福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は法相宗義淵僧正の遷化された日です。

2024-10-20 | 法話

今日は法相宗義淵僧正の遷化された日です。
義淵僧正は皇極天皇2年(643年)に生まれ 神亀5年10月20日(728年11月25日)遷化されています。以下ウキぺデア等によります。奈良時代の法相宗の僧。續日本紀には、「神亀五年(七二八)十月壬午【癸亥朔二十】》○冬十月壬午。僧正義淵法師卒。」とあり。『扶桑略記』や『東大寺要録』では、父母が長年観音菩薩に祈願して授かった子で、天武天皇により皇子とともに岡本宮で養育されたという。出家して元興寺に入り唯識・法相を修め、龍蓋寺(岡寺)、龍門寺などの5ヶ龍寺を創建した。文武天皇3年(699年)、学行褒賞で稲1万束を賜り、大宝3年(703年)に僧正に任じられた。元正・聖武両天皇の下で内裏に供奉した。『続日本紀』には、先代からの行いを称され727年(神亀4年)に岡連の姓を賜り兄弟に仕えることを許された、とある。(續日本紀 神亀四年(七二七)十二月丁丑【戊辰朔十】》○十二月丁丑。勅曰。僧正義淵法師。〈 俗姓市往氏也。 〉禅枝早茂。法梁惟隆。扇玄風於四方。照恵炬於三界。加以。自先帝御世。迄于朕代。供奉内裏。無一咎愆。念斯若人。年徳共隆。宜改市往氏。賜岡連姓。伝其兄弟。」)
『三国仏法伝通縁起』によれば、弟子に玄昉・行基・隆尊・良弁などがおり、道慈・道鏡なども義淵の門下であったという。五教章通路記には「智鳳授之義淵僧正。淵有八人神足。謂行基菩薩・良辨僧正・玄昉僧正・良敏大僧都・降尊律師・行達大僧都・宣教大法師・定照大徳・道惠律師也。 」とあり。
逸話として、醍醐寺本『諸寺縁起集』薬師寺縁起によれば、憤怒のあまり悪龍と変じた大津皇子を義淵と修円が調伏し、皇子のために龍峯寺を建立したとある。義淵の龍調伏伝説は龍に変じた人物が草壁皇子に変じたものなど異伝が多いが、龍門寺など龍の名を冠する寺の縁起譚として共有され、平安時代には説話として広く伝搬していた。

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