10連快急で長岡天神へ行き、同所で次の通勤特急までを撮影して、続いて普通で高槻市まで移動する。通勤特急は長岡天神からでもそれなりの混雑になっていたが、普通はガラガラ。水無瀬あたりからなんとか格好がつき、上牧で立ち客が出たものの、ラッシュ時とは思えない状態で高槻市に到着。人口が少なくなる高槻市以東では実態はこんなものということなのだろう。もちろん連休の狭間であることは念頭に置いておかなければならないが、高槻市以東に必要以上に力を入れる必要はないと感じざるを得ない利用動向だった。高槻市はさすがに茨木市に抜かれているとはいえ、ホーム上は桂や長岡天神とは違った様相を見せる。もっともJR高槻とは比べ物にならないほど少ないということは言える。通勤特急が茨木市に停車して、通勤列車として成り立っているのはある意味高槻市からの利用がそれだけ少ないからだとも言える。高槻市でもう少しJRに対抗できるほどの利用があれば、通勤特急の茨木市停車はいまだ実現していなかったに違いない。高槻市での利用動向を見ていると通勤特急が軸になっているのはわかるが、それ以上に快速急行や堺筋準急の利用も多く、JRとは違ったチャンネルで生き残っているという感じがしないでもない。あちらは15分以内で大阪に着く新快速が7~8分毎に走り、それをフォローする快速も同じだけの本数があり、さらに着席サービスを提供する高槻始発の普通まであるのだから大阪(梅田)方面へは阪急ではとてもマネのできないサービスを提供している。その上、定期代も運賃もJRの方が安いのだから利用者がJRに流れるのも仕方がないところだ。高槻市についてはなんとかもう少しJRに対抗する術が欲しいところだが、現状ではJRにはない堺筋方面や十三での阪急平野への乗り継ぎ、また独自ターミナルを展開する京都方面への利用に期待するしかない。
憂うべき高槻市で1サイクル見物して、まだまだ余裕のある通勤特急で茨木市へ入る。地元駅だが、通勤時間帯の都合で当駅始発の普通をまだ見ていないので、茨木市でも1サイクル見物した。通勤特急、堺筋準急の後に当駅始発の普通が入ってくるが、目新しいのは茨木市の折り返し線から入線したのではなく、河原町方から回送されてきた電車が入線してきたことだろうか。桂から大阪方面へ向かう回送電車を何度か見たが、茨木市始発も正雀回送から桂回送に変更されているのだろうか。ちなみに茨木市発7時36分の当駅始発は正雀からの回送で茨木市の折り返し線で折り返している。運転方法はともかく、利用者はさすがにかつての準急ほどではないにしろ、通勤特急や堺筋準急と言った主力列車を見送って乗る人がほとんどで、着席需要の高さを物語っている。高槻ではJRが始発の普通を頻発して着席サービスを提供しているが、茨木では始発電車の運転はない。阪急も高槻市から始発の普通が運転されてはいるが、天下茶屋行きが多く、梅田行きでも梅田まで座って行くには相当時間の余裕がなければならない。茨木市始発も時間をとるかゆとりをとるか微妙なところではあるが、JRにはできないサービスでもあり、準急復活とまでは言わないが、もう少し利便性を高めた始発電車の運行を期待したいところだ。準急以来の着席サービスを維持する茨木市始発普通