格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

袴田事件再審開始決定への検察即時抗告を糾弾す

2014-04-01 14:06:02 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

袴田事件再審開始決定への検察即時抗告を糾弾す




私たちは「絶対視」されてしまいがちな情報を「相対化」する智慧を持たなければならない。


袴田事件で静岡地裁が再審開始決定を示した。


同時に、袴田巌氏の拘禁を解いた。


48年ぶりの身柄の解放である。


袴田氏が獄中から子息に宛てた書簡に袴田氏の心境が端的に示されている。


「……殺しても病気で死んだと報告すればそれまでだ、といっておどし罵声をあびせ棍棒で殴った。そして、連日二人一組になり三人一組のときもあった。


午前、午後、晩から一一時、引続いて午前二時まで交替で蹴ったり殴った。


それが取調べであった。


……息子よ、……必ず証明してあげよう。お前のチャンは決して人を殺していないし、一番それをよく知っているのが警察であって、一番申し訳なく思っているのが裁判官であることを。


チャンはこの鉄鎖を断ち切ってお前のいる所に帰っていくよ。」


ここにある「鉄鎖」という言葉の重みを私たちは感じ取る必要がある。

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日本国憲法第36条に次の条文が置かれている。


第三十八条  何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
○2  強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。
○3  何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。


そして、刑事訴訟法第336条は刑事裁判の判決について、次の規定を置いている。


(無罪の判決)
第336条 被告事件が罪とならないとき、又は被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言渡をしなければならない。


自白を唯一の証拠とする場合には無罪としなければならないこと。


合理的な疑いを差し挟む余地のない程度にまで犯罪が証明されない場合には無罪の判決が言い渡されなければならないこと。


これがはっきりと法律の条文として書かれている。


こうした刑事裁判に関する根本規定、法令が遵守されていたなら、袴田巌氏に死刑判決が言い渡される可能性は皆無であったはずだ。


しかし、現実には袴田巌氏に死刑判決が言い渡され、袴田氏は48年間の長期にわたって「鉄鎖」につながれてきたのである。


検察は自白以外に証拠があると主張してきたが、その証拠が「捏造」されたものである疑いが濃厚になっている。


正当に捜査が行われ、発見された証拠の解釈を誤ったというなら、検察の誤りを理解する余地も生まれるが、証拠を捏造したということであれば、これは「刑事捜査におけるミステイク」ではなく、捜査当局の「重大犯罪」である。


無実の市民を凶悪犯罪者に仕立て上げて殺人する「超凶悪重大犯罪」であり、このような犯罪を実行した者こそ、厳罰に処される必要がある。

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由々しきことは、この期に及んで検察が即時抗告の構えを示していることである。


法務行政のトップに座る谷垣禎一法務相は、


「相当な環境の激変だと思うが、うまく乗り越えていただきたい」


と述べた。


何と言う「他人事発言」、「上から目線の発言」であろうことか。


「物言えば唇寒し」


という。


余計な発言は控えるべきだ。


事態の推移によれば、検察自体が重大犯罪の実行犯になる事案なのだ。


無実の人間を48年も獄につないでおいて、


「環境の激変をうまく乗り越えていただきたい」


と発言することのおかしさを日本の市民はどう受け止めるか。


裁判所の判断をまずは厳粛に受け止めることだけを、まずは述べるべきだ。

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静岡地裁の判断を受けて、関係者が喜びの声を発した。


袴田氏の身柄が解放されることは、むろんのこと、喜ばしいことである。


しかし、本来の感情はまったく異なるはずである。


喜びは無法の国家の犯罪を基準にした感情であって、無実の人間が無実の人間として平穏無事に生活を営むという、当たり前の、当然の状態を基準に置くならば、身柄の釈放は、改めて最大の怒りを発露する契機になるものであるからだ。

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明日、3月31日には、飯塚事件の再審請求に対する判断が示される。


こちらは、すでに死刑が執行されている。


すでに取り返しのつかない事案である。


それでも、重大な過誤は過誤として質される必要がある。


この世は理不尽と不条理に満ち溢れたものである。


悲劇は至る所に存在する。


私たちは権力や権威が、まったく信用に値しないことを肝に銘じておく必要がある。


いかなる「権力」、「権威」が示す判断でさえ、重大な過誤は常に含まれる。


とりわけ、警察・検察・裁判所、そして、マスメディアの判断を「絶対視」しない冷静さを、常に保持しなければならない。


「権力」、「権威」が示す判断を絶対視せずに、ひとつの判断に過ぎないと「相対化」できる理性の余裕を保持すること。


これが私たちの備えるべき「智慧」である。







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検察、最高裁の無責任、(いかりや爆氏の毒独日記)

2014-04-01 13:53:51 | 阿修羅

検察、最高裁の無責任、(いかりや爆氏の毒独日記)
http://www.asyura2.com/14/senkyo163/msg/551.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 3 月 30 日 22:03:29: igsppGRN/E9PQ






