08年9月6日に山陰方面遠征のため、赤穂線~津山線~因美線経由で鳥取まで行った。当然ながら18きっぷを利用したが、赤穂線は久しぶりの全線乗車となった。播州赤穂までは姫路から乗った223系普通。姫路で食したまねきそばの出汁が若干塩からくて喉を潤すためにお茶を飲みながら播州赤穂までのミニトリップ。山陽本線姫路以西は113系や115系使用時にはトロトロ走りが多かったが、223系になって結構な走りをする。100km/h程度での運転なら223系はかなり安定した走りをする。赤穂線に入るとさすがに線路が悪いせいか、走りはやや鈍る。それでも113系ならバウンドするところを223系はそれなりの乗り心地で走るのだから線路状態の悪さもあるが、車両の悪さもあって乗り心地が悪くなっていたのだろう。複合的要因というところだろうか。播州赤穂から乗った213系にも似たようなことが言える。213系は2扉なので、117系と同じような造りの車両だが、こちらの方は117系のように乗り降りに時間がかかるという悪評はないのだろうか?マリンライナー塗装は海沿いを走るのは日生だけの赤穂線にはやや不似合いだし、岡山から直通する伯備線も山の中を走る路線なので、海のイメージが強い213系とはやや不似合いな路線だ。私が乗った列車が213系の長い6両編成だからかもしれないが、赤穂線播州赤穂以西はやはり輸送量に格差がある。岡山口もそれほど利用が多くない印象があるのは6両編成だからだろうが、列車の運転本数通り播州赤穂~長船間は利用者が少ない。
岡山から乗った津山線はキハ120を使用する列車に当たった。前の筋では急行つやまが走っていたが、18では乗れないし、それを撮るために、さらにその前の列車に乗ろうと思うと大阪を早朝に発つことになるので、急行つやまは断念して後続の列車に乗った。1線スルー化されている駅が多いのは高速化されている証拠だが、如何せん勾配がきつく、キハ120では力不足の印象も残っている。キハ47系はリニューアルされて、エンジンも強化されたタイプが使用されているが、こちらはパワーよりも重量オーバーの印象があり、キハ120のような軽快さがまったくない。キハ47系の置き換えは早晩行わなければならないだろうが、そのときにはキハ121系のパワーアップバージョンの車両を投入してほしいものだ。
津山から乗った因美線は各所に25km/h制限があり、駅間はそれなりの走りをするのに速度制限箇所でスピードを緩めるためかなり遅く感じた。峠越えをする路線のイメージが強いが、津山線ほど勾配がきつい印象はなかった。それよりも沿線人口が少なく、利用者が非常に少ないので、同線の先行きに不安を感じた道中だった。智頭からは因美線に入り、郡家で降りて、若桜鉄道へ寄り道。以前山陰遠征で一度乗っているが、今回は終点の若桜にSLと転車台が置かれ、観光名物になっているということで再度訪問してみた。スコールというわけではないが、終点の若桜では雨に遭い、SL見物を間近で見ることができなかった。列車の本数が割合多く、若桜での折り返し時間が短いのもゆっくり見物できない理由の一つだ。SLを見るには有料らしいが、次回はゆっくり訪問してみたいものだ。