仕掛けはあるのか

2015年02月02日 | Weblog
あと5週間。確定申告事務所期限3/9までの数だ。
確定申告前のこの時期になると所内はものすごく忙しくなる。

私たちは毎日朝から晩までせっせと仕事をこなしていくわけだが、
それでも次から次へとやってくる新しい仕事は「あぁこの戦いは永遠に続くんじゃないか」と毎年ながら弱気にさせてくれる。

それでも3月16日という申告期限との真剣勝負に全職員が一丸となって挑み始めるわけだが、そんな戦いの中ふと明るい光が差し込む瞬間がある。
それは、収益が前年比で伸びているお客さまの申告資料や、借入金の返済にメドがついたり経費節減に成功しているなどのニュースを含んだ申告資料に触れた時だ。
お客さまの顔が思い浮かび「この仕事をしてて本当に良かった」と思える瞬間でもある。

そんな一進一退の確定申告、作業の中で様々な業種のお客さまの申告資料に接していると、「稼ぎ方」というものが実に多種多様あることに気づく。
モノを作って売ることでお金をいただくお客さま。患者さまを治療してお金をいただくお客さま。おいしいお食事を作ってふるまうことでお金をいただくお客さま。
どのお客さまも工夫を重ね、他にない仕掛けを使ってお金を頂いている。

今日はそんなお金の稼ぎ方についての面白い話を紹介してブログ記事にしようと思う。

私の前後は確定申告の税務上の案内等が続くと思うので頭の休憩と思って読んで頂ければ幸いだ。


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ある老婦人がチェース・マンハッタン銀行本店に書類鞄を持って入って来た。

老婦人は銀行の窓口係に、鞄の中の3百万ドルを預金するために口座を開きたい事、多額故に先ず銀行の頭取に会いたい旨も告げた。
その窓口係は鞄の札束が3百万ドル程なのを確認して、尤もな話だと思い頭取との会見の予約をした。 

老婦人は護衛されながら頭取室に入り、紹介が終わり、彼女は事業を一緒にやる人達を個人的にもっと良く知りたいという話をした。
頭取は、どうやってそんな大金を持つに至ったのかをその老婦人に尋ねた。


「それは遺産なのですか?」

「いいえ」


頭取は数秒ほど沈黙してこの老婦人がどうやって3百万ドルも持ってるのかを考えようとした。


「私は、賭け事をするんですよ」

「競馬か何かですか?」

「いいえ、人々と賭け事をするんですよ」


当惑してる頭取に、彼女は色々な人々と諸々の事に賭け事をするのだと説明した。
そして、出し抜けに老婦人曰く、


「明日の朝の10時迄に、貴方の睾丸が四角になってしまう事に2万5千ドルを賭けましょう!」


頭取は老婦人の賭け事を受け入れた。どうやってその賭けに負けるのかは見当も付かなかった。
その日は一日中用心して過ごし、夜は自宅に留り、危ない事を一切しなかった。何せ2万5千ドルが掛かってるのだから。

翌日に起きてシャワーを浴びた時も何も問題が無い事を確認した。陰嚢の形状には何の変化も無く、彼はいつもと同じでしかなかった。
頭取室に行き、鼻歌を歌いながら老婦人が10時に部屋に来るのを待った。
その日は運が良い日だと思い、何もせずに2万5千ドルも貰えるなんて事がどれくらい有るものか等と考えていた。

10時キッカリに老婦人が頭取室に招かれ、或る男性が同行していた。

同行した男性は誰かと、頭取が老婦人に尋ねたので、彼女は、自分の弁護士で、こういう大金が賭けられた時にはいつも同行する事を説明した。


「それじゃ、昨日始めた賭け事の話に入りましょう」

「どう言ったら良いか分かりませんが、私の睾丸はいつもと同じで、違う事と言えば、今日は2万5千ドル分だけ金持ちになっただけですね」


その老婦人は、皆に良く見えるように頭取にズボンを脱ぐよう頼んだ。
頭取はそれに従い、婦人は睾丸を凝視して、手で触っても良いかと尋ねた。


「ま、良いでしょう。2万5千ドルは大金ですから、絶対に確実でないと駄目ですからね」


その時頭取は、彼女の弁護士が盛んに壁に頭をぶつけているのを見た。


「彼は、どうかしたんですか?」

「何でも有りませんよ。ただ、私は彼と賭け事をしたんですが、私は、今朝の10時に、チェース・マンハッタン銀行頭取の睾丸を手で掴む事に、10万ドルを賭けたんですよ」



監査部一課 原浩恭