利休(石坂浩二)は江(上野樹里)に託す。
「みんなが笑って暮らせるような世の中を作ってくれ」と。
だが、江が<みんなが笑って暮らせるような世の中を作る存在>である根拠・必然はない。
権力も兵も持たないただの姫様であるわけだし。今までそんな存在として描かれて来なかったし。
唯一、根拠があるとすれば、江が主人公だから(笑)。
まあ、それを言ったらおしまいか。
サブタイトルは「愛の嵐」。
嵐は秀吉(岸谷五朗)の心の中に吹き荒れている様子。
まずは利休への愛。
「好きで好きでたまらないが、離れていってしまうのなら殺してしまえ」という愛の裏返しの憎しみ。
そして鶴松への愛。
愛するものを失った喪失感。
それが秀吉を朝鮮出兵に駆り立てた。
愛というのは、実はつらいものなんですね。
愛するものを得ようとして、守ろうとして、失って、人は苦しむ。愛の嵐が吹き荒れる。
人間は愛さない方がいい?
あるいは、秀吉の様にあらゆるものを持っていても、友ひとり、子ひとりが失われれば、たちまち苦しみに囚われる。
あらゆるものを持っていても満たされることはないんですね。
人が満たされるのは、権力やお金の量ではなく、たったひとりでも心を通じ合わせる人がいること?
というわけで今回は秀吉・岸谷五朗さんの演技に尽きる。
愛憎と狂気。
「鶴松」「秀勝」「朝鮮」「江」などと書かれた紙を見ながら、次の戦略を練る。その虚ろで狂気の目。
特に鶴松を失った後の落差も、老けメイクのせいもあるが上手い。
一方、江は?
淀(宮沢りえ)に「(縁談が)嫌なのか?」と聞かれて、すぐに「いえ、好きです」と答えてしまうラブコメ。
よもやと思ったが、やはり炭焼きに変装して利休のもとに行ったのは江だった。
この時は、秀勝(AKIRA)も同行していたが、ここをふくらませば、江と秀勝のエピソードを描けたのに。
そうすれば、後のせりふ「そなたといると面白い生活が送れそうだ」が活きてきたはず。
ラブコメにするならもっと徹底してやってほしい。
「愛」の兜は遊びなんですよね。兜は「天地人」の使いまわし?
「みんなが笑って暮らせるような世の中を作ってくれ」と。
だが、江が<みんなが笑って暮らせるような世の中を作る存在>である根拠・必然はない。
権力も兵も持たないただの姫様であるわけだし。今までそんな存在として描かれて来なかったし。
唯一、根拠があるとすれば、江が主人公だから(笑)。
まあ、それを言ったらおしまいか。
サブタイトルは「愛の嵐」。
嵐は秀吉(岸谷五朗)の心の中に吹き荒れている様子。
まずは利休への愛。
「好きで好きでたまらないが、離れていってしまうのなら殺してしまえ」という愛の裏返しの憎しみ。
そして鶴松への愛。
愛するものを失った喪失感。
それが秀吉を朝鮮出兵に駆り立てた。
愛というのは、実はつらいものなんですね。
愛するものを得ようとして、守ろうとして、失って、人は苦しむ。愛の嵐が吹き荒れる。
人間は愛さない方がいい?
あるいは、秀吉の様にあらゆるものを持っていても、友ひとり、子ひとりが失われれば、たちまち苦しみに囚われる。
あらゆるものを持っていても満たされることはないんですね。
人が満たされるのは、権力やお金の量ではなく、たったひとりでも心を通じ合わせる人がいること?
というわけで今回は秀吉・岸谷五朗さんの演技に尽きる。
愛憎と狂気。
「鶴松」「秀勝」「朝鮮」「江」などと書かれた紙を見ながら、次の戦略を練る。その虚ろで狂気の目。
特に鶴松を失った後の落差も、老けメイクのせいもあるが上手い。
一方、江は?
淀(宮沢りえ)に「(縁談が)嫌なのか?」と聞かれて、すぐに「いえ、好きです」と答えてしまうラブコメ。
よもやと思ったが、やはり炭焼きに変装して利休のもとに行ったのは江だった。
この時は、秀勝(AKIRA)も同行していたが、ここをふくらませば、江と秀勝のエピソードを描けたのに。
そうすれば、後のせりふ「そなたといると面白い生活が送れそうだ」が活きてきたはず。
ラブコメにするならもっと徹底してやってほしい。
「愛」の兜は遊びなんですよね。兜は「天地人」の使いまわし?