検察、最高裁の無責任、
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/db132d95dbbba7e3beced223cf565da7
2014-03-30 16:48:51 いかりや爆氏の毒独日記


トッペイ
腐りきった検察を解体せよ

冤罪で半世紀近く、拘留されていた元プロボクサーの
袴田巌さんの再審が決定しやっと釈放されました。

念願の釈放ですが、失った年月のことを考えると手放しでは喜べません。
いいかげんな物証と思い込みによる捜査で袴田さんは人生をめちゃくちゃにされたのです。

小沢事件でも異常な捜査をした検察は一回解体し、この事件の関係した検察官は逮捕すべきです。

袴田さんは、長期の拘留で拘禁症と認知症が出てさっそく病院へ入院となりました。
どうせ誰も責任を取らないのでしょうが。

いかりや:

48年間拘束され続けた袴田巌さんがやっと釈放された。

検察は、自分たちにとって不都合な証拠は出さない(真実は隠蔽)どころか、捏造までしている。DNA鑑定が決めてとなったけれど、当初から証拠品とされたズボンが袴田さんの体型(サイズ)にあわないなど決定的な疑問点があったという。

冤罪という最終的な裁決が出たわけではないけれど、再審請求審で静岡地裁が裁判のやり直しを決定した裁判長は「これ以上拘置を続けるのは耐え難いほど正義に反する」と述べた。このことは、無罪(冤罪)を前提としたものでしょう。

30歳から48年間の拘禁されて、袴田さんは拘禁症と認知症の疑いがあるとの診断で、しばらく入院の必要があるという。彼の棒に振った人生を誰もとりもどせない。だが、検察の犯罪は誰一人責任をとらない。

起訴されれば99%以上が有罪になるという現実。日本の裁判では「疑わしきは罰せず」という不文律はないに等しい。裁判所も検察に寄り添った判決を出す、いわば検察と裁判所も半ばグルになって冤罪を生んでいる。

最高裁は最高裁で小沢裁判でみられるように、「検察審査会をでっち上げて、架空議決までやらかす」そして結局小沢氏を無罪にせざるを得なかった。

彼らの犯罪とも言える冤罪つくりに対しては誰も責任を取らない。この司法の無責任体制が司法の腐敗の温床なっている。

参照:人の命まで弄ぶ司法の無責任体制と政治との黒い癒着関係、
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/ad622c2bdd2e647758f501e0956aea3f


人の命まで弄ぶ司法の無責任体制と政治との黒い癒着関係、

2013-03-15 19:09:02 | 日記



 冤罪を起しても何らの責任も問われない裁判官、無責任体制に守られている。彼らは無責任天国に胡坐をかいているのである。

 恐ろしいことに、裁判官は、人の生殺与奪の権利を握っているのだ。事件によっては、「死刑」の判決を下すからである。

例えば、「飯塚事件」(福岡県飯塚市で1992年、7歳の女児2人が殺害された事件)について、

被告人は一貫して無実を訴えながら、認められず死刑判決を受けた。判決後僅か2年で、当時の法務大臣である森英介によって死刑執行の命令が出され、死刑が執行(2008年10月28日)された。

 当時、足利事件(犯人とされた菅谷さんは冤罪で釈放された)でDNA再鑑定が行われる見通しであることが広く報道されたその一週間後の死刑執行であった。

 普通、死刑確定から死刑執行まで平均7年半程度と言われている。本件については、疑念を抱いていた鳥越俊太郎氏がメイン・キャスターをしていたテレビ朝日の番組「ザ・スクープ」(2009年8月9日放送)で、報じられたのでご記憶の方もあると思う。

 問題がありながら、「何故死刑執行を急いだのか」がわからないのである。

 検察や裁判官たちは、無責任体制に胡坐をかいているだけではない。時と場合によっては、自らの犯罪を隠蔽するために、死刑執行を急いだのではないかという疑念さえ湧いてくるのである。

 筆者の邪推だが、飯塚事件は「杜撰な警察の捜査と検察の取調べ」に寄り添った判決を下した。日本の場合、起訴されれば、99%が有罪になるというが、「警察、検察、裁判所のもちつもたれつの癒着構造と体質」がもたらした公権力の犯罪行為と言うしかない。それでも彼らの責任は問われない。もうムチャクチャなのである。

 何故死刑執行を急いだのか?
 自分たちの「不都合な真実を隠蔽するため」に、さっさと死刑を執行して、事件を過ぎ去った「過去のものにしたかった」のではないか、そう考えるしか理由がみつからないのである。

蛇足だが、

飯塚事件の元被告人を死刑執行に処した内閣は、事件が起きた飯塚を主要な選挙地盤とする麻生太郎内閣、その時の法務大臣は自民党の森英介氏であった。

 そして、その森英介氏は、
平野貞夫元参議院議員によれば、麻生内閣の森英介氏が法相在任中、一連の小沢裁判事件の発端となった”「西松建設事件の指揮権を発動した」と発言していたことをある財界人から聞いた”と発言したことが、当時(3年前)、ネット上で大騒ぎになった。その後、森氏側から、「平野氏を名誉毀損で訴える」こともしないので指揮権発動は平野氏の誤認ではないのだろう。

