いよいよ明日に控えた地元北陸新幹線開業。そんなお祝いムードに水を差すつもりはないのですが。。。
鉄道絡みで一言。地元行政が数年前に大枚はたき、いつもの名の知れたらしい建築家?に外注で策定した
「金ケ崎周辺整備基本計画」。
その絡みで、未だに地元議員らが、地元のとある公園で静態保存してある?と言うか放置してある「C58 212」を
動かしてはどうかと口にする。(因みに、彼らはこのカマのこともSLという言葉で一括りにする)
又、言ってるはこの「俄」どもが・・・土花吉。
要は「世間知らず」というか「苦労知らず」というか、何の知識も持ち合わせていないんでしょうねっ。
1972年に金沢鉄道管理局長と敦賀市長の間で無償貸与契約締結がされ、この場に保存されてから50年以上
これと言った手も加えてもおらず、キャブ右側のナンバープレートも盗難にあったままで多分、盗難(被害)届すら
出してないと思われる。又、このカマの所有権の所在が何処にあるのかも微妙なところ。
(個人的にクラウドファンディングで何とか出来ないかと以前、模索した折にも、この部分が引っ掛かった)
この写真は現役当時の小浜線を駆る「C58 212」。前照灯シールドビーム副灯の取り付け位置が特異である。
よく何処そこで「復活」させたとかいう記事をたまに耳にするが、それには相当の熱意と資金力が必要となる。
いつもこの場で書く、北陸新幹線延伸に合わせた地元の「俄か鉄道」ではダメなのです。
先日の「国鉄小浜線のころ」の博物館でのテーマ展も何故、敦賀じゃなくて小浜なのか。
小浜駅に残る蒸気機関車用の給水塔を鉄道遺構として大切に残そうとしている小浜と、新幹線駅舎建設に伴い
そこにあった給水塔を簡単に解体撤去してしまう敦賀との違い。
昨年の「鉄男くんと」の後半にも書いたように本来、敦賀にあるべき鉄道遺産を隣県の長浜にあることについて
恥ずかしくも思わない現状。
以前の「press release」の折にも地元、行政観光課とも雑談でお話ししましたが、大河ドラマ放映に合わせた
地元PR然り、何事についても鈍感で機会を逃すのが地元敦賀。
只今、放送中の大河「光る君へ」の絡みで、紫式部が生涯僅か一年間のみ滞在したとされる隣市・越前市の
福井県を交えての官民一体のPRの一生懸命さは肌で感じることも出来、羨ましくも思う。
話は戻って、静態保存から修理するにはどうすれば良いのか。何処にボイラーを修理してくれる工場があるのか。
運よく動態となったとしても、どのような検査が必要なのか。将又、本線運行で走らせるにはどうすれば良いのか。
車籍は?全く分かってもないのに軽々に「動かす」「走らせる」などと発言はして欲しくない。
(私なら先ずは煙突の上部を蓋をしてから考えますがねっ)
先ずはその歴史や構造を勉強し、蒸気は生き物に近いという認識を持つことが重要。
下の動画はそれがよく分かる映像。
山口線の峠を苦労しながら上る、今や本線走行用の「中間検査B」施工は行わず「動態B」の整備を受け
京都・梅小路運転区構内走行のみの「C56160」。(これには色んな事情がある)
DD51補機の助けを借りるも空転し、砂を撒きシリンダーのドレン切りをしながらも喘ぎ、今にも止まりそうな速さで峠を上る。
決してスロー再生ではなく、一生懸命に走る姿に注目して頂きたい。
ducakichi・Instagram
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