鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

気候変動への備え

2015年04月25日 00時44分14秒 | Weblog
災害対策というと、巨大地震と津波がどうしてもクローズアップされていますが、鈴鹿市の将来を考えた時、気候変動についてもっと真剣にいろいろな可能性を検討し、リスクマネジメントを行うべきだと思います。
ここで言いたいことは、亜熱帯化でエアコンが必要だというような議論ではなく、重要な食糧との関連について、もっと基礎自治体でも考えるべきだろうということです。

気候変動というと温暖化がすぐに連想され、熱中症などと関連付けられていろいろなことが議論されますが、寒冷化の可能性についても議論をするべきだと思います。
寒冷化についてどの程度となるかはわからないところがありますが、今後、世界各地で大規模な火山噴火が続き、噴出物が大気圏に大量に排出されることになれば、日光が遮断され寒冷化の可能性も非常に大きくなるでしょう。このことは、過去の大飢饉の際に火山噴火が関係してきていることでも、想定されるリスクだと考えます。

温暖化と寒冷化に共通するリスクとして、やはり私たちが考えるべきことは、命と直結する食糧生産との関連です。
農業においては植物の成長において、平均気温や日照時間が大きく影響することは、水稲栽培においてよく見られることです。他の作物についても、気温との関連で栽培適地が変わっていくなどのこともあります。
植物はコメや麦だけでなく、その他の野菜類も同様ですから、気候変動の影響は農業に大きく出てくると予想されます。これは、想定される中で大きなリスクでしょう。

このようなリスクに対して、私たちは食糧備蓄の考えも含めた自治体での食糧政策はもちろんのこと、想定される気候変動リスクに対して、気候に応じた品種での対応を考えることや、もしかすると、ハウス栽培や植物工場のような対応を想定することが求められる可能性があるのではないかと思います。これらへの対応は、応分の投資が必要と考えます。

別の視点から考えると、気候変動に対して私たちは私たちの生活環境の維持を機械に頼るためにコストをかけることを考えることよりも、まず、いろいろな気候変動の可能性に対して、柔軟に対応するための施策が何かを考えるべきだと思います。

鈴鹿市においても、県の農業試験場などと連携して、気候変動が起こった場合の栽培作物の検討を行ってよいのではないかと考えます。それは、次の世代のために投資であると思います。私自身は、自治体としてコストをかけてよい領域、かけるべきことだと思います。
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