今年も吊るしましたよ。。。恒例の「吊るし」
しかし、今年の柿は例年になく早めに実り豊作だったため、時期が早過ぎたのか一旦、吊るしてはみたものの
気温が高い日が続き、あえなく黴に襲われ全滅・・・。
そんな「吊るし柿」。。。
隣町の今庄町のR365を車で走っていると、珍しい光景に出くわす。
江戸時代の旅人が「今庄宿」で携帯保存食として買い求め、「一つ食えば一里、三つ食えば三里も歩ける」と
言わしめたほどの濃厚な甘さが特徴な「今庄の吊るし柿」。
ところで、何が珍しい光景なのかと言うと、ここ今庄の吊るし柿は全国的にも珍しく、屋内で燻す(燻製)ことによって
作られている。なので、屋外で見掛けることはほとんどない。しかし、天気の良く晴れた日に一旦、屋外に出し
お湯で洗い、揉み解す作業がある。この日はたまたま、その日に出くわしたこととなる。
思わず車を路肩に停め、許可をもらい撮らせてもらうことに。
既に色が変わった吊るし柿はその工程が終わったもので、奥の間新しい剥きたての柿は序に天日干し中で
これから屋内で燻されることとなる。
気さくな今庄のオバちゃんたちと会話しながら作業中の写真も撮らせてもらうことに。
この独特な形の渋柿は「長良(ながら)」という品種で、ここ今庄の地からは門外不出。
参考にその剥き方を見せてもらうも、その速さにはシャッターもブレる有り様。(笑)
因みに、この剥いた皮は捨てることなどはせず、大根を漬物にする時に漬け樽に敷き詰めるらしい。
(先人の知恵というものはいつ聞いてもためになりますねぃ)
そして、帰り際にはお土産を。。。「柿食べるか?」のお声に期待するも、頂いたのは貴重品種の「長良」ではなく
オバちゃんたちが柿を剥きながら、合間に食べていた普通の甘柿。
オバちゃんたちが渋柿の皮を剥きながら、甘柿を食べる様は滑稽でもあり、左手の渋柿と右手の甘柿を
間違えたら面白いのにと思ったり。。。(間違えることはないらしい・・・笑)
因みに、甘柿は皮など剥かずそのままかじって食べていたオバちゃんたち。。。(凄)