格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

原発推進候補支援新党なら消滅は時間の問題

2018-04-23 20:16:03 | 植草一秀氏の『知られざる真実』


原発推進候補支援新党なら消滅は時間の問題
安倍内閣が末期的な様相を示している。

麻生太郎財務相は財務事務次官のセクハラ疑惑浮上に対して、加害者側のトップであるにもかかわらず、事実確認をおろそかにして居直る対応を続けてきた。

公文書の改ざん事案についても、犯罪的行為の当事者である組織の長としての真摯な姿勢などかけらも示さなかった。

セクハラ疑惑を指摘されて、加害者と指摘された福田淳一事務次官の行動を徹底的に確認することが優先されるべきことが当然であるのに、被害者に対して居丈高に名乗り出ることを強要するなど、最低最悪の行動を示し続けている。

野党が麻生太郎財務相の辞任を求めるのは当然のことだ。

また、加計学園疑惑では、2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官が加計学園職員と首相官邸で面会した事実がより明確になるなかで、柳瀬氏は「記憶による限り面会していない」の供述を示し続けている。

すでに参考人として国会に招致され、その際の発言の信ぴょう性がなくなったために再度、国会での説明を求められるのであるから、今回は証人喚問でなければ意味がない。

野党は麻生太郎財務相の辞任だけでなく、柳瀬唯夫氏の証人喚問も強く求め、これを受け入れられないなら審議に戻るべきでない。

さらに、安倍首相の昨年2月17日の国会答弁である「私や妻がかかわっていたら、総理大臣も国会議員も辞める」とのかかわりで、安倍昭恵氏の国会での説明が必要であることも言うまでもないことだ。

