仏教の考えから「八」は数多くを表すということで「嘘八百」とは多くの嘘の意味嘘だらけであることを表しています。
この映画も嘘だらけで、嘘でまみれたコメディーです。
場所は、茶の湯で有名な千利休を生んだ大阪・堺です。
なにか高価な拾い物はないかと、大きな屋敷の蔵を物色している古物商・小池則夫(中井貴一)が出会ったのは、腕は立つが落ちぶれたいる陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)でした。
ある鑑定士に騙された二人は結託してその仕返しをするというストーリーです。
その仕返しとは、ありもしない利休の茶器を作り一獲千金を文化庁まで巻き込んで狙うものです。
W主役の中井貴一、佐々木蔵之介のほか、近藤正臣、芦屋小雁、友近、坂田利夫、寺田 農、塚地武雅など脇役を固めていますが、今一つ初笑いとの言われる割には、あまり大笑いには程遠かったようです。
考えようによっては、この映画自体が嘘の塊であり、まともなものと考える自体に無理があるのかも知れませんね・・・つまり、あなたも騙されているかも知れませんよ