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映画 「 七つの会議 」

2019年02月05日 20時31分54秒 | 映画・社会

池井戸潤の同名小説を映画化した企業犯罪エンターテイメント。

ここ何年間、多くの企業犯罪が報道されていますが、その一つ改竄とか隠ぺいとかがいかにして起こるのかを描かれた映画です。

企業犯罪には公害、企業災害、買い占め、脱税、贈あい、粉飾決算、談合、偽装、汚職、インサイダー取引、不正融資、データー改竄、不正融資、リコール隠し等、多くあり、社会悪の権現とされています。

   

この映画では、パワハラを告白したことから会社内で起こる騒動で会社の浮沈にかかわる犯罪を暴いてゆく物語です。

都内のあるメーカー、東京建電(株)営業一課係長、八角(やすみ)民夫(野村萬斎)は居眠りのハッカクと呼ばれるぐうたら社員。

   火花散らす・・・

トップセールスマンの営業一課長・坂戸(片岡愛之助)から八角の怠慢ぶりを叱責されるが、それにもかまわず悠々とのんびりと毎日過ごしています。

絶対的存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針の元部員たちは寝る間も惜しんで働いていました。

そのような中、坂戸がパワハラで訴えられ異動され、訴えたのが年上の八角。
パワハラ委員会では、北川の信頼が厚い坂戸が訴えられこの不可解な裁定に社員たちは戦々恐々となります。

  
   潰れた椅子が、問題を提起します。        ビルの屋上で首脳会議???

その折、たえず2番手に甘んじてきた営業二課長の原島(及川光博)が新課長として着任するが、成績は上げられず、場違いとすら感じるようになる。

以上は、一般会社でも良くあり、サラリーマンなら身近な出来事で、本来はこの辺りで何もなかったように終局に向かうのですが・・・
でも、映画は、ここから想像を絶する秘密が隠されていたのです。

企業犯罪とは、会社を守る意識が優先し、犯罪という意識が希薄になってゆくのですが、そこには会社を守るだけではなく、自分を守ることが優先する結果なのです。

七つの会議とは、七人の思惑が積み重なることによって、その結果が思っていようが思っていなくとも、違った方向に、つまり間違った方向に進むことで犯罪が成立するのです。

その七人とは・・・
東京建電
 営業係長 八角民夫    営業部長 北川 誠  
     坂戸の後任 営業二課長 原島万二    営業一課長 坂戸亘彦
ネジ六  三沢逸郎 (音尾琢真) トーメイテック  江木恒彦(立川談春)  
ゼノックス 徳山郁夫(北大路欣也)
 以上の七人の立ち位置は映画を見て確認してください。

  



七つの意味は他に、色々言われていますが、その一つ、この映画に関する7つは、下記を参照してください。
  誰が会社を殺すのか?
駄目な経営者と危険な社風(七つの兆候) https://forbesjapan.com/articles/detail/19075

 いづれにしても、会社とは何か・・ そして働くこととは・・・・
 そして、働くことの正義とは・・・ 守るべきものは・・・
 働くことの信念とは・・・ 企業の矛盾、絆は・・・
 現代に生きる企業戦士に問いかけています・・・・・
  
  
 
       大阪駅西側のビル群  ここにも沢山の企業戦士が日夜戦っています・・・