安倍首相の発言が端緒であり、安倍首相が籠池泰典氏に対して、いきなり証人喚問の実施を求めたことを踏まえれば、安倍昭恵氏の証人喚問を受け入れるべきことも当然である。

野党は腰砕けにならずに、与党に対して毅然とした姿勢で対峙するべきだ。

主権者国民が野党の毅然とした対応を強く求めていることを忘れてはならない。

こうしたなかで、旧民進党の分裂、再編がなおくすぶり続けている。

民進党は主権者国民の支持を完全に失っている。

その淵源はかつて民主党が、主権者国民との公約を踏みにじったことにある。

2009年8月総選挙に際して、民主党は「シロアリ退治なき消費税増税は許さない」ことを公約に掲げた。

ところが、2010年6月、首相の座を獲得した菅直人氏は、何の党内手続きを踏むことなく、突然、消費税率を10%に引き上げる方針を提示した。

このために、2010年7月参院選で民主党は大敗した。

日本政治が崩壊し、その後の安倍自公政治の暴走を生み出す契機になったのが、菅政権による消費税増税提案だった。

菅直人氏の後継首相に就任したのが野田佳彦氏である。

「シロアリを退治しないで消費税を引き上げることは許されない」と絶叫していたのが野田佳彦氏である。

この野田氏が首相になり、「シロアリ退治なき消費税増税」を強行決定した。

このことによって、民主党は主権者国民から完全に見捨てられたのである。

その延長線上の存在が旧民進党であり、主権者国民は、民進党に対する支持を完全に捨て去っている。

これが民進党分裂の背景である。

昨年10月の総選挙を契機に、その民進党がようやく分離・分割を始動させた。

民進党は「隠れ自公」と「反自公」の混合物で、この「水と油」が同居していることが「矛盾」そのものであった。

紆余曲折を経て、民進党の分離・分割が始動し、「反自公」勢力が「立憲民主党」として独立した。

残余の部分が「希望」、「民進」、「無所属」に分裂したかたちで残存している。

いま必要なことは、旧民進党が、「反自公」と「隠れ自公」に完全に分離・分割されることだ。

このなかで、「民進」と「希望」の合流が進められているが、この勢力は、早晩、消滅する定めを負った勢力であると考えられる。

主権者国民の支持がないのだから、存立しようがないだろう。

その裏側にあるのは、「連合」の断末魔の叫びである。

原発推進の「連合」中枢が、このまま進めば、来年参院選で当選者を出すことができないため、「民進」と「希望」を合流させようとしているだけなのだ。

しかし、世の中は、原発推進の「連合」中枢のために存在しているのではない。

原発推進の「連合」中枢は、自民党の支持勢力に衣替えして、組織内候補者を自民党から立候補させればよいのだ。

民進党の分離・分割と同時に実行するべきことは、「連合」の分離・分割である。

「隠れ自公」勢力である「連合」中枢勢力は、足並みを揃えて自公の支持勢力に衣替えするべきである。

そして、本来の労働組合は立憲民主党の支持を鮮明に打ち出すべきである。

「反自公」の主権者国民は「隠れ自公」勢力を支持することはできないのであり、野党勢力を「反自公」で純化させることがいま強く求められている。





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米政権の輸入制限措置

2018-04-23 19:07:11 | 謀略と真相


耕助のブログより
No.1216 米政権の輸入制限措置
投稿日: 2018年4月23日
3月1日、米トランプ政権は輸入制限措置を発動した。韓国やEUは対象外であったが、日本や中国に対しては、鉄鋼には25%、アルミニウムには10%という高い関税を課すと発表したのである。
トランプ大統領が就任するやいなや安倍首相は訪米してゴルフクラブを贈り、昨秋の訪日時には一緒にゴルフをして信頼を高めたと主流メディアは「安倍外交」の成果を強調した。さらに米国から高額兵器を大量購入し、トランプ氏の長女イバンカ補佐官が関わる女性起業家の支援基金にも気前よく約57億円を拠出するなど、安倍首相は日本国民の税金を米国のためにふんだんに使ってきた。
それにもかかわらずトランプ氏は、輸入関税の署名式で安倍首相の名前を出しながら、「各国は『米国をうまく利用してきた』とほくそ笑んでいる。そうした日々は終わりだ」(ホワイトハウスのWebページより)と、中国だけでなく日本にも厳しい姿勢をとると表明したのである。
輸入制限措置は米国から中国への貿易戦争の布告にも等しい。米国が宣戦布告した理由の一つは中国が上海国際エネルギー取引所で人民元建ての原油先物取引を開始したことであろう。中国は世界最大の原油輸入国である。これまで米ドル建てで行われていた原油取引が人民元建てになることは、米国にとって大打撃なのだ。  米国の輸入制限措置に対して、中国は、対話を通じた問題解決を望むとしながらも、対抗措置として特定の米輸入品に関税を課す方針だという。しかし貿易戦争の長期化は米国自身を弱める結果となる。中国からの安価な輸入品が減ることで困るのは一般の米国民であり、また中国は米国債の購入を止めることになるからだ。
3月末、トランプ大統領は2018年の米国政府の予算を手当てする約136兆円の歳出法案に署名した。そのうち半分以上の約74兆円は軍事費で、米国に次ぐ7カ国分の軍事費合計を上回る。さらに米国の外交・安全保障を取り仕切る大統領補佐官として任命されたのが、ブッシュ政権時代にイラク戦争に向けて米国の世論工作を図り、イランや北朝鮮に対しても強硬の姿勢をとるタカ派のジョン・ボルトン氏だった。ブッシュ政権時代、米国は敵としてイラン、イラク、北朝鮮を悪の枢軸だと名指しした。その悪の枢軸の一つ、北朝鮮の金正恩国務委員長とトランプ氏が会談をするという時に、北朝鮮の核兵器を除去するために予防的先制攻撃を主張するボルトン氏が起用されたのだ。これは再び朝鮮半島に核戦争の可能性が出てきたことを示唆している。
金正恩朝鮮労働党委員長と中国の習近平国家主席が首脳会談をするなど、朝鮮半島の平和体制構築が進んでいる。その一方で再燃した米国による「北朝鮮の脅威」は、「日本を再び偉大な国にする」ために憲法9条改正と軍隊の合法化という長年の夢をどうしてもかなえたいタカ派の安倍首相にとってはありがたい展開かもしれない。もちろんその前に、安倍首相には森友学園をめぐる問題、加計学園の獣医学部新設計画に関する政権による国家の私物化といった疑惑を晴らすことが先決であるが。




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