福聚講

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地蔵菩薩三国霊験記 5/14巻の2/17

2024-07-28 | 先祖供養

地蔵菩薩三国霊験記 5/14巻の2/17

二、喬提長者が家の悪鬼を救ひ玉ふ事

昔如来霊鷲山に在玉ふとき、地蔵菩薩諸国を遊行し玉ひて衆生を教化し玉ふ。毘富羅山と云ふ下に至り玉ひ、喬提長者の家に至り玉ふ。其の長者の家に鬼あり。然るに家内彼の鬼に精気を奪れたるもの五百人あり。並びに皆悶絶して人心なし。如是十日ばかりを経たり。地蔵菩薩此の事を見玉ひて思召すは實に苦しむべく痛むべし。我今此の衆生をあはれみて救済をす。此の語を説く時すなはち身を騰げて而も霊鷲山下に往て言はく、彼の長者の家を見るに如是の願は世尊我に此の救済の法をゆるし玉へ、今諸の悪鬼人を降伏す、諸の行者をして随意に駆使しせしめ復長者をして故の如くなる事を得せしむ。尒時世尊頂上の龍より尋(ついて)地蔵の身をてらす。此の時大會の衆各々相謂て曰く、今日如来光を放って菩薩の身を照らし玉ふ。此の菩薩大法を成じて衆生を教化せん。時に地蔵菩薩佛に白して言さく、我今一の神光あるをもて能く邪心を失ふ。復諸の悪鬼等をかりつかふ。我過去無量無邊久遠に佛有り。号して燈光王と曰ふ。其の佛の滅後像法の中にをいて我凢夫地に住す。一の仙人あり。俱特羅山に在り。善く道術を行ぜり。我衆生、諸の鬼のために悩まさるるを見るに彼の長者の家の如し。我そのときに是の誓願を作す。知識に遇ふて降伏の法をならふべしと。此の語を説きをはりて即ち俱特羅處にゆいて彼の仙人にかたる。仙人我を見て心に歓喜を生ず。即ち彼の仙に方法を諮問てありしに、仙人三日の間にして開悟せしむるにあらかじめ万理を知り善悪を消息す。又一切の悪鬼並びに我が所に集まる師の教法によりて其の心を調伏して道心を発せしむ。須臾の間にをいて地獄の受苦の衆生各蓮華にのりて諸の若停息しき。その時仙人我が此の如き神力を得るを見て授記をあたへて是の言を作すさく、汝無量無邊の世にをいて佛授記をあたへん。名をば地蔵といはん。五濁世の中、人天地獄にをいて當に化身して衆生を救度して災難を出すさしむべし。今長者を見れば本の如くにして異無し。我今彼の家にゆいてことに之を救護せん。世尊ゆるし玉ふ。菩薩往いて五百餘人を化するに一時に還り治りぬ。地蔵大道心駈策法等の文に出。(出地藏大道心驅策法等文「昔如來在靈鷲山。時地藏菩薩。遊行諸國。教化衆生。到毘富羅山下。至喬提長者家。其長者家内。被鬼奪其精氣。其家有五百人。並皆悶絶。至不覺悟。經于旬日。地藏菩薩。見是事已。即作是念言。實可苦哉。實可痛哉。世間有如是等不可説事。我今愍此衆生。而作救濟。説此語時。便即騰身。而往靈鷲山下。見彼喬提長者家。有五百餘人。皆被惡鬼奪其精氣。悶絶在地。已經數日。我見是已。生怜愍心。生愛護心。唯願世尊。許我設此救濟之法。今諸惡鬼降伏於人。令諸行者隨意驅使。復令長者還得如故。爾時世尊。從頂上龍放光。方尋照地藏菩薩身。是時大會之衆。各相謂曰。今日如來。放光照菩薩身。此菩薩空成大法。教化衆生。時地藏菩薩白佛言。我今有一神呪。能失邪心。復驅使諸惡鬼等。我過去無量無邊久遠有佛。號曰燒光王。其佛滅後。於像法中。我住凡夫地。有一仙人。在倶特羅山。善行道術。我見衆生被諸鬼所惱。如彼長者家無異也。我於爾時作是誓願。遇知識當効降伏之法。説此語已。即往倶特羅處。語彼仙人。仙人見我。心生歡喜。即便諮問彼仙方法。爾時仙人。於三日之間。令我開解。預知萬理。消息善惡。又一切惡鬼。並集我所。依師法教。調伏其心。令發道心。於須臾間。一地獄受苦衆生。各乘蓮花諸苦停息。爾時仙人。見我得如是神力。與授記而作是言。汝於無量無邊世。佛與授記。名曰地藏。於五濁世中人天地獄。常當化身救度衆生令出災難。今見長者。如本無異。我今往彼家。特救護之。世尊聽許。菩薩往化五百餘人。一時還活也」)

 

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