平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ガンダムの世界 読み解く美術展

2007年03月13日 | コミック・アニメ・特撮
ガンダムの世界 読み解く美術展 京都市(神戸新聞) - goo ニュース

 面白い試みだ。
 例えば、第2次大戦のイラストであってもそれなりのインパクトはあるだろうが、「ガンダム」であれば、子供たちを含めより多くの人の耳目を引くことができる。人を集めることができる。
 そして「ガンダム」という世界を別のアーティストが自分の切り口で描いていることが素晴らしい。
 記事で紹介されている内容から抜粋すると
★中でも印象深いのが、会田誠の「ザク(戦争画RETURNS番外編)」だ。太平洋戦争中に描かれた藤田嗣治らの戦争画を下敷きに、未来の戦場の死闘を画面いっぱいに重厚に描写。ロボット型の量産兵器の“群像図”によって、死と破壊に覆われた戦争の現実を見つめる。
★小谷元彦の写真作品「胸いっぱいの愛を」も、荒涼たる戦野に、兵士の遺体やドクロを積み重ね、戦争が生み出す「死」の側面を強調。その厭戦(えんせん)的な表現の一方、画面中央に軍服姿の美女を“死の女神”のように象徴的に配し、死とエロスの甘美な誘惑も暗示している。
 実際に目にしていないので詳しく述べられないが、会田誠の「ザク(戦争画RETURNS番外編)」はアニメでも描かれていたものを1枚の絵で強調・誇張したもの。「胸いっぱいの愛を」はアニメでは描かれていなかった“死の女神”が新しくアレンジされているところが素晴らしい。
 音楽ではリスペクトとして、尊敬するアーティストの楽曲を別のアーティストが歌子とがあるが、絵画でも同じ様なことがという感じだ。
 また1枚の絵の迫力ということもある。
 映像ではどうしても展開やストーリーを見てしまい、流されることが多い。
 しかし一枚の絵画であれば立ち止まって見ることができる。
 また作家は一枚の絵であるがゆえに自分の想いを集約できる。

 面白い試みだ。
 ぜひ東京でもやってほしい。

★追記
 ギリシャ神話や聖書の世界は、西洋の画家たちによって絵にされてきた。
 ということは「ガンダム」もギリシャ神話や聖書の様なものになったということか?ガンダムはついに伝説になった。



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