日本の資源を支配下に置くロスチャイルド
オーストラリアの鉱山会社BHPビリトンは、鉄鉱石の生産で世界3位、石炭世界2位、銅3位、ニッケル3位、ウラン5位、ボーキサイト6位。南部オーストラリアにはオリンピック・ダム鉱山という世界最大のウラン鉱山を所有している、文字通り世界最大の鉱山会社である。
最近、日本の住友金属鉱山が40年以上に渡り開発してきたニッケル鉱山の開発権を、中国と連合したこのBHPの子会社WMCに奪われた事でも話題となった。
このBHPと、世界2位の鉱山会社で非鉄金属部門の最大手ロスチャイルドのリオ・チント社が合併しようと言う話が持ち上がっている。ボーキサイト生産で世界1位のリオ・チントは、単一の鉱山としては銅・金・銀・モリブデンを世界で最も量産する鉱山である米国ソルトレイク・シティのビンガム・キャニオン鉱山を所有している。ここではキリスト教原理主義教会の技師が働いている(拙稿「原油高騰の真の理由・・・オランダ紀行2」参照 )。
世界最大の産金企業アングロ・アメリカン。世界最大のダイヤモンド企業デ・ビアス。そして非鉄のリオ・チント。この3つは全てロスチャイルドの企業であり、それがさらにBHPを飲み込もうとしている。
これで日本向け鉄鉱石の60%がロスチャイルドに独占的に把握される事になる。