅覚障害のような特徴的な症状はもちろんのこと、咳や咽頭痛のような症状についても、感染可能性がある症状として認知して頂き、それに応じた行動様式を行って頂くことが重要と考えますが、今後、特に県内及び市内の学校や教育機関、専門学校なども含め、どのように働きかけるのか考えがあればお聞きしたいと思います。
(回答・④)
・・・「 学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.9.3.
Ver.4)」及び「県立学校における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」において、発熱等の風邪症状がある場合には、自宅で休養することを徹底し、症状が回復し登校する場合には当該児童生徒の体温や咳、のどの痛み等の健康状態を丁寧に把握するよう示しています。また、登校時の健康状態を把握するため、毎朝の体温に加え、風邪症状の有無等について報告させるよう徹底し、発熱等の風邪症状がみられた場合には安全に帰宅させ、症状がなくなるまで自宅で休養するように指導するよう示しています。
今後も文部科学省からの通知をうけ、新型コロナウイルス感染症対策本部と連携を図りながら、周知していきたいと考えています。」
< 11月5日分 >
①流れている情報の通り外国につながりを持つ方々として、以前に三重県内の発生事例で、外国につながりのある方々が多くを占めているという情報がありましたが、鈴鹿市の今回の事例について、実際はどのようになっているのでしょうか。
(回答・①)
・・・「 個別の事例については、国籍の公表を差し控えておりますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。」
②現在、外国人コミュニティに対して、効果的なアプローチや啓発はできているでしょうか。感染拡大予防に対する意識について、どの程度まで高まっているでしょうか。
(回答・②)
・・・「 外国人住民へは、みえ外国人相談サポートセンター MieCoでの相談や、多言語情報提供ホームページMieInfoでの配信、市の窓口等における多言語チラシの配布により情報提供をしています。また、外国人コミュニティのキーパーソンとなる方々の人的ネットワークを頼りに、注意喚起や、相談体制の周知を依頼しています。」
④572〜574例目の「行動歴なし」とはどのような状況を指しているのでしょうか。外出していないことを刺しているのか、それとも本人が話していないということなのでしょうか。
(回答・④)
・・・「 県の公表では、リスク情報として、感染可能期間である2日前からの行動歴を公表しております。572〜574例目の行動歴は、保健所による聞き取りの中で、感染可能期間は外出していないことが明らかになっていますので「行動歴なし」としております。」
⑤差別や人権侵害を助長しないようにすべきです。しかし不安を伴うような情報のままでは、逆に怒りを向けられやすくなるのではないでしょうか。
(回答・⑤)
・・・「 三重県では、県民の方が自主的に感染防止対策を取るために必要な「リスク情報」については、基本的に、患者及びその他関係者の人権及び個人情報保護、勤務先等の風評被害防止に配慮しながら公表することとしています。
感染は自身や大切な家族にも起こりうることで、決して他人事ではありません。
知事からも、個人への偏見や差別につながる行為や人権侵害、誹謗中傷等を絶対に行わないよう、何度もお願いしているところです。今後もあらゆる場において、呼びかけなどを行い、県民の皆様に不安を与えることのないよう努めてまいります。
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早々に回答を頂いたので、意見を添えてお礼の返信をしました。