仁和寺の歴史は、仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する一寺の建立を発眼されたことから始まります。
しかし、翌年光孝天皇が崩御され第59代宇多天皇が意志を継ぎ仁和4年(888年)に完成し、寺号も年号から仁和寺となりました。
宇多天皇は譲位後出家し、仁和寺第1世宇多法王となり、皇室出身者が仁和寺の代々門跡を務め、門跡寺院として格式ある寺院となりました。
明治20年(1887年)に御殿が焼失しましたが、大正時代に再建しました。
平成6年(1994年)にはユネスコの世界遺産に登録されました。
旧御室御所は、宸殿、白書院、霊明殿など7棟と北庭・南庭・茶室からなっています。
北庭は地泉式庭園で、2棟ある茶室はどちらも重文です。