だとすれば、政治と司法も又、お互いに持ちつ持たれつの歪んだ黒い関係は、人の命まで弄ぶのである、特に自民党は・・・・ということになる。

飯塚事件のその後、

2012/10/26、日本経済新聞、
被害者から「第三者のDNA」 飯塚事件、元死刑囚と不一致
弁護団は25日、被害者から採取した犯人とされるDNA型を撮影したネガフィルムを分析した結果、「久間元死刑囚とは一致しない、第三者のDNA型がみつかった」と発表した。

2012/12/4 、日本経済新聞
検察、「別人DNA」に反論へ 飯塚事件再審請求で協議・・・。

何故筆者が長々と「飯塚事件」を取り上げたか?小沢事件も、「火のないところに、検察、最高裁(事務総局)は、火種を捏造して煙を立てた」、そして日本の政治を歪め、国民生活を犠牲にし、この国を売り飛ばそうとする政治家まで現れたからである。

johmodoki:

正義の味方はノーリターン

司法はもうじき お終いだ
あの町この町 鐘が鳴る
推論かさねて 冤罪だ
どうするどうする あなたなら
♪正義の味方はノーリターン ノーリターン

検察とっくに 終わってる
俺たちゃ決して 騙されない
作った証拠で 投獄さ
悲しい涙で 陽が暮れる
♪正義の味方はノーリターン ノーリターン

大和はもうじき お終いだ
善人散る散る 花も散る
番犬政治家 長生きで
弱者は見殺し 吠えまくる
♪正義の味方はノーリターン ノーリターン

な~んて、真面目な記事に軽い投稿でご免なさい。
野坂昭如さんの「この世はもうじきお終いだ」が頭に浮かんでしまいました^^
http://www.youtube.com/watch?v=d4HiKH9dzIo

いかりや:
日本はこのままでは、
>野坂昭如さんの「この世はもうじきお終いだ」が、笑い事でなく、現実のものになりそう。

ryuubufan:

森英介は3世でうんざりするほどの旧体制一族の一員だ。川重職員時代はもんじゅの開発に10年も関わっている。うんざりする。

顔の印象が単純だなぁと感じていたが、理系脳である事が分かって納得。こんな男に死刑執行権を与えるなど基地外沙汰である。

こういう事だから、死刑は廃止しなければいけないのだ。犯罪集団が死刑執行権を持っている。霞ヶ関、最高裁、こんなヤツラに死刑に関わる立場を与える事が間違い。基地外に刃物で、そりゃやるわ。

権力は人間を魔物に簡単に変える。誰でも森英介になるのである。死刑制度の当然の結果であり、被害者は哀れと言うしかない。

再度政権交代を果たしたら、森英介の犯罪を追及しなければならない。

日本は偽民主主義である。奇妙な連中が権力機構の中枢に巣食っている。一掃しなければならない。

いかりや:

森英介の経歴をみると、法務大臣の柄ではない。人の命を平気で奪う男、モラルを失っている男が法務大臣だというのだからあきれる。

こんな男だから、気軽に権力の乱用(指揮権発動)をして、ゴルフ仲間にそれを自慢気に話したことがばれたのかも?

コメント

01. 2014年3月31日 13:17:18 : wJZnV3B0jk
この国の司法、検察は腐敗しきっている。人の大事な人生を何とも思っていない、人間の皮を被った悪魔だ。国民の一人として本当に腹綿が煮えくり返る思い。普通の人間より少し法律に詳しいだけで人の一生を狂わせる権利が何処にあるのか、その過ちに対して何も責任を取らないで平気で優雅に生活している事に後ろめたさを感じないのか、人間として人間性に欠ける最低の人格だ。



02. 2014年3月31日 20:24:59 : SgTGU364nk
瀬木比呂志氏の「絶望の裁判所」にあるが腐敗の元凶は最高裁にあるのだ。
魚は頭から腐ると言われるがまさにそのとおりだ。
今回の再審判決を下した村山裁判長は腐敗した司法にあってまさに「はきだめの鶴」なのだ。
最高裁事務総局の顔色ばかり見て判決を下す平目裁判官ばかりが闊歩する中では村山裁判長は窒息してしまうことがとても懸念される。



03. 2014年3月31日 21:57:55 : Vx6yTeYcvs
>彼らの犯罪とも言える冤罪つくりに対しては誰も責任を取らない。この司法の無責任体制が司法の腐敗の温床なっている。
しみじみ共感する。
責任感の欠如・・・

裁判所?

利口な振りした、基地外集団!







04. 2014年4月01日 11:01:42 : GC1m0sbXMU

捜査権と公訴権が集中している検察から、捜査権を取り上げねばならない。
捜査権と公訴権を分離させ、さらに、裁判官の人事を掌握している最高裁事

務総局にメスを入れねば、冤罪は無くならないであろう。









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