600万人が黒川NO<本澤二郎の「日本の風景」(3682)
<安倍の心を忖度すると「クロカワ防護服は天下無敵」>
「#検察庁法改正に抗議します」というのが、どうやらハッシュタグということらしい。そこへとTwitterなる武器で、怒りの日本国民・主権者が、堂々と名乗りを上げて投稿している。それがもう600万人をこえた。インターネット時代に乗り遅れたジャーナリストは、本ブログに毎日数千人のアクセスに満足してきたが、黒川弘務という偏狭なナショナリストの安倍政権を存続させる悪党に対しての怒りの抗議に圧倒されるばかりだ。日本列島が動いている!
ネットはコロナに負けない威力がある。ともかくすごいの一語だ。コロナも想定外だが、600万人の安倍NO・黒川NOも同様だ。今日も、そのことについて、パソコンのキーボードに向かっている。
いまの安倍の心臓を忖度すると、もうマスクはいい、クロカワ防護服が欲しい。何としても強行採決で、黒川検事総長を実現したい。天下無敵の防護服で、日本国憲法の平和主義を破壊、新たに人権を封じ込める緊急事態条項を加憲したい、ということであろう。
自由に安全に生きたい日本国民は、99%がNOである。
<定年延長3か月を森雅子法相は説明責任>
なぜここまで記述するのか、というと、日本の新聞テレビが委縮してしまって、日本国民に分かりやすく報道しないためである。
特にNHKがひどい。公共放送を止めて、極右・財閥1%政府の宣伝に徹してしまった、そのせいである。
そこで、改めて森雅子法相に問いただしたい。彼女は、黒川の定年延長に際して「そうしないと、公務に著しく支障をきたす恐れがある」と国会で答弁している。2月8日から定年延長した黒川が、東京高検検事長として、具体的に何が実績として成果を上げたのか、森の説明責任が問われている。森を徹底追及する責任が、野党に課されている。
議会と言論界を代表して、以上の詰問に明確に回答してほしい。検察庁法改正審議の、衆院内閣委員会に姿を見せないで、雲隠れしている理由なのであろうが、600万人の主権者が、怒りの赤いバラで抗議していることを無視することはできない。
<莫大な国対費に屈する野党、自民、公明なのか>
新型コロナウイルスの衝撃は、過去の経験の積み重ねさえも無力だったという事実を突き付けられたことだろう。安倍・政府の専門家の判断によれば、もう数か月前の「1、2週間でピークを迎える」ということだった。
感染症の大家たちの言動に惑わされた日本国民は、PCR検査を重症者に限った方法によって、無数の人たちが感染したという現実を突きつけられて、途方に暮れて、不安な日々を過ごしている。
最近の我が憂鬱は、大型病院での採血検査予約をキャンセルしたが、近くの医院に出向いて、薬剤注文しなければならないことである。医師や看護師、薬剤師との接触を無事にやり過ごせるものか?
本論に戻って、コロナ禍を好機として、黒川検事総長?問題を処理する検察庁法改正強行を、なぜ議会が許してしまったのか。自民党の悪党の森山と野党国対の闇の関係が、まず気になってしまう。経験則からである。
「莫大な国会対策費」のことだ。人々が食うや食わずの場面で、安倍のための、天下無敵の防護服をお膳立てする議会なのか?山尾志桜里は知っているだろう。会見して明らかにして、国民に説明してもらいたい。
60年安保の時の警職法改悪の時は、派閥の実力者が岸内閣から去った。自民党総務会長や政調会長は、先輩から聞いているだろう。行動を起こさないと、アベ独裁に連帯責任を負うことになるが、それでもいいのか。
600万人の怒り狂う国民の抗議を、愚劣極まりない菅義偉レベルのコメントでやり過ごすのか。
<廉恥の政治家育成が日本の政治の課題>
古来より、政治家・官僚など為政者の資格として、清廉で恥を知る人物でなければならないことを、人類は当然視してきた。ことほど権力と不正腐敗が、人間という生き物を堕落させる要因だった。
その極め付きが、日本人の眼前で起きている。危機感を抱いた国民が、ネットで反撃に転じた。600万人のうねりは、さらに積み上がるだろう。極右・権力乱用・独裁・無恥の4本の糸の因果関係に、和の人々も怒り出した。
永田町という特殊な特権層に向けられている。誰が、どの政党が決起するのか、600万人は厳しく監視している!
2020年5月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)