つくし(井上真央) が 道明寺(松本潤)に言う。
「終わりにしよう、道明寺」
今回はラストに向けて主人公たちを谷底まで落とした。
ドラマに谷と山があるとすれば、その高低差は大きければ大きいほど登った時ドラマチックになる。
ただしつくしたちを谷底に落としたのはいいが、その説明は不十分。
★なぜ合併話がなくなったのか?
これは楓 (加賀まりこ) の電話、「どうしてなんです、大河原さん」の1カットで説明される。前回の滋(加藤夏希)のナイスアシストはどうなったのか?
★道明寺グループはなぜこんなにダメになってしまったのか?
「華麗なる一族」ではないので詳細な説明はいらないが、もう少し説明されてもいい気がする。
こうした説明が不十分なため、今ひとつ主人公たちにのめり込めない。
それにしても道明寺は強い。
道明寺家から勘当されて「俺は道明寺家の看板を背負ってただけ、牧野を守れるかな」といったん落ち込むが、花沢類(小栗旬)に「司が証明すればいいんじゃない?」と問われて復活する。
「俺様の凄さを世界中に証明してやるぜ!」
俺様・司の面目躍如だが、こう言える強さが彼の魅力だろう。
強さといえば類も強い。
つくしへの気持ちをこう語る。
「ずっと牧野が笑顔ならいい」
これを本心を隠した強がりと解釈することもできるが、今までの類のキャラクターから言えば、心からそう思って言っているのだろう。
道明寺は「剛の強さ」
類は「柔の強さ」
剛の強さの道明寺は風を受けてぽっきり折れてしまうこともあるが、類はしなるだけで折れない。それゆえ道明寺はいろいろな経験を積んで折れない太い幹を作っていかなくてはならないのだが。つくしのような存在が必要なのだが。
見事なキャラクターの描き分けだ。
そして西門(松田翔太)と美作(阿部力)は今回、説明役。
道明寺たちの置かれている状況を彼らが説明する。
ふたりが「道明寺グループも相当やばいぜ」と言えば、次のシーンでは事業縮小を宣言する楓の姿が映し出され、「司は類のところにいる」と言えば、次のシーンで悩んで話している道明寺と類のシーンが描かれる。そしてつくしと司について最後にこう結論づける。
「こんな状況になって今までのふたりでいられるかな?」
ふたりは物語のガイド役だ。
こんな説明もする。
自分の決断のせいで沢山の人に迷惑がかかり悩むつくしの境遇を現す説明だ。
「大財閥の御曹司とつき合うってことはそういう責任を伴うってことだ」
こうした説明役を作ってしまうのは、作劇上、どうだろう?
いささか説明過多な気もする。
美作たちには、もっと道明寺と殴り合いをしてほしいし、「金のことなら心配するな」「俺たちは変わらずふたりを応援するぜ」と言ってほしい。
そしてラスト、雨の中のシーン。
鍋もバトミントンもしていないと言う道明寺につくしは言う。
「あなたは道明寺グループの次期最高経営者なんだからがんばらないと。道明寺だってわかっているはずだよ、本当に自分がどうするべきか?道明寺ががんばることでたくさんの人が幸せになるんだよ」
これは大人の世界の正論。
この作品が第1回目から抱えている対立点でもある。
またまた再浮上という感じだが、ラストに向かってどう解決していくのか?
「終わりにしよう、道明寺」
今回はラストに向けて主人公たちを谷底まで落とした。
ドラマに谷と山があるとすれば、その高低差は大きければ大きいほど登った時ドラマチックになる。
ただしつくしたちを谷底に落としたのはいいが、その説明は不十分。
★なぜ合併話がなくなったのか?
これは楓 (加賀まりこ) の電話、「どうしてなんです、大河原さん」の1カットで説明される。前回の滋(加藤夏希)のナイスアシストはどうなったのか?
★道明寺グループはなぜこんなにダメになってしまったのか?
「華麗なる一族」ではないので詳細な説明はいらないが、もう少し説明されてもいい気がする。
こうした説明が不十分なため、今ひとつ主人公たちにのめり込めない。
それにしても道明寺は強い。
道明寺家から勘当されて「俺は道明寺家の看板を背負ってただけ、牧野を守れるかな」といったん落ち込むが、花沢類(小栗旬)に「司が証明すればいいんじゃない?」と問われて復活する。
「俺様の凄さを世界中に証明してやるぜ!」
俺様・司の面目躍如だが、こう言える強さが彼の魅力だろう。
強さといえば類も強い。
つくしへの気持ちをこう語る。
「ずっと牧野が笑顔ならいい」
これを本心を隠した強がりと解釈することもできるが、今までの類のキャラクターから言えば、心からそう思って言っているのだろう。
道明寺は「剛の強さ」
類は「柔の強さ」
剛の強さの道明寺は風を受けてぽっきり折れてしまうこともあるが、類はしなるだけで折れない。それゆえ道明寺はいろいろな経験を積んで折れない太い幹を作っていかなくてはならないのだが。つくしのような存在が必要なのだが。
見事なキャラクターの描き分けだ。
そして西門(松田翔太)と美作(阿部力)は今回、説明役。
道明寺たちの置かれている状況を彼らが説明する。
ふたりが「道明寺グループも相当やばいぜ」と言えば、次のシーンでは事業縮小を宣言する楓の姿が映し出され、「司は類のところにいる」と言えば、次のシーンで悩んで話している道明寺と類のシーンが描かれる。そしてつくしと司について最後にこう結論づける。
「こんな状況になって今までのふたりでいられるかな?」
ふたりは物語のガイド役だ。
こんな説明もする。
自分の決断のせいで沢山の人に迷惑がかかり悩むつくしの境遇を現す説明だ。
「大財閥の御曹司とつき合うってことはそういう責任を伴うってことだ」
こうした説明役を作ってしまうのは、作劇上、どうだろう?
いささか説明過多な気もする。
美作たちには、もっと道明寺と殴り合いをしてほしいし、「金のことなら心配するな」「俺たちは変わらずふたりを応援するぜ」と言ってほしい。
そしてラスト、雨の中のシーン。
鍋もバトミントンもしていないと言う道明寺につくしは言う。
「あなたは道明寺グループの次期最高経営者なんだからがんばらないと。道明寺だってわかっているはずだよ、本当に自分がどうするべきか?道明寺ががんばることでたくさんの人が幸せになるんだよ」
これは大人の世界の正論。
この作品が第1回目から抱えている対立点でもある。
またまた再浮上という感じだが、ラストに向かってどう解決していくのか?