2009年も新潟県内で駅舎の改築が行なわれました。「トキめき新潟国体」や「新潟ディスティネーションキャンペーン」に向けてに違いありませんが、新潟県内の駅で様々なリニューアルが施されています。その中で最も顕著なのは、磐越西線の猿和田、津川の両駅の改築です。ここでは猿和田駅の改築の模様について論じます。
猿和田駅は、五泉市郊外の無人駅(新津から数えて5つ目)で、いわゆる棒線駅です。ついこの間まで木造駅舎が現役でしたが、6月の下旬頃から仮駅舎となり、9月17日に新しい簡易駅舎が運用開始となりました。
旧駅舎。2000年9月頃撮影。昭和30年8月の開駅当時からの木造駅舎で、駅事務室の跡が残っていました。トイレは、勿論汲み取り式でした。
7月4日に「SLばんえつ物語」に乗った際、猿和田駅に異変を感じたので翌5日に緊急訪問しました。すると、旧駅舎はバリケードで囲まれ、このような看板が。6月25日に旧駅舎の運用を終えたようですね。普段乗っている路線ではないし、簡単には気付かないよ。
もう1つの張り板。新駅舎の完成予想図が出ています。先ほどのとは日付がずれているけど、どっちが本当なんだ??
仮駅舎部分。申し訳程度に設けられたもので、突風が吹けば吹き飛びそうです。2009年7月5日撮影。
7月13日の様子。外壁と屋根が剥がされて骨組みだけに。
7月20日の様子。旧駅舎は完全に無くなりました。
9月13日の様子。新駅舎の輪郭が出来てきました。右側は待合室で、左側は何?
9月20日の様子。新駅舎が完成しました!!本当にコンパクトになりましたね。仮駅舎は完全に撤去されています。
ホーム側の様子その1。右側の囲いの中はトイレです。男女別に設けられ、人が入れば電気が入り出れば消灯する最新型になっています。
ホーム側の様子その2。レトロなベンチが設置されています。ホームと入口との間がオープンになったことに加え、上屋に蛍光灯が2本取り付けられたことにより、朝になると虫の死骸だらけです。定期利用者も不快感を感じていました。
ざっと見た限り、猿和田駅にの駅舎改築は、木造駅舎から簡易駅舎への典型的な流れの上で行なわれたと考えられます。ただ、駅舎改築が必ずしも利用者にとってプラスになっているとは言えません。朝方にホームが虫の死骸だらけになる現象が出ていることから、もう少し環境への配慮が必要だったのではなかろうか。
次回は、津川駅の改築について論じます。