以前から土花亭事務所の仕事での付き合いがある工務店社長から「蕎麦行こう!」とお誘いを
受けていたのですが、当時はねぃ・・・。しかし、ここんとこは少し、コロナ禍も落ち着きをみせてきたので、
つい先日も「観てもらいたいモノがあるので蕎麦序に」ってな電話を貰い、近頃放送の「アバランチ」ならぬ
「ソバランチ」は土花亭事務所がある丘から下りたところにある「雪花」で待ち合わせ。
(土花吉なら「テルブランチ」で例えなきゃ!ってなお声はさておき・・・笑)
近すぎてあまり行けてない「雪花」は未だ3度目ぐらいですかねぃ・・・。
お味は心得ているので安心は新蕎麦の「おろし大盛」。この荒っぽさは好み。
仕事の話をしながらのパワーランチの後、車に同乗して市内でも一層田舎の山の方へ。
実はこの工務店社長は土花吉が中学生の部活(バレーボール)の先輩で、もう48年くらい前からの知り合い。
ご自宅の場所も知ってはいたのですが、自宅の母屋の奥の方に付属する立派な浮き屋根の土蔵の存在は今回初めて知る。
土蔵の急な階段を上ると、無造作に置かれた埃まみれの痛みの激しい「六曲屏風」が一双。
彫金の金具ですねぃ。。。
中を拝見すると、「狩野山雪」っぽい落款。
「コレってどう?」って聞かれても「狩野派の屏風絵なんでしょうねぇ・・・」と答え
「時代は?」と聞かれれば「江戸初期なんでしょうねぃ・・・本物なら」と答える。
「本物?」と聞かれた日にゃ~「分かりません」と答えるしかなく、「経緯は?」と、逆にこちらが尋ねると
「昔、既に亡くなった爺ちゃんが借金のカタに貰ったらしい」との、よく耳にする話。
正直、屏風を建てることも出来ないくらいの痛み様でその上、十二曲あるであろう絵の二曲しか
見れない状態での判断は難しく、仕方なく土花吉の目には下手くそにも見えるこの狩野派の屏風絵の写真を一応撮って、
地元博物館の学芸員にでも観て貰ってはどうかとアドバイスして帰還。
この日は何故か「雪から雪へ」。。。「雪花」から「山雪」でしたねぃ・・・。