「どうして短いスカートを履かせちゃったんだろう」
第3話での響子(大竹しのぶ)のせりふ。
響子は15年間、ずっとこの言葉を問い続けて自分を責めてきたんですね。
言葉を換えれば、過去に縛られてきた。
そして、この作品の登場人物たちは皆、過去に縛られている。
洋貴(瑛太)のように「箱に閉じ込める」ことで、向き合わないようにしてきた人間もいるが、これも過去に縛られたひとつの形。
彼らが解放されるには、今回の響子の様に、ひとつひとつ解決していくしかないのだが、過去に負った深い傷は簡単に癒されるものではない。
短いスカートを履かせたことは解決したが、たまねぎの皮を剥くように次の疑問が湧いてくる。
娘が殺されたのが自分のせいでも家族のせいでもないとしたら、「なぜ殺されたのか?」
永遠に続く過去の呪縛。
過去は常についてまわり、彼らを苦しめる。
彼らは、現在を肯定し、未来に生きることが出来ない。
人間の気持ちを丁寧に追ったドラマですね。
展開に多少強引で性急過ぎる所がありますが、役者さんたちの演技が凄くて、それ以上に圧倒される。
演技と言えば、今回は大竹しのぶさん。
カメラ据え置きの長まわしのカットがふたつある。
ひとつは、双葉(満島ひかり)とのバス停のシーン。
ふたつめは、洋貴との台所のシーン。
通常テレビドラマでは、アップや切り返しなどを行って、カット割りを頻繁にやる。
長まわしだと視聴者が飽きてしまうからだ。
しかし、今回は2カ所の長まわし。
役者さんの演技で、観ている者を釘付けに出来ると監督が考えた結果だ。
それに大竹さんを始め、満島さん、瑛太さんは見事に応えた。
今年の大河ドラマに大竹さんは出演しているが、この作品くらいの演技を大竹さんにさせてあげなさいよ、と脚本家・製作スタッフに言いたくなる。
毎回、僕が絶賛している満島ひかりさんの演技も相変わらず。
あの表情、体の強ばり、せりふまわし。
どんどん満島ワールドに引き込まれていく。
それから彼らが住んでいる農村の風景も。
あれほど穏やかで美しい風景の中に生きていても、彼らはそれに気づかないんですね。
彼らが過去から解放される時は来るのか?
今回、いくつか笑うシーンがあったが、彼らが心から笑える時は来るのか?
第3話での響子(大竹しのぶ)のせりふ。
響子は15年間、ずっとこの言葉を問い続けて自分を責めてきたんですね。
言葉を換えれば、過去に縛られてきた。
そして、この作品の登場人物たちは皆、過去に縛られている。
洋貴(瑛太)のように「箱に閉じ込める」ことで、向き合わないようにしてきた人間もいるが、これも過去に縛られたひとつの形。
彼らが解放されるには、今回の響子の様に、ひとつひとつ解決していくしかないのだが、過去に負った深い傷は簡単に癒されるものではない。
短いスカートを履かせたことは解決したが、たまねぎの皮を剥くように次の疑問が湧いてくる。
娘が殺されたのが自分のせいでも家族のせいでもないとしたら、「なぜ殺されたのか?」
永遠に続く過去の呪縛。
過去は常についてまわり、彼らを苦しめる。
彼らは、現在を肯定し、未来に生きることが出来ない。
人間の気持ちを丁寧に追ったドラマですね。
展開に多少強引で性急過ぎる所がありますが、役者さんたちの演技が凄くて、それ以上に圧倒される。
演技と言えば、今回は大竹しのぶさん。
カメラ据え置きの長まわしのカットがふたつある。
ひとつは、双葉(満島ひかり)とのバス停のシーン。
ふたつめは、洋貴との台所のシーン。
通常テレビドラマでは、アップや切り返しなどを行って、カット割りを頻繁にやる。
長まわしだと視聴者が飽きてしまうからだ。
しかし、今回は2カ所の長まわし。
役者さんの演技で、観ている者を釘付けに出来ると監督が考えた結果だ。
それに大竹さんを始め、満島さん、瑛太さんは見事に応えた。
今年の大河ドラマに大竹さんは出演しているが、この作品くらいの演技を大竹さんにさせてあげなさいよ、と脚本家・製作スタッフに言いたくなる。
毎回、僕が絶賛している満島ひかりさんの演技も相変わらず。
あの表情、体の強ばり、せりふまわし。
どんどん満島ワールドに引き込まれていく。
それから彼らが住んでいる農村の風景も。
あれほど穏やかで美しい風景の中に生きていても、彼らはそれに気づかないんですね。
彼らが過去から解放される時は来るのか?
今回、いくつか笑うシーンがあったが、彼らが心から笑える時は来るのか?