福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

中論第二十三章

2013-11-24 | 諸経
事物は自体からも生じない。他のものからも生じない。自体と他のものからも生じない。顛倒した見解をいだくものがどうしてありえようか。  もしもアートマンと浄きものと常住なるものと安楽なるものが存在するのであれば、アートマンと浄きものと常住なるものと安楽とは顛倒ではない。 もしもアートマンと浄きものと常住なるものと安楽なるものが存在しないのであれば、無我と不浄と無常と苦しみも存在しない。  このように顛倒が滅するが故に、無知(無明)が滅する。無明が滅したときに形成力(行)なども滅する。 . . . 本文を読む
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井筒俊彦の大師論その1

2013-11-24 | 法話
井筒俊彦の大師論 . . . 本文を読む
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24日は坂東巡礼です

2013-11-23 | 定例会のお知らせ
11月24日(日)は坂東三十三13番浅草寺14番弘明寺をお参りします。京急弘明寺駅10時半集合です。 13番浅草寺・14番弘明寺の霊験です。 坂東観音霊場記による記述です。 「13番浅草寺。本尊大悲観世音菩薩は推古天皇のとき、漁民の網にかかり水中示現された御長1寸8分の聖観音様、之を引き上げた漁夫はその後豊漁となり堂を建て出家したが死後は三社権現としてまつられた。そのご勝海上人を開山とし、慈覚大師 . . . 本文を読む
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中論第二十二章

2013-11-22 | 諸経
・・・真実のブッダとは何であるか。・・・それはわれわれの経験している世界にほかならない。 . . . 本文を読む
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中論第二十一章

2013-11-21 | 諸経
三つの時(過去・現在・未来)にわたって<生存の連続>があるというのは正しくない。三つの時のうちに存在しない<生存の連続>がどうして存在しえようか。 . . . 本文を読む
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中論第二十章

2013-11-20 | 諸経
一 もしも原因ともろもろの縁との和合によって結果が生ずるのであるならば、しからば結果は和合のうちに存在する。ではどうして和合によって生ずるのであるか。 二 もしも原因ともろもろの縁との和合によって結果が生ずるのであるならば、しからば結果は和合のうちに存在しない。ではどうして和合によって生ずるのであるか。 三 もしも原因ともろもろの縁との和合によって結果が生ずるのであるならば、しからば結果は和合 . . . 本文を読む
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ウズベキスタンの日本人捕虜の話

2013-11-20 | 法話
昨日、テレビで感動的な話を放映していました。 それはウズベキスタンの首都タシケントに連行された日本人捕虜の話です。 シベリヤに抑留された捕虜は65万人にのぼりますがそのうち2万人がタシケントに送られそのうち500人が国立ナポイ劇場の建設にあたらされたそうです。ソ連兵の過酷な仕打ちで次々と同僚が死亡するなかでも日本人の誇りにかけて手抜きをせず、ソ連で3大劇場に入るといわれる素晴らしい劇場を作り上げた . . . 本文を読む
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川端茅舍

2013-11-20 | 法話
以前銀座鳩居堂で女流書展を見ましたがその折、「白樺の霧にひびける華厳かな 川端茅舍」という作品に出会いました。「華厳」が当初「華厳経」のことかと思い華厳の重々無尽の宇宙観と『白樺の霧』との関係がつかめず悩みましたがよくかんがえると「華厳の滝」のことでした。それにしても「華厳」ということばはなにかすごい世界を想像させます。 川端茅舍はウィキペヂアによれば「高浜虚子に師事し、虚子に『花鳥諷詠真骨頂漢 . . . 本文を読む
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大師の時代(榊亮三郎)その12

2013-11-19 | 法話
大師の時代(榊亮三郎)その12 しかし、吾輩は、大師の性格につきて、今一つ常に感服して、能ふべくんば、私淑したいと思ふことは、大師が、常に山林烟霞の癖のあつたことで、身は、大唐の上都に入りて、天下の大を見、文章才學一世を曠うした身でありながら歸朝の後は、強ひて卿相に攀縁して、天子の寵榮を徼へよともせず、法の爲め國の爲め、營々として盡されて、遂に身は、深山の白雲の中に隱れてしまつた、是れ吾輩の羨望 . . . 本文を読む
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中論第十九章

2013-11-19 | 諸経
もし、現在と未来が過去に依存しているなら、 現在と未来は、過去の時の中に存在するだろう。 もし、現在と未来が過去に存在していないならば、 現在と未来が、どうして過去に依存するだろう。 もし、現在と未来が過去に依存しなければ、 現在と未来が成立することなど、有り得ない。 以上の理由で、現在と未来は、実在していない。 現在と未来に関しても、この場合と同様である。 まだ、来ていない「時」は、認識 . . . 本文を読む
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お大師様のおっしゃる心の病の原因

2013-11-18 | お大師様のお言葉
・・つまり心がおかしくなりかけたときは他者に対する慈しみの心をおこせば魔は逃げていくということです . . . 本文を読む
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中論第十八章

2013-11-18 | 諸経
一 もしも我(アートマン)が五つの構成要素(五蘊)であるならば、我は生と滅とを有するであろう。もしも我が五蘊と異なるならば、我は五蘊の相を持たぬであろう。 二 我(アートマン)が無いときに、どうして、<わがもの>(アートマンに属するもの)があるだろうか。我(アートマン)と<わがもの>(アートマンに属するもの)とが静まる故に、<わがもの>という観念を離れ、自我意識を離れることになる。 三 <わが . . . 本文を読む
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大師の時代(榊亮三郎)・・その11

2013-11-18 | 法話
大師の時代(榊亮三郎)その11 大師が、惠果の學法灌頂壇に上り、大悲胎藏大曼荼羅に臨んで、花を抛ち、偶然、眞中にある毘盧遮那如來の身上に中てられた、これは、不空三藏が、金剛智三藏に就きて、弟子となつたときも、金剛界大曼荼羅に對し此の抛花の法を行つて居りますが、これによりて、師の金剛智が、不空の人物を試驗し得て、他日大に教法を興すべき人であることを知りましたことは、宋高僧傳に見えて居ります、惠果も . . . 本文を読む
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今日からダライラマ法皇が来日されています。

2013-11-17 | おすすめ情報
ダライラマ法皇が来日されています。 11月17日(日)東京ダライ・ラマ法王と科学者との対話 11月25日(月)東京、講演「日常の中で活かす仏教」 11月21日(木)22日(金)静岡、世界の平和を祈る祭典 in 日本平 11月23日(土)24日(日)京都、講演 というスケジュールです。 日本テレビのインタビューです。こちら . . . 本文を読む
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Q、大乗非佛説がありますが、これで仏教の根底がひっくり返るのでは?

2013-11-17 | お大師様のお言葉
Q、お経はお釈迦さまのお説きになったものではないという説がありますが、これは仏教の根底がひっくりかえる説では? A,現在、大乗非仏説論を学問的意味を有するとして主張する学者はほとんど無いようです。現在の仏教学で大乗非仏説論を云々しないのは、学問的には論ずるのが無意味だからです。江戸時代に冨永仲基が大乗非佛説をとなえたときは各宗派に衝撃を与えたといわれますが、それはほとんどの経典が歴史上の『お釈迦様 . . . 本文を読む
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