ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
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【備忘録】5月に観た映画

2021年06月07日 | 映画や小説
5月に観た映画は、Amazon Prime Videoなどから、邦画2本を含めて全8本でした。
昨年12月から使っているAmazon FIRE TV Stickは本当に便利で、以前はその都度パソコンを立ち上げ、いちいちHDMIケーブルを繋いでいたのが遠い昔のように思えます。YouTubeも簡単に見られるので、妻と母はすっかり「ののちゃんねる」にハマっています(笑)

『ジョー・ブラックをよろしく /Meet Joe Black』ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス(1998年)
ニューヨークの大企業を経営するビルは、ある日どこからともなく響く不吉な声を聞きます。その声の主は、死期の迫ったビルを連れにきた死神。人間の生活に興味を持った死神が、ビルを連れていく前に人間社会で暮らすため、青年の体を借りて会いにきたのでした。家族や同僚への説明に窮したビルは、彼を「ジョー・ブラック」だと紹介します。


『解夏』大沢たかお、石田ゆり子、富司純子(2003年)
4月に観た『風に立つライオン』と同じく、さだまさしさん原作の小説を映画化した作品です。
原因不明の難病ベーチェット病に侵され、やがて失明すると宣告された小学校教師の隆之。恩師の娘で教育心理学を学ぶ陽子という婚約者がいましたが、彼女の人生の重荷になりたくないという思いから、学校をやめ故郷の長崎に帰りました。彼を追ってきた陽子に対し隆之は別れを切り出しますが、陽子は自分が隆之の目になりたいと言って聞き入れず、隆之の母の勧めで彼の実家に滞在しながら、次第に視力を失っていく隆之との日々を過ごすことに……。
ある日、二人は聖福寺で林という老人に出会い、仏僧が夏に行う修行の終わりを意味する「解夏」という言葉を教わります。老人は、失明するまでの恐怖に耐えることは隆之にとっての「行」で、その苦行を経て失明した瞬間に恐怖から解放され、それが隆之にとっての解夏なのだろうと話すのでした。
隆之の目から次第に失われていく光。そして遂にその日が訪れました。隆之が最後に見たものは……。


『ニューオーリンズ・トライアル 陪審評決 /RUNAWAY JURY』ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティ・ホフマン(2003年)
11人を殺害し自らも自殺したニューオーリンズ銃乱射事件。この事件で夫を亡くしたセレステは、ベテラン弁護士ローアを雇って銃製造メーカー ヴィックスバーグ社を相手に訴訟を起こします。被告側のヴィックスバーグ社および全米銃協会は、凄腕の陪審コンサルタント フィッチを雇って万全の態勢で裁判に臨みました。フィッチは、最新技術や心理学などあらゆる手段を用いて陪審員の選別や裏工作にとりかかります。
ローアとフィッチの勝負は一進一退で予断を許しません。一方で、陪審員の一人ニックは、謎の女マーリーと協力して内から陪審員を操作しようとします。全米から注目を集めた銃規制裁判の結末は……。


『アンナ・カレーニナ /Anna Karenina』キーナ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン(2012年)
舞台は帝政末期のロシア。政府高官のカレーニンの妻、アンナ・カレーニナはペテルブルク社交界の華と謳われていました。ある日、兄夫婦のいさかいの仲裁のためモスクワを訪れたアンナは、青年将校ヴロンスキーと出会います。アンナは夫と子供が待つ自宅に戻りますが、ヴロンスキーはアンナを追ってペテルブルクにやってきました。強く惹かれあうアンナとヴロンスキー。やがて彼らは、愛のない家庭と華やかな社交界を捨て、道ならぬ恋に堕ちていきます。


『カルテット! 人生はオペラハウス /QUARTET』ダスティ・ホフマン(監督)、マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ(2012年)
引退した音楽家たちが暮らすビーチャム・ハウス。このホームで余生を送るレジー、シシー、ウィルフは、かつては英国史上最高と呼ばれたカルテット仲間でした。そんなビーチャム・ハウスにある日、衝撃が走ります。カルテットのもう一人の仲間、ジーンが入居してきたのです。ジーンはチームのプリマドンナでしたが、野心とエゴで他のメンバーを傷つけ、お互いに疎遠になっていました。そんなジーンを巡り、カルテット仲間の間に再び確執が……。


『グレート・デイズ! 夢に挑んだ父と子 /De toutes nos forces』ジャック・ガンブラン、アレクサンドラ・ラミー、ファビアン・エロー(2013年)
車いす生活を送る17歳の少年ジュリアンと、会社を解雇されて久しぶりに自宅に帰ってきた父親ポール。息子への接し方がわからず自分と向き合おうとしない父親に、ジュリアンは不満を募らせます。ある日ジュリアンは、若き日の父がトライアスロンの選手だったことを知り、父とチームを組んでアイアンマンレースに参加することを決意しました。無謀な挑戦に誰もが反対しますが、次第に周囲の人々も巻き込み、夢に向かって一丸となって突き進みます。
実際に障がい者として車いす生活を送るファビアン・エローがオーディションで選ばれ、主人公のジュリアンを熱演しました。フランスの美しい風景も見ごたえがあります。


『蜜蜂と遠雷』松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士(2019年)
原作は、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの同名小説です。
国際ピアノコンクールに参加する若き4人のピアニストたち。母の死がトラウマとなりピアノが弾けなくなったかつての天才少女 栄伝亜夜。コンクール年齢制限ギリギリで、これが最後の挑戦となる高島明石。完璧な演奏技術と感性を併せ持ち、優勝候補と目されるマサル・C・レビ=アナトール。パリのオーディションにすい星のごとく現れ、凄まじい演奏で聴く者を圧倒する謎の少年 風間塵。出自も経歴も異なる4人のピアニストたちが、互いに刺激しあい、葛藤を重ねながら、コンクールへの挑戦を通じて成長していく姿を描いています。
ありきたりな天才同士の確執などではない、音楽そのものへの造詣の深さを感じる映画です。ピアノの演奏シーンには終始圧倒されました。


『スタンド・バイ・ミー /Stand by Me』ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル(1986年)
作家ゴードン・ラチャンス(ゴーディ)はある日、「弁護士クリストファー・チェンバーズ(クリス)刺殺される」という新聞記事に目をとめ、少年だった頃を思い出します……
時は1959年、オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。それぞれに家庭の問題を抱える4人の少年たち(作家になる夢を持つゴーディ、頭がよく正義感が強いクリス、眼鏡のテディ、肥満でのろまのバーン)が、町から30キロも離れたところに列車の轢死体が放置されているという噂を聞き、その死体を発見して英雄になろうと冒険の旅に出ます。
4人が線路を歩きながら旅を続けるシーンとラストに流れるテーマ曲は決して忘れられないもので、青春映画の金字塔と評されるのもよくわかります。過去に何度も観た映画ですが、テレビ放映された機会にまた観なおしました。
コメント (14)
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