ここで、東日本大震災に関するトピックをお伝えします。
このたびの巨大地震では、東北地方太平洋側が大津波により壊滅状態になったのをはじめ、日本列島は史上稀に見る被害を蒙りました。そんな中、福島第1原発にて3基の原子炉のいずれでも水素爆発が起きて、電力需給が逼迫しました。
勿論、鉄道関係も甚大な損害を蒙り、常磐線新地駅構内での惨状は象徴的です。そんな中、本日より、東北新幹線の大宮~那須塩原間で運転を開始しますが、それ以北(山形・秋田を含む)は運転再開の見通しすら立っていません。架線などが損傷しており、復旧は早くてもGWになるかと思われます。
幸い、新潟地区の被害は比較的軽微だったものの、それなりに影響を受けています。不足分の電力を首都圏などに供給するため、本日より東北電力管内である新潟地区でも輪番停電が始まります。
新潟地区の鉄道は、震災当日は終日運転見合わせでしたが、翌12日以降は少しずつ回復しています。ここでは昨日(2011年3月14日)夜現在の新潟地区の鉄道の運転状況をお伝えします。
・上越新幹線
12日の16時4分から運転を開始しました。しかし、14日からの輪番停電の影響により運転本数が7割程度となり、「Maxとき344号」などが運休となっています。
・白新線、羽越本線
翌12日からはほぼ平常通りの運転ですが、「きらきらうえつ」は12、13日は運休しました。「べにばな」は運休。
・信越本線
新潟~長岡は翌12日から平常運転です。長岡~直江津は、津波注意報が解除された13日昼までは運転を見合わせました。
・米坂線
本日より、坂町~小国において、朝夕の2本に限り運転。小国以東は運転再開の見通しが立っておりません。
・磐越西線
新津~津川のみの運転ですが、馬下~津川は本数は僅かです。運休列車も発生していると思われます。津川以東は運転再開の見通しが立っておりません。
・弥彦線、越後線
翌12日から平常運転。
・上越線
13日より運転再開していますが、14日は停電の影響で越後中里~水上で運転見合わせ。
・飯山線
12日3時59分に発生した新潟県中越地方の地震により、路盤崩落が発生した箇所があります。そのため、越後川口~戸狩野沢温泉で運転を見合わせています。全線復旧には早くても半年かかるでしょう。
・只見線
全線で運転見合わせ。
・いなほ
12日は、7号があつみ温泉止まりになるなど、運休または運転形態の変更が多数発生しました。酒田から先は運休。
13日は、酒田折り返しで運転され、8号は全区間運休しました。
14日は平常運転に戻りましたが、間引き運転の上越新幹線の接続をとるため、9号や13号などで遅延が発生しています。
・北越
12日は1~4号が全区間運休しましたが、5号以降は平常運転。
・はくたか
上越新幹線の運転見合わせのため、12日は15号まで全区間運休。
・夜行列車
「きたぐに」が14日から運転を開始した他は、現在も運転見合わせ。
運転状況は刻々と変わります。輪番停電により状況が変わる可能性もございます。最新の情報を確認してご利用下さい。
最後に、一日でも早い復興を願ってやみません。