このコロナ禍でJRグループは大幅な赤字決算に陥りました。特に、JR西日本やJR東日本は、地方の中小駅などの窓口の削減や無人化を推し進めようとしています。JR東日本新潟支社も例外ではなく、浦佐駅の「みどりの窓口」が「話せる指定席券売機」に置き換わり、越後堀之内駅や羽生田駅は簡易委託駅となりました。そんな中、このシリーズで最もドラスティックに合理化が進められた駅が越後線にあります。それは、出雲崎駅です。
出雲崎駅は、吉田駅と柏崎駅(いわゆる「越後南線」)のほぼ中間地点にあり、当駅終着となる列車も存在します。出雲崎町の中心駅ということですが、「天領の里」からは3.5kmほど内陸に位置します。
前置きはこれくらいにして、出雲崎駅の現状にまいりましょう。訪問日は2021年5月4日(火)でした。
出雲崎駅へは134Mでアプローチ。交換可能駅で、対面式ホーム2面2線の構内です。
駅舎に入ると、自動券売機が1台運用されてはいるものの、窓口は固く閉ざされてました
それもそのはず、2021年3月12日を最後に「みどりの窓口」が廃止され、駅係員によるサポートも終了して完全に無人化されていたのです
これに伴い、ワンマン運転の列車にご乗車の際には、1両目の後ろ乗り前降りに変更になっています。
で、反対側には待合スペースが。ベンチは16人分。勿論、駅舎内には店舗などはありません。
それでは駅舎撮影。昭和56年11月29日築の、コンクリ駅舎です。トイレは柏崎方に。
駅前から出るバスの時刻表を。日赤病院経由長岡駅ゆきが7本(土休日は6本)、出雲崎車庫ゆきが11本(土休日は6本)、大寺ゆきが2本(平日のみ)が出ています。
駅前の様子。500mほど分け入った所に出雲崎高校が。
県道574号を挟んで向かいには「ホッと情報館陽だまり」が。ここでレンタサイクルを借りることが出来ます。出雲崎産の杉材が使われています。ここで見取り図を描き、妙法寺駅に向けて駅間徒歩に挑みました。
